脱偏差値30,40台 カギは「待つ」こと
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・ 勉強の土台が大切な理由
・ 「ラクに成績が上がる」の落とし穴
・ 「待ち」の時間が必要な理由
・ 近道は「丁寧に」「急がば回れ」
勉強の土台が大切な理由
成績不振、偏差値低迷は、一朝一夕には改善されません。
一時的ではなく、この先安定した成績、偏差値を維持していくためには、いろいろ積み重ねても壊れない、勉強の土台(基礎)を固める必要があります。
テクニックを駆使して一時的に成績が上がったとしても、土台がしっかりしていないと、ちょっと問われ方を変えられたり、違った表現で尋ねられただけで答えられない、分からないといった現象が起こります。
逆に言うと、基礎が分かっている=原理原則の理解があるから「変化球」がきても打てるのです。ただ「どんな球がきても大丈夫」というしっかりした基礎を構築するには、手間がかかります。
親御さんはそれまで「待てるかどうか」。我慢が必要になってきます。
「ラクに成績が上がる」の落とし穴
親御さんも子どもも成績低迷から脱出したいという願いが強いため、脱却へ即効性のあるもの、簡単に抜け出せると感じるものに飛びつく傾向にあります。
やむを得ないことです。苦境からはいち早く脱したいと思うのが人間ですから。
往々にして耳障りの良い「ラクに成績が上がる」という類の「宣伝文句」は一時的に効き目はあるかもしれませんが、効果が薄れるのも早いですし、使い道が限られます。
多くが「こういうパターンで解けばいい」「これを暗記すればいい」というスタイルの勉強法、テクニックを伝えて、大量学習によって覚えさせるやり方です。
この方法だと「定番」問題はできても、ちょっと「変化球」を投げられるとお手上げ。自分で考え、理解し、自力で解答を再現する学習をしていない、その場しのぎの丸暗記だからです。
「待ち」の時間が必要な理由
最近の入試問題はパターン化された問題は減少の一途をたどっています。
ベースとなる知識や理解がある前提で、それを使ってどう問題を解き進めていくかを問う問題ばかりです。
「定番」はできるのは当たり前、さてそれをどう料理し、味付けていくか、というところが勝負を分けます。
これに対応していくには、まず基本の理解と、それを自力でスムーズに運用していく学力が必要です。偏差値30,40台の子は十中八九「基礎力」に欠けています。再度習得していくには、復習に一定の時間がかかります。
基礎を少しずつ積み重ね、振り返り、定着を図るには、かなり前にさかのぼる必要があります。成績が上昇傾向になるまで「待ち時間」がどうしてもかかるのです。
近道は「丁寧に」「急がば回れ」
偏差値50を切っている子が、自力で基礎力習得は至難の業です。
科目にもよりますが、親御さんが塾の先生と密に連携する、中学受験の指導にたけた家庭教師、個別塾でまめに(週2、3回×3時間相当)みてもらうくらいの「対策」が必要です。
期間も個人差があります。ただ、短くて3か月から半年はかかります。
先を急ぐと「生煮えのままの学力」となります。定着しないままの学力では、成績は望まないところを堂々巡りするだけです。
学力アップの近道は「丁寧に」「急がば回れ」です。
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