どうする…夏休み「小学校の宿題」
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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・「都合」優先の中学受験組夏休み
・自由研究は親の段取りが肝
・読書感想文は塾のテキストで
・ドリル系を合格力養成に利用する
「都合」優先の中学受験組夏休み
中学受験にとって夏休みの「難題」は、小学校の宿題です。
9月最初の登校日、始業式が概ねリミット。そこまでに「形だけでも」何とかしないと、学校へ行くのが憂鬱になります。
中学受験を志す5、6年生にとって、夏休みの40日間は貴重です。
小学校には小学校の「方針」があると思いますが、それぞれの家庭にも「都合」というものがあります。
賛否両論はあると思いますが、中学受験組は、家庭の「都合」が優先です。
小学校の宿題をさっさと終わらせようとして、今流行りの「ChatGPT」を使って、というのは危険です。今年は学校側も警戒していますし、同じような提出物が複数集まることで先生も気が付きます。
受験勉強優先ながらも、オリジナルで時間をかけずに整うものを目指して取り組みます。
自由研究は親の段取りが肝
理科の自由研究は、小学校の夏休みの宿題のメインです。
夏休み明けの市町村や県の科学展などで賞狙いなら別ですが、提出することが目標となれば、できるだけ短い時間でやれるものを選びます。
実験用具などの準備は親御さんが進め、子どもは「やるだけ」という状態にします。
ただ、理科、自由研究が好きな子なら、大いにやらせてあげてください。
好きな子は、それを止めてしまうことで受験勉強のモチベーションがただ下がりになることもあります。
時間をかけすぎるのは問題ですが、受験に通じることも学べますし、自ら積極的に取り組むならとても有益です。
社会科系の「調べもの」学習は、1日どこかへ行けばある程度済む、というものも受験勉強を兼ねて取り組むのが得策です。
歴史分野が一番手っ取り早いです。首都圏なら埼玉県行田市の「稲荷山古墳」、東京都の「大森貝塚」などは歴史学習に通じますし、子どもも退屈しません。
8月といえば「戦争を考える」というテーマもありです。東京・九段の「靖国神社」を訪ね、資料館(宝物館)「遊就館」を回れば、日本の幕末から太平洋戦争に負けるまでの流れが分かり、いい勉強になります。
レポートの構成は写真多めで、説明は短めである程度の分量を確保するのが1つの手です。
コンテはある程度親御さんが描き、子どもが作業をして1日で終わらせます。
読書感想文は塾のテキストで
読書感想文もひと苦労です。
「読書をすれば受験国語の読解力にも役立つ」という考え方もありますが、基本的に読書は入試国語の得点に直結するまでには時間がかかります。
それに夏休みの感想文宿題では、読解力も記述力も付きません。
受験勉強のついでに、と言っては語弊がありますが、塾のテキストの素材文を使って、感想文を完成させてしまうのも「あり」です。
子どもがテキストの中から比較的気に入った素材文を選び、それを題材に取り組みます。
ご存じの通り、素材文はある作品の一部分を切り取ったものです。
なので、その作品の全体像を知るために「あらすじ」は親御さんがネットなどであらかじめ調べておき、必要に応じて感想文に出し入れします。
中心は「中でも私が一番印象に残ったのが●●の場面です」として、テキストに掲載されている場面について深く掘り下げ、 教訓や思いをまとめます。
割と短時間で済みます。
ドリル系を合格力養成に利用する
ドリル系は「つかえるものはつかう」という方針で進めます。
漢字、計算は受験でも必須で「易しい問題でも正確に解く」という練習に十分役立ちます。
量と時間を決めて、子どもに「マジで」取り組んでもらいます。意外と「ミス」をします。
「ミス」を軽く考えていると、入試では必ず「大やけど」となります。「ミスこそ実力のなさの証明」と厳しい姿勢で臨みます。簡単な計算、学校で習った漢字ほど「正確に」です。
薄手のワークブック系は配られた当日から塾の夏期講習がスタートするまでに終わらせます。
雑にとは言いませんが、スピード重視で。残しておくと、意外と負担になります。多少わからなくても進めることを第一に。
夏休みの時間は貴重です。たっぷりありそうにも思えますが、勉強のスケジュールを組んでみると、ふんだんにあるわけではないことに気が付きます。
睡眠、休息、移動時間…このあたりの時間をタイトにすることなく、勉強時間を確保する…夏休みは親御さんのスケジューリングが肝になります。
中学受験に舵を切った以上、子どもだけでなく、親御さんも「覚悟の夏休み」です
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