中学受験 2月1日を前に確認したい4つの基本
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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・「注意」の書き出し→音読→お守り
・忘れがちな「得意なものから」
・深追いせず潔く「一時撤退」
・正解のカギは問題文の文末
「注意」の書き出し→音読→お守り
いよいよ2月1日です。できなかったらどうしよう、苦手な問題が出題されたら…などネガティブなことは考えず、「1点でも多く得点するには?」を念頭に置き、次の4点を確認して本番に臨みます。
最初に1月の「前受け」の経験を含め「注意すべきこと」を紙に書きだし、これを読みます。
入試にトライするうえで「何に気を付けるべきか」をはっきりさせるためです。頭の中で思い描いていたとしても「なんとなく」という感覚で受験すると、「気を付けること」を十分意識しないまま入試問題を解くことになります。
「前受け」の経験を生かすためにも「書き出し→音読」がベストです。書いたものはオリジナルの「お守り」として会場に持ち込みます。科目ごとの休み時間に読み返すと、きっとご利益があります。
「注意すべきこと」といっても、各教科の解き方のテクニックをまとめたものではありません。
緊張して頭の中が真っ白になってしまった時に「深呼吸をして、少し窓の方に目をやり冷静になる」とか、「計算を狭いスペースでやらない」「漢字はゆっくり丁寧に、トメハネをしっかり書く」など細かいミスでの失点を防ぐ最低限のポイントです。
これだけで10点以上変わる可能性があります。侮れません。
忘れがちな「得意なものから」
問題は大問1から順番に解く、必要はまったくありません。「自分が得意なもの、行けそうなものから手を付ける」。これが2つ目のポイントです。
塾でもさんざん言われてきたと思いますし、そんなの当たり前、かもしれませんが、12歳の子どもは「その場」に身を置くと忘れてしまいがちです。
受験番号と名前を書いたら、問題冊子をペラペラめくって問題をながめます。1時間目に行われることが多い国語だったら、読解の素材文の長さはどれくらいか、目に入ってくる文字から説明文と物語文どっちの方が自分の好みか(解きやすそうか)、など「見た目」で構わないので素早く判断します。
漢字の書き取りは一番最初にあるのか読解問題の後に用意されているのか、あるいは読解の素材文の中に組み込まれているのか、も大切です。
過去問と同じ例年通りのパターンなら大丈夫ですが、漢字の書き取りが独立問題から読解問題の一部に変わっただけでも子どもは動揺します。ザッと目を通して、出題形式を事前に把握するだけでも落ち着くものです。
入試本番は頭の切り替えが早い子が得点を稼ぎます。
形式が変わって、動揺したままでは入試になりません。「変わってしまったもの」は仕方がないので、そういうものだと思って解く、とあらかじめ覚悟しておくのも大切です。
深追いせず潔く「一時撤退」
3つ目は「少し考えできない問題は深追いしてはならない」です。
すべてとは言いませんが、入試問題には「わな」が仕掛けられています。簡単そうに見えても、とりかかってみると計算が複雑だったり、問題を解くのに手間をかける必要があるものが初めの方に出題されていて、予定以上に時間を消費したりすることがあります。
あまりにも時間がかかったり、手間がかかるものは潔く「一時撤退」です。
1問目が難問だったり、一番最後が簡単だったなんてことはよくあります。まずは最後の問題までたどり着き、残り時間があれば「一時撤退」したもにリターンすれば良いのです。
途中で沼にハマってしまい、最後まで泳ぎ切れず入試の結果は「撃沈」という受験生を何人も見てきました。「1点でも多く」が入試の鉄則です。深追いして、できる問題が手つかずでは厳しい結果につながる恐れがあります。
正解のカギは問題文の文末
4つ目は「問題は最後まで必ず読み切って条件を丸で囲む」です。
記号選択問題はいつも「もっともふさわしいものを1つ選びなさい」とは限りません。「誤っているもの」をかもしれないし「正しいものを2つ」かもしれません。中には「すべて間違っている場合はオと答えなさい」なんていうものもあります。
答えの決め手となる条件は、問いの最後に書かれており、これを丸で囲んで自分が答えなければならないものを頭にたたき込みます。
途中で気づいて問題を見直したら、正しものを選ぶものと誤っているものを選ぶ問題が混在し、書き直しているうちに時間切れ、という悲劇もありました。
早く解き進めたいのは分かりますが、「たい焼きのあんこは尻尾に入っている」のが入試問題と思って取り組みます。
駆け足で受験生に共通する4ポイントを挙げました。
各教科の注意点も個人で違うと思います。それを各教科3つ程度書いて、1日以降の試験前に必ず読み返します。合否の「ポーターライン」にいる受験生は「注意」をするだけで必ず救われます。
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