「土特」を合格に結び付ける(2)

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厳しい…偏差値45以下の土曜特訓
・「使い方次第」の土特
偏差値の差は「しつこさ」の差
・できない子ほど「一歩前に出る」

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厳しい…偏差値45以下の土曜特訓

基礎力がいまだ不十分で、総合演習のレベルに達していない成績下位の子も実は「土曜特訓」での演習は、効果的とはいえません。

「土特」用のテキストに載っている問題は、難関、上位校に中堅校でも偏差値が割と高めの学校の過去問を改題したものが主流です。いわば偏差値55前後の子にとっての標準問題、やや難問題が並びます。

偏差値45以下の生徒には、正直「難しくて手に負えない」ものが多く、先生の解説を聞いたところで「ちょっと何を言っているんだか…」という状態です。 

「使い方次第」の土特

では、出席しても無駄、かと言えば「使い方」次第です。

前回書いたように、土特の前後で先生に「補習」という形で面倒を見てもらえるのなら、「行く価値」はあります

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大手塾の大規模な教室ではなかなか難しいのですが、中小規模の教室で、熱心な先生がいれば、という「条件付き」ながら、基礎、基本をもう一度見てくれることも可能かもしれません。

時期的に「一から」というわけにはいきませんが、土特で取り上げる問題のなかで「これだけは」という問題をセレクトしてくれたり、志望校の過去問の解説や対策もしてくれると思います。入試までにたどるべき「道筋」を示してくれることでしょう。

この時期に先生が指定する課題は入試に最低限必要なものです。あれこれ手を出さずに、合格に向かって、示された道筋を素直にたどるのが一番の近道です。

偏差値の差は「しつこさ」の差

 「出席するだけ」で何とかしてくれるわけではありません。

入試まで半年を切った中で、「スイッチ」が入った子が多くなり、先生への質問やアシストをお願いする子が殺到します。その中で「目をかけてもらう」のですから、先生に「見てあげよう」と思わせる準備、仕掛けは最低限する必要があります。

質問する問題、解決したい問題は必ず「自力でここまで考えた」「こういうように考えた、こうじゃないかと思う」など、自分で「トライした跡」を必ず示します

お手上げの問題でも、何かは頭の中に思い浮かべ、こうかもしれないと、「解法への道筋」を自分なりに付けることはできます。見当違いでも、逆方向でも構いません。先生はその「道筋」から、子どもが何を分かっていないか解きほぐします。

「分かりませーん」とただ問題を持って行って、一連の解法を聞いてその時は分かったとしても、ほぼ100%子どもは「分かっていません」。そこに「もがいた痕跡」がないと、関心がないため簡単に忘れてしまうからです。

ああでもないこうでもないと、自分で「もがき苦しんだもの」を先生と一緒に考えることで「腑に落ちた」時に、初めて「理解した」に至ります

ただ、成績が伸び悩む子は「理解した」でホッとしまいます。最後まで伸びる子は、これを自力で「再現」「アウトプット」できるようにします。

質問した問題を再度自分で解きなおしたり、類題を先生からもらうなど、さらにひと押し。偏差値の高いこと足踏みする子の差は、「理解」を「自力再現」にして何度も繰り返す「しつこさ」の差と言えます。

できない子ほど「一歩前に出る」

残された時間は短いです。焦る必要は全くありませんが、のんびりしていると学力は伸びないどころか、エンジンがかかった子たちに次々と抜かれ、置いて行かれます。

いまさらできないこと、基礎が身に付いていないことを恥ずかしがったり、隠そうとしても仕方ありません。先生はすでに「お見通し」です。

自分のために勇気を振り絞って、できない子ほど「一歩前に出る」。受験終盤に一番必要な姿勢です。

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