どれに絞れば…多種多様 日能研の模擬試験

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あとどれくらいで届くのか 
・他の志望者はどう動くのか 
・偏差値、判定の出ない「実戦力テスト」 
・直前期に3週連続「予想問題」模試 
・多種多様な模試と日能研の最近の実績 

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★あとどれくらいで届くのか 
四谷大塚と並んで中学受験の老舗、日能研は6年生になると他塾に比べて模擬試験が多いのが1つの特徴です。返却も早く、終了後3、4日後で結果が分かるというスピード感は目を見張ります。 

偏差値は合格率の各段階を表す「R」=RANGE(レンジ)で表示。「R4」は合格率80%、以下「R3」=50%、「R2」=20%意味します。入試データは豊富で模試の結果は、結構信ぴょう性があります。 
 
 2月の入試がほぼ終わった直後に「実力判定テスト」を実施。これが4月まで3回続きます。今年は5月にゴールデンウイーク中の5日と、月末の30日に2回行いました。この模試は志望校選びの有力な資料になるだけでなく、これからどこまで成績が上がるかの幅を見極めるのに使われます。 

 入試まで時間的余裕がまだある中で、憧れの志望校にどれくらいで届くのか、さらにもう一段上に行くには…、とモチベーションを高める役割があると考えられます。逆に現実的なことをいうと、もう頑張っても届かない、という現実を突きつけられる可能性もあります。 

他の志望者はどう動くのか 
6年生の夏休み前に1回だけ行われる模試もあります。6月下旬の「志望校判定テスト」です。5月の模試を参考にピックアップした8校を対象に判定をします。 

 ポイントは同じ中学を目指す他の生徒のデータが示され、自分はどこに位置にいるのかを確認できます。受験者には前年のデータをもとにした「志望者動向」も配布されます。 

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 年によって併願校などは変わると思いますが、概ね前年を踏襲した形になります。ちょっと気が早いという感じもしますが、親御さんが受験戦略を立てるうえで参考になることは間違いないでしょう。特に難関、上位校と違って志望者の動向が把握しづらい、中堅・一般校志望者の方向性が分かるのは、プランを立てるうえで心強いです。 

★偏差値、判定の出ない「実戦力テスト」 
 9月から始まる日能研模試の顔「合格判定テスト」を前に行われるのが、「合格実践力テスト」です。志望校に応じて、記述に特化した「難関」、基本問題を中心とした「総合」のどちらかを選択します。「難関」レベルは本当にハイレベルで、本当の実力が伴っていないと、悲惨な結果になり、入試前にかなり弱気になります。 

 このテスト、実は偏差値や志望者順位などは出ません。「知識や技術を得点に変えることが目的」という、半ば演習授業のような性質のものです。志望校は1校だけ選択でき、成績表ではその中学の出題傾向に沿った正誤表も付いてきます。 

★直前期に3週連続「予想問題」模試 
 そしてメインになるのが9月からの「合格判定テスト」。多くの説明は必要のない、典型的な模擬試験です。1万2000人前後が毎回受験しますが、大半が日能研の生徒です。毎年9月以降に5回実施されますが、21年は9月、10月に2回、12月に2回という割と変則的な日程です。 

 最後は「合格力完成テスト・ファイナル256」です。12月下旬から翌年1月に3週連続して行われます。志望校を1つだけ選択し、2バタバターンの問題の中から出題形式に合わせた問題を自動的にチョイスしたテストを受けるという形です。 

 いわば直前期の予想演習のようなもの。偏差値、志望校順位は出ませんが、3回あるのでそれぞれ別の学校の問題パターンも実戦形式ででき、過去問をやりつくした生徒の場合は心強いテストになります。 

 ★多種多様な模試と日能研の最近の実績 
 公開模試の種類が多さは「家庭学習は少なく塾内で受験勉強を完結する」という日能研の方針をよく投影していると思います。9月以降、1月まで計12回の公開模試があると、他塾の子にも門戸を開いているとはいえ、外部からは参加しづらい雰囲気です。あの「Nバッグ」に象徴されるように、 日能研“ファミリー”のための模試ラインナップという感じがします。 

 その数多い模試を終わった後に解き直しをしたり、できなかったものを復習する時間が十分確保できているかどうか、少々気になります。塾としては「考えられるベストの対策をしている」という姿勢が伝わるのですが、多種多様の模試が本当に生徒の血となり肉となりになっているのかどうか、ボリュームがすごいだけに気になるところです。 

 塾は合格実績がすべてではありませんが、「老舗」日能研がこのところ中学受験の世界で昔日の面影がありません。多様な模試をもっと有効に生かす術はないのか、模索はしばらく続きそうです。(受験デザイナー・池ノ内潤) 
 

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