5年生冬、6年で反撃への「下地」をつくる
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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・最短でも半年かかる成績アップ
・間に合わせるたいなら5年冬から
・注目すべき問題用紙と余白
・漠然としたな質問NG 具体的に
最短でも半年かかる成績アップ
入試まで100日を切った6年生と1歳違いの5年生の冬は、のんびりしたものです。しかし、5年生で成績が思うように上がらず「くすぶり続けている」としたら、何か手を打たない限り来年のこの時期もほぼ同様の状態です。
成績は「自然に」上がりません。上げようとして、逆流、逆風の中を進んでいく子だけが、「流れを変える力」を備えて、初めて「爆伸」するものです。直前期に「追い込み」ができるのも、基礎力がある程度備わっているからこそ。1年後の成績で「横ばい」状態を回避したいなのら、「5年生の冬」から「反撃」に出る必要があります。
なぜ、5年生の冬から「反撃」を開始するのでしょうか。苦手科目や単元に取り組んでから、常に安定した結果が出るまでに、最短でも半年くらいはかかるからです。一時的に成績が上がっても、継続しなければ意味がありません。
間に合わせたいなら5年冬から
5年生12月から半年といえば、6年生の6月です。夏休み直前です。6年生の夏休みは「受験の天王山」といわれます。
その「ヤマ場」を有意義なものにし、秋に第1志望へ向かって挑戦権を得るためには、基礎学力がある程度積み上がり、講習の内容をきちんと吸収できる状態で臨む必要があります。
基礎力も欠け、やるべきこともやっていないままでは、天王山になりようもなく、秋以降の成績アップも望めません。5年生の段階で後れを取っている子が、6年の夏に大きく飛躍し、冬に第1志望受験で「勝負できる」状態にするためには、5年冬から「下地づくり」をしないと間に合いません。
受験勉強が事実上スタートする4年生の段階から基礎力の復習に時間を割き、着実に力を付けてきた生徒なら自分のペースを刻み、そのまま走り続ければ6年夏の天王山を迎えられます。「中学受験はスタートが肝心」というのはまさにこの点。学習の詰め、過去問、志望校対策…やること「てんこ盛り」の6年夏以降に消化不良、リタイアを避けるために2年かけて学習のベースを築きます。
注目すべき問題用紙と余白
では、成績がくすぶっている5年生が6年夏に向かって「反撃」に転じる場合、どこに重点を置くべきでしょうか。個人で抱えている課題がそれぞれなので、一概にこことは言えませんが、そこそこ勉強はしているのに、成績が伸びない理由を探すヒントはテストの問題用紙や普段使っているノートに転がっていることが多々あります。
問題用紙の余白に書かれた計算や国語の記述の下書きのあと、文章のどこに線を引いているのか、などテストの○×だけでは分からないところに注目してみてください。子どものクセや傾向が見えることがあります。
余白やノートの隅っこが「きれい」なら、深く考えもせず、思いつきのまま解答用紙に向かっているかもしれません。雑な書き方で計算を間違っていたり、国語の読解で素材文に線を引きすぎて「ポイント」がつかめなくなっている…ということなど、問題用紙やノートから分かることはたくさんあります。
「デキる親御さん」はそのあたりへの気づきが鋭いです。加えて行動も機敏。「大けが」にならないうちにケアして、修正していきます。
漠然としたな質問NG 具体的に
といっても「デキる親御さん」の数はそう多くはありません。そこで塾の先生を大いに「利用」します。現在の問題点、欠けている点を洗い出してもらい、今後の指針と具体的な取り組みのアドバイスをしてもらいます。
ただ、親御さんも子どもの勉強の「こん跡」をたどりながら「セルフチェック」をしたうえで、先生に質問、より具体的な意見を求めます。
「国語ができないんですけれど、どうすればいいですか?」ではなく、「読解問題で、~はどういうことですか。わかりやすく説明しなさい、というような問題で、いつも解答欄が真っ白なんです。どう書いたらいいのか迷っているうちに自分の考えがまとまらなくて書けないようです。どいうところに目をつけ、どういう練習をすれば、記述できるようになりますか」など、内容を具体的に絞ります。絞り込んであれば数が多くても大丈夫です。
子ども自身が質問する際にも、より具体的にして尋ねます。親子共々「どうやって勉強をしていいか分からないんですが…」という、極めて「アバウト」な質問は避けます。漠然とした質問には、漠然とした答えしか返ってこないため、いつまでも問題は「解決」しません。成績の伸び悩み解消には、親御さんも「勉強」です。
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