6年冬期講習を最大限に活用する「絞り方」
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・学校別特訓で「引き出し」再点検
・勉強法は基礎基本問題を確実に
・入試で致命傷になる「あやふや」
・最終盤の勉強は「絞り込み」
学校別特訓で「引き出し」再点検
目前の冬期講習をどう有効に使うかが6年生にとって、合格を確実につかむ最大の課題になります。
「学校別特訓授業」の延長で受講できる受験生は、さらに実戦演習を重ねて「解答力」に磨きをかけ、同時に1つでも多く自分の使える「引き出し」の点検をします。
志望校対策としてここまで多くの「引き出し」ができたと思います。偏差値上位の中学の問題を解くにはその「引き出し」から適切な道具を取り出し、うまく組み合わせて正解を導き出します。そのために過去問を含めた演習問題を繰り返し取り組みます。
限られた試験時間が気になり、「早くやらなきゃ」と雑になるのが一番の敵。1つ1つ丁寧に、確実に処理していくことが、本番での「痛い失点」をなくすことにつながります。
各塾が一番力を入れて編集しているのが、学校別特訓のテキストです。来期の新入生集めに影響を及ぼす合格実績アップへ授業にも熱が入ります。先生の気迫に負けないでついていくことが合格への道です。
勉強法は基礎基本問題を確実に
学校別の特訓ではなく「難関校」などにまとめられているクラス、中堅校や一般校が志望の受験生は、どのような姿勢で臨むのが冬期講習を有効利用できるでしょうか。
本来なら各校の過去問やその学校の出題に即した問題演習をと、親御さんは希望すると思います。一方で偏差値の上から見て上位校、中堅校、一般校をメインターゲットに受験する子どもの多くは、いくつかの「ウイークポイント」を抱えているものです。それを1つでも多く「つぶしていく」のが冬期講習であり、続く正月特訓です。
偏差値50台から40台、受験生を100人並べたら20番くらいから80番くらいまでの生徒は各科目とも、何かしらの「弱点」を抱えています。ここの基礎の部分だけでも穴をふさいでおきます。
新しい問題集、できなかったところを完璧に、というやり方を受験最終盤ではやりがちです。そうではなくこれまで取り組んだ問題の基礎問題を確実に正解する、というのが入試までの日々の目標となります。
入試は応用や難問をどれだけ正解したか、ではなく、基礎・基本問題をどれだけ落とさなかったか、で勝負が決まります。
入試で致命傷になる「あやふや」
正解の「質」にはこだわります。例えば算数。答えは正解しても「実は数字をごちゃごちゃいじていたらたまたまできた」などという場合は、きっちり「どうしてそうなるのか」を先生に質問するなりして「たまたま」を解消します。それをもう一度自力で再現できて初めて「正解」「できる」とします。
「正解なんだからいいじゃん」と反論したくなりますが、入試で失敗する最大の原因は「放置」と「あやふや」です。
あやふやな理解、知識で入試に臨めば、問うていることは同じでも出題の仕方を変えられたりしてしまえば太刀打ちできません。「あれ、どこかでやったような問題なのにできない……」と焦ってしまい、ミスを誘発、動揺して他の問題もミス連発という悪循環に陥ります。
できない問題をできるようにすることも大切ですが、この「生煮え」の問題をきっちり料理することを目標の1つにします。これだけでも入試で5点、10点の差となって表れます。ボーダーライン上なら合格と不合格の分岐点になり得ます。
最終盤の勉強は「絞り込み」
講習で扱った問題で手も足も出なかった問題は「もういい」です。気になるかもしれませんが、事ここに及んでは仕方ありません。潔く諦めます。それよりもあやふやなところ、もう少しで正解にたどり着く問題をなんとかすることが先決です。
したがって、家庭での講習の復習もすべてやる必要はなく、自分なりの優先順位を付けて取り組みます。キーワードは「あやふや撲滅」と「もう少しで届く問題」です。数が多い時は取り組みやすいと自分が感じるものからでも構いません。あれもこれもと欲が出るのは分かりますが、時間も限られています。
受験勉強最終盤の有効な勉強法は「取り組みの絞り込み」です。欲張ると必ずと言っていいほど破たんします。自分で絞り込みが難しい場合は塾の先生に優先順位をつけてもらいます。大詰めです。ちゅうちょせずに塾の先生を大いに「利用」します。
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