2・1直前 子どもをうまく「ノせる」
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・「感情に任せて」は絶対NG
・「ホラを吹く」のも作戦のうち
・「ついでこれも…」が始まる
・ 少しでも「イケる」と思えば成功
「感情に任せて」は絶対NG
「前受け」を経験して、受験前日、当日の流れ、雰囲気を体感し、「気付き」は多かったと思います。同時に入試本番直前をどう過ごすかにも頭を悩ませたことでしょう。
特にメンタル面では子どもの性格によって接し方が違ってくるものの、共通して言えるのは「感情に任せてものを言わないこと」。これだけは肝に銘じます。
翌日の準備にしても人任せ、家庭での勉強態度や出来にしても締まりなしで、親御さんはイライラが募るかもしれません。それでも親御さんはグッと堪えます。
感情をぶつけて子どもがピリッとなるなら一撃かますのですが、反抗するか、凹むか、柳に風か、いずれにしても効果は薄いので、わざわざ雰囲気を悪くする必要はありません。
特に勉強の出来、あるいはやり方に関しては注意です。特に緊張感なく、漫然と過ごしている場合、声を荒げてもいいことは何もないので、とがめたりはせず、タイミングを見計らって、子どもの一番得意な科目を「エサ」にしてこう言ってみてください。
「●●だけでも見ておいたら。よく前の日に見たものが出るって言うでしょ」。
「ホラを吹く」のも作戦のうち
笑われるかもしれません、「ウソだぁ」とけげんそうな顔をされるかもしれません。でも真顔で言ってみてください。
「知らないの?有名な話だよ」「●●先生が保護者会で言っていたよ」。少々「ホラを吹く」のもこの際OKです。
目的は入試で1点でも多くとか、最後の詰めではありません。問題を解く「感覚」と勉強「体力」をキープするためです。
スポーツと同じで、休むと調子を取り戻すのに時間がかかります。程度の差はありますが、子どもが今まで頑張ってきた時間と努力を少しでも有効に発揮できるよう、緊張感を保ったまま、入試本番に臨むためです。
好きな科目を勉強するよう提案するのは、それほど気持ちの「負担」にはならないからです。
「ついでこれも…」が始まる
12歳、反抗期かもしれません、口をきけば言い争いかもしれません。でもまだ子どもです。
よほど自信があるか、鈍感か、本当に気が付いていないか以外、内心は不安で不安でたまらないはずです。
親御さんがホラを吹いて、どういう言葉が返ってくるか分かりませんが、笑いながらでも、寝転がりながらでも、なんとなく勉強を始めればOK。そうすれば「ついでにあれもやっておこうかな」となって、入試前の「最終チェック」が始まります。
少しでも「イケる」と思えば成功
入試直前は細かいことをあれこれ注意するより、子どもを「ノせた」方がよい結果が出やすいです。緊張感は必要ですが、本当に緊張してしまっては力が発揮できません。
4年生から勉強してきたテキストやプリントを積み上げると、子どもの背の高さを超える場合もあります。「こんなに勉強してきたんだよ。大丈夫に決まってるじゃん」などと言ってみてください。模試結果でもテストでも良かったものをもう一度ながめてください。
少しでも「イケる」と子どもが感じたのなら、親御さんの務めとしては「合格」です。
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