苦手の国語 突破口は「語彙力強化」
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・3割強が国語苦手
・もう「公式通り」では解けない
・「使える語彙力」は読解の生命線
・ 語彙力で解答の道筋が見えてくる
3割強が国語苦手
中学受験をする子どもたちが4科目の中で一番苦手と思っている科目は一体何でしょう。
男女別、偏差値帯によっても違ってくると思いますが、かつて早稲田アカデミーが行った子どもたちのアンケートによると、「国語」と答えた子が30.6%でトップでした。
続いて「社会」24.3%、「算数」24.2%、「理科」20.4%という結果でした。
人数、男女の割合が示されていないため、分析しにくいのは否めませんが、国語以外はそれほど開きがないものの、理系科目より文系科目に苦手意識があるという結果はやや意外です。
もう「公式通り」では解けない
「国語」が筆頭に上がった背景には、「勉強のやり方が分からない」「何をやったら読解問題ができるようになるのかつかめない」といったところに理由があると思います。
公式的な読解法を提示する進学塾の先生や参考書もあります。分かりやすいので子どもたちのウケもいいです。
「傍線部の近くに解答がある」「空欄補充は一番多く出てくる単語が入る」など、こうすればこうなる的な単純軽快なものだと、多くの子がのみ込んでくれます。
しかし、最近の中学入試、とりわけ難関校は「公式通り」にいかないものもが大半です。
文脈を丁寧に追い、話の「潮目」が変わる場所に反応し、素材文の中の「ココがポイント」という場所を捉えないと、読解問題は苦戦します。傍線部の近くだけを読んで、何とかなるレベルではないのです。
文庫本10ページ程度の素材文は当たり前、さらに読解して解答する、というハイレベルが要求される中学受験の国語。目に見える明快な解法がないことで、子どもたちは「国語が苦手」という感覚から逃れられないのです。
「使える語彙力」は読解の生命線
国語の基本は漢字と語句=語彙力です。言葉をどれだけ知っているか、どういう場面で使われるのかが読解問題にあたっつた際「生命線」になります。
「生命線」でありながら、国語が苦手と言っている子どもの多くが語彙の勉強をあまりしません。答えは単純、「あまり面白くない」からです。
漢字は書き取りなどで、直接得点になるので最大20点くらいの配点になるのでまだやる子は多いのですが、語句の使い方を意識して地道に勉強している子は、かなり少ないです。
中には短文を使って、親御さんが伴走しながら語彙力強化に頑張っている子もいますが、あまり実戦的とは言えません。
実際に読解問題として出題された素材文を例文にして、どういう場面で、どういう意味で使われるのかを学んだ方が、試験では「使える」語彙力になります。
読解の解き直し以上に、塾のテキストの素材文は、語彙力強化の「宝庫」です。
語彙力で解答の道筋が見えてくる
英語と一緒で国語も「語彙力」がないと、まとまった文章を読み込むことはできません。
さすがに語彙力だけでは読解問題攻略の決定打にはなりませんが、ことばの運用の仕方を知っていることで「救われる」ことは多々あります。
読みにくい素材文も知っている、使える言葉から文意が取れるようになり、解答への道筋が見えてくるからです。
数多くの語句の意味、使い方を学ぶ勉強は、決して楽しくはありませんが、「地道」な積み重ねを疎かにしないでください。
国語ができるようになって中学受験を「面白くする」ためには、語彙力強化が肝です。
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