中学受験 夏期講習「不参加」は「あり」か…

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夏期講習前に漂う雰囲気
「原則参加」がベスト の理由
なぜ4,5年の勉強が大切なのか
・低学年ではこの3点を抑える

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夏期講習前に漂う雰囲気

あと1カ月半もすれば小学校は夏休みに突入。受験界隈では「夏期講習」がスタートします。

中学受験では各塾によって期間はそれぞれですが、8月のお盆休みまで3、4日通塾して1日休みのサイクルを3,4回転し、お盆をはさんで後半戦、といったスタイルがオーソドックスです。

どの塾も夏期講習は「必修」と位置付けられているのが普通です。雰囲気としては「参加するのが当然」という空気が漂っているのは否めません。

しかし、講習前になると一定数「どうしても参加しなければならないのか」という問い合わせが、塾に寄せられます。

「原則参加」がベストの理由

結論から言えば「原則参加」がベストです。

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特に4、5年生の場合は、夏期講習が通常授業の延長線上にあるのことが多いので、欠席すると2学期以降の学習に支障をきたす可能性がすこぶる高いからです。

例えば、サピックスの4年の算数では14回ある夏期講習の算数の授業で、最初の2回に平面図形を扱います。4年生になってからは「初登場」です。

後半にも4年ではこれも「初登場」の立体図形の授業が3回あります。「場合の数」は夏期講習前、既に2回授業がありますが、夏期講習ではその復習プラスさらに内容を発展させて先へと進みます。

5年生で1年かけて歴史を学ぶグノーブルでは、夏期講習の8回の授業で「戦国大名と南蛮貿易」から「江戸幕府のゆらぎ」までを取り上げます。入試問題頻出の豊臣秀吉の時代や江戸時代のほぼ全般を「欠席」してしまうのは致命的です。

四谷大塚の算数では序盤から、受験算数の1つのヤマである「比」の問題を重点的に取り扱います。ここで遅れると、入試での算数はかなり苦戦します。

なぜ4,5年の勉強が大切なのか

4,5年生の親御さんの中には「6年生になれば追い込みで遊べないから、せめて4,5年生の夏はのびのびとさせたい」と考えているかもしれません。

息抜き、大いに結構です。コロナによる規制は緩和されたこともあり、海やプールに行くもよし、おじいちゃんおばあちゃんのところへ遊びに行くのもあり、国内外の旅行も見聞を広めるには良い機会です。

しかし、「夏期講習を休んでまで」というのは、中学受験を甘く見ています。偏差値的に分類して50以上の中堅校に進学するつもりなら、夏期講習不参加は現実的ではありません。

中学受験の「勝負どころ」は6年の秋から冬ですが、実は4,5年生の過ごし方で中学受験の「大勢」は決まると言っても過言ではありません。

4年生では、量はともかく夏休みでも「毎日勉強する」という「勉強習慣」を確立します。

遊びに行っても、帰ってきたら、あるいは行く前に漢字でも計算でも、何か必ず取り組んで「例外の日」をつくらないようにします。5,6年生で安易な理由をつけて勉強を休まないようにするためです。

5年生は「中だるみ」になりがちですが、5年生で勉強する内容こそ入試問題を解く上での基礎になります。

ここで基礎しっかり取り組むからこそ、6年になって実戦問題演習をバリバリ解き進められるようになり、夏から秋にかけて志望校の過去問に挑むことができ、さらに力を付けて合格点を取れるようになるのです。

6年の夏休みにいくら頑張っても勉強が思うように進まず、秋以降に成績が伸びないのは、明らかに5年生でサボっていた子、つまり「基礎力がない」子です。

低学年ではこの3点を抑える

低学年のうちの夏期講習は、親御さんの判断にお任せです。

時間数も少ないので、学習効果はそれほどなく、中学受験の「先取り」としてもあまり意味はありません。

ただ「漢字が学年相応に書けていること」、「国語の教科書(塾のテキスト)の音読が正確にできること」、「計算が早さよりも正確にできていること」を親御さんはチェックします。4年生以降の勉強がスムーズに進むかどうかのバロメーターがこの3点です。

夏期講習は、4年生から中学受験本格参戦となる前に「本当にこの塾でいいのか」と検証するチャンスでもあります。

気になる塾の夏期講習に参加して、4年生からの「主戦場」になるかどうかを試すのも「あり」です。

進学実績や評判だけで塾を決めるより、「我が子にフィットするか、どうか」がポイントになります。

助走期間である2,3年生は、勉強するというより、子どもの資質を親御さんが見極める時期であり、受験の主戦場になる塾の「勉強環境」を調べる大切な時期です。

「塾選び」に成功すると、中学受験は半ば成功です。

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