受験は始まった!?一歩前を行く3年生の準備
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・「助走」から意識する国算の2点
・なぜ語彙力を早めに養成するのか
・算数は「脳ミソに汗」を当たり前に
・ケアレスミス放置は致命傷になる
「助走」から意識する国算の2点
中学受験で「いい流れ」をつくって進みたいならば、「スタートダッシュ」が「カギ」になります。
実は6年生の時の「頑張り」は、4,5年生でベースができていないと、思うように進まず、とても苦しみます。その4,5年生での勉強のベースをつくる土台が国語なら「語彙力」、算数なら「思考の習慣」です。
塾で新4年生の授業が始まる、来年2月までの丸3カ月=「助走」期間から、この2点を意識して勉強しておくと、時間が経過するにつれて勉強の「いい流れ」が形成されていきます。
なぜ語彙力を早めに養成するのか
国語は6年生になる前にできるだけ多くの言葉を習得すると、読解問題を解く際に大きなアドバンテージになります。
3、4年生でも手っ取り早く取りかかれるのが、ことわざや慣用句、四字熟語です。このあたりは短い例文とともに、一部分を穴埋め問題にするなどして意味とともに覚えます。これなら親御さんと楽しみながらできるし、日々知っている言葉が増えていき子どものやる気も出てきます。
4,5年生でも塾でとり上げるので深いところまでやらなくても大丈夫です。一例として、受験期間中に辞書代わりとしても使える「自由自在 辞書+αで学ぶ 小学ことわざ・四字熟語新辞典」(監修 深谷圭助、受験研究社)の巻末にある「入試でる順チェック 重要慣用句100」など、ことわざと四字熟語を合わせた計260語を使えるようにして「語彙力」のベースを構築します。
言葉に対して興味や親しみを持てるようになったら、和語やカタカナ語などにも慣れていきたいところです。漢字の熟語と合わせて、通塾していれば授業で扱った素材文に出てきた言葉を拾って、文とセットで「使える」ようにします。
なぜ語彙力を先に養成するかといえば、これが読解力の基本中の基本になるからです。親御さんなら経験があると思いますが、英文を読む場合でも意味が分からない単語が多いとスムーズに読めないのと一緒で、日本語も言葉の意味や使い方を正確に理解していないと、正しく読み解けません。逆にその1語の意味が分かっただけで、前後がつながり、読解問題の正解に至る可能性が大きくなります。
算数は「脳ミソに汗」を当たり前に
算数は「思考する」という習慣を3,4年生から身に着けると、後々算数で苦しまずに済みます。
正解を導き出すというより、「正解に至るまでの過程をあれこれ考える」と、入試でぶつかる「初見の問題」や「問い方を変えた問題」などに、その場で対応できる力が養われます。実戦で「しぶとく」得点を重ね「合格できる子」になります。
子どもの学習進度にもよりますが、塾のテキストの問題はできるだけ「全て」取り組みます。どうしても分からない問題は塾の先生に質問します。その時必ず「ここまで考えて、こう思うんだけど」という自分が描いた「道筋」を必ず示します。とんちんかんでもかまいません。まずは「自分で思考する」ということが最重要なのです。
塾のテキスト以外だと「きらめき算数脳」(サピックスブックス)がお勧めです。小3レベルとあっても、中身は難しいです。スラスラ解けなくても大丈夫です。その代わり丁寧に考えながら取り組んでください。親御さんと一緒にやっても構いません。
目的は算数の問題を解くときは「脳みそに汗をかく」というのが当たり前、という意識を植え付けることです。思考する習慣ができれば、「解法暗記」という、昨今の中学受験では全く通用しない勉強法に走ることはなく、算数が一段と難しくなる5年生後半以降の成績の落ち込みは回避できる可能性が高くなります。
ケアレスミス放置は致命傷になる
3年生の算数は計算力も重要なのですが、それは塾でもかなりの演習量をやるので、親御さんは「子どもがどこでつまづいているのか」、「雑に取り組んでいないか」、「小数、分数の計算は理解しているか」などを常にチェックしてください。
計算ミスを「ケアレスミス」として片付けていると、6年生になってから「致命傷」になります。そのクセは簡単に治らないからです。芽が小さいうちに摘み取る(悪いクセを取り除く)ことがポイントです。
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