中学受験 無意味な”親子げんか”を避けるには?

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なぜ起こる「親子のバトル」
・塾から帰宅した後の子どもはどういう状態か?
・“とりあえず宿題”の行き着くところ

親御さんが塾で何を学んで、どれだけ難しいかを把握する
・その子基準の「できる」パターンを構築する
・最難関校に合格する子どもがたどる道のり
・子ども以上に“勉強しなければならない”のは親御さん

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なぜ起こる「親子のバトル」
 中学受験の勉強の中心となる小学4年生から6年生の3年間、子どもは肉体的にも精神的にも日々成長していきます。今まで何をするにも親御さんに頼りっきりだった子どもたちが徐々に自分の意思を持ち始めます。

 それが“親から見ていい方向”へ行けば安心なのでしょうが、“親から見てそうじゃないでしょ”という方向へ往々にして進むので、「親子げんか」がしばしばぼっ発するのです。

 中学受験で子どもの最大の味方は親御さんであり、一番子どもを応援してあげなければならない存在です。バトルを展開する前に、どうやったら支援できるかを全力で考えましょう。

中学受験で親子バトルしている時間はない

塾から帰宅した後の子どもはどういう状態か?
 中学受験で親子バトルネタの1位は「勉強をやっているか、そうでないか」です。かなりざつくりとした書き方をしましたが、もっとかみ砕いていうと「勉強に取り組む姿勢」と言えるでしょう。

 四谷大塚系のように予習前提の進学塾は別として、多くの塾は帰宅してから次の週の授業までに復習を兼ねた大量の宿題に取り組まなければなりません。量だけでなく、そのレベルの高さは正直「ここまでする必要がこの時点であるのか」とため息が出るほどです。

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 自分の知らないことを学ぶ楽しさと喜びを感じて、家庭学習でもこの興奮を「再現」しながら勉強に取り組む子も多いです。その反面、この質量に参ってしまう子も少なくありません。参るというより、立ち尽くすしかない、と言った方が正確かもしれません。授業内容も完璧に分かる子、それを使って発展問題も手が付けられる子は少なく、子どもたちは勉強しようにも取り組む気持ちが萎えてしまっている、という状態なのです。

質量とも処理しきれない宿題

“とりあえず宿題”の行き着くところ

 子どもが塾から持ち帰って来た大量の課題を前にぼう然としている中、親御さんはどういう態度をとるのでしょうか。

 子どもたちの多くは“とりあえず宿題はやります”。あえて“”でくくったのは、一生懸命考えて、自力で解答を導き出したというより、分からないところは適当に文字や数字を羅列したり、もっと直接的な子は解答を見て写す、という行為に出ます。

 次の回の授業はそれで間に合わせられても、月例テストなどで結果は出ません。点数や偏差値を見て親御さんは厳しい口調で言います。

「いい加減に勉強しているからできないんでしょ!」。子どもは言い返します。「だって、習ってない問題が出たんだもん。授業でやったのより難しいのとか…」「言い訳しないの。きちんと勉強しないからそうなるんでしょ」「うるさいなぁ」…。単純なサンプルを示しましたが、言葉や状況の違いはあれ、概ねこんな感じで親子バトルは繰り広げられます。

親が何を言っても「うるせえ」「関係ないでしょ」

親御さんが塾で何を学んで、どれだけ難しいかを把握する
 「親子バトル」は中学受験において無意味です。百害あって一利なしですテストができないのはなぜか。親御さんはそこを客観的に分析、善後策を講じるという大役を引き受けることに中学受験の成否がかかってきます。

 まず、子どもが塾で何を学んできたかを把握します。大手進学塾なら必ず年間スケジュールを公開していますので、サピックスのように毎回プリント冊子を配るような塾でも、単元として何を勉強するかはあらかじめ分かります。子どもが帰ってきた後はテキストチェック。子どもの勉強の「痕跡」を見て、どこまで理解してきて、どこからが怪しいのか、どこが全くお手上げなのかを大づかみします。

 この作業をすることで、親御さんは子どもたちが「結構レベルの高いことをやっているな」と実感できると思います。それを把握しただけでも「何でできないの!」という、子どもがピキッとくる言葉を口に出さなくなります。

子どもの現状把握は親御さんの大切な役目

その子基準の「できる」パターンを構築する
 できたところは褒めてあげてください。できなかったことを責めてはいけません。どういうアプローチをすれば、子どもが「できる」という状態になるのかの“実験”を試み、その子基準の「できる」パターンを構築していきます。

 「分からない」と丸投げする子は、構ってあげてください。ちょっと教えればできること、ヒントを与えればなんとかなるなら、親御さんがコーチしても構いません。負けず嫌いで子ども自身に気が付かせるのが良いなら、少し時間はかかっても考えさせて待ちましょう。

 できるところまで進んでこの先が…とか、解答は出たけれど間違っている、どうして?と「自分なりの考えがある子は、そこまでの道筋を塾の先生に説明して、質問をしてみましょう。考えの方向性が間違っている場合は修正してくれますし、方向性が正しいのならいい形で先に進める道案内をしてくれるはずです。

その子基準で勉強ができるようになるパターンを構築する

最難関校に合格する子どもがたどる道のり
  こうして学んだことの7割から8割程度は「できる」というレベルにします。「分かる」ではなく「できる」です。「できる」は、独力でその問題の正解に至る道筋を付けられることを意味します。道筋が付けられれば、残り難しい問題も「気づく」ことで何とかなっていきます。最難関、難関校の合格はこういう道のりをたどって到達するものなのです。

 「できる」が増えていけば、勉強の姿勢はしっかりしたものになってきます。親御さんから見ればまだまだおぼつかないかもしれませんが、同学年の中で相対的に見れば、「しっかり勉強をしている」ということになります。この流れをキープするのも志望校合格へのポイントになります。

「気づき」が増えると成績は上昇の一途をたどる

子ども以上に“勉強しなければならない”のは親御さん
 お金だけ払って勉強は塾へお任せが「親子バトル」への道につながります。中学受験参戦を決めた瞬間、親御さんは「子どもの一番の味方」であり、「作戦参謀」になります。子どもがいかに勉強しやすい環境を整え、勉強する上での、どうやって成績を上げ、志望校合格に導くかを考えるのです。
 子ども以上に“勉強しなければならない”のは実は親御さんなのです。(受験デザイナー 池ノ内潤)

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