撤退!?「関心がない」子の中学受験

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成績なんて上がるわけがない
中受撤退、高校受験で頑張る?
先輩の背中を見て変わる
・チャンスは「環境」で格段に違う

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成績なんて上がるわけがない

子どもが受験勉強に身が入っていない大きな理由の1つに「中学受験に関心がない」ということが挙げられます。

そもそも多くの子が、親御さん主導で始まった中学受験。通塾していく中で、1科目でも興味がわいてこなければ、夏休みまで毎日のように塾へ行くのは、苦痛以外の何物でもありません。親御さんに「やらされている感」がさらに増し、やる気なんて微塵も出ません。

「塾をサボって怒られたくない」「お父さんやお母さんをがっかりさせたくない」…。子どもは渋々ながらも通塾します。大人なら「仕方ない、少し勉強しようか」となりますが、子どもは「嫌なものは嫌」。大金をかけても、夏期講習で計100時間近く授業を受けても、成績が上がらないわけです。

中受撤退、高校受験で頑張る?

そこまで嫌なら「中学受験からの撤退した方が…」となります。「嫌ならやめなさい」と子どもを突き放してしまえば、いっそスッキリしますが、それが一概に「正解」とは言えません。

1つは「中学受験を撤退して、高校受験で頑張る」という図式が、実際はなりにくいからです。言葉は悪いのですが、勉強に対して「負けグセ」が付く=簡単に「まあ、いっか」となりやすく、楽に低いところへ流れていくことに慣れっこになってしまいます。

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中学受験をやめて解放されると、子どもはまず勉強しません。親御さんは「先に英語だけでも」と思いますが、かなり先に見える目標に子どもは真剣になりません。

もちろん、目指す高校、行きたい大学が見つかって、這い上がってくる子もいますが「やり抜く」子は多いとは言えません。公立中学へ行って、次も公立高校なら、独自で勉強の方法を探りながら、独自でスケジュール管理して前に進まなければなりません。粘り強さと覚悟が必要です。

先輩の背中を見て変わる

偏差値が高ければ、受験する中学の選択肢は増えますが、偏差値の高い中学が「いい中学」ではありません。極端な話、受験生の数だけ「いい中学」はあります。子どもによって「合う中学」は、それぞれ違います。

今の実力で「入れる中学」は「縁のある中学」です。子どもにとって「いい中学」になる可能性が十分あります

一部の私立を除いて、偏差値が高くなくても6年間通うに値する中高一貫校は数多くあります。特に中学のうちから部活動なり、学校行事なりで高校生の先輩と接する機会が多い学校は「買い」です。

中学生になると、男女とも親の言うことより「先輩の言動」に大きな影響を受けます。中学生から見れば「大人」に見える高校の先輩は特別な存在です。

模範的な先輩もいれば、その逆もいますが、子どもはその「背中」を見て何かを感じてくれます。後輩ができた時の「責任感」、部活に勉強に頑張る姿を目の当たりにして、「目覚める」子は結構います

チャンスは「環境」で格段に違う

学校側も「目覚めた」子へのバックアップを惜しまないのが私立の良いところです(裏には「大学合格実績」という、学校側が一番欲しい「数字」がるのですが、それはともかく)。

補習の充実や特進クラスへの昇格だけでなく、東大や京大、早慶でもその生徒が真剣になると、学校挙げての「プロジェクトチーム」が非公式ながら結成されるようなところもあります

海外の大学へ行きたいとなれば、英語の先生がマンツーマンで手続きから資格獲得の認定試験まで付き合ってくれます。すべてとは言いませんが、そういう「温かみ」が中高一貫校にはあります。

中高6年間で子どもは大きく変わります。中学受験の時は「グダグダ」だった子も、中学入学後に置かれた環境、接する先輩、友人、先生によって本当に成長します

「勉強に関心のない子」に「勉強しないと、どこにも受からないぞ」とお尻を叩いても最後まで火が付きません。「今できていることを認めてあげる」方針で、2月の時点で合格した中学へ進み、勝負はそこからです。

中学受験の撤退を即断する前に、立ち止まって考えてみてください。子どもは環境を整えてあげれば、何かを掴むチャンスは確実に増えます。

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