「土特」を合格に結び付ける(1)
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・自由度高い「土特」で弱点補強
・「土特」より体力維持と睡眠
・土特を休んで過去問も「あり」
・国算だけでも土特に出席する意味
自由度高い「土特」で弱点補強
大手進学塾の6年生後半は「志望校別特訓」=「日曜特訓」が学習の中心になりますが、土曜日の午後に行われる「土曜特訓」や通常授業もおろそかにできません。
「土特」は、次から次へと入試問題を解く演習中心の時間で、実戦力が養えます。
塾によっては「日曜特訓」や平常授業に比べて、「土曜特訓」は授業構成の自由度が高いため、先生がクラスの状況に即してアレンジすることも可能。アイディアのある先生は、さまざまな趣向を凝らして生徒の学力アップを考えてくれます。
通常授業や日特よりも前後の時間に多少の余裕があるので、先生にじっくり質問したり、ミニ補習などを通じて弱点補強をするチャンスもあります。
「土特」より体力維持と睡眠
一方で「土特」を休みがちになる生徒も少なからずいます。
土曜日に加え、「日特」も朝から晩まで。小学生にとって本来休日である両日を通塾にあて、月曜日からまた小学校、というのは心身共にかなりキツいです。「体力的に…」といって、休むのも無理はありません。
そういう時は無理せず塾を休むのが一番です。寝不足や体が本当にキツい時に机の前に座っても何もいいことはありません。
土特は演習授業なので、1回や2回休んでも大きな影響はありません。それよりも体力的にまいってしまい、気持ちが奮い立たない方が影響大です。
受験勉強は苦手に立ち向かうなどの「気合」も必要ですが、この種の「気合」は全く必要ありません。
土特を休んで過去問も「あり」
過去問に追われて…というケースの欠席も目立ちます。
第1志望だけならまだしも、10、11月は第2、第3と合格したい学校も過去問対策は力を入れるので、時間はいくらあっても足りません。その苦肉の策として「土特」を「削る」のです。
これは一概に「悪い」ともいえません。
というのも、土特で扱う問題は入試頻出問題とはいえ、それぞれの志望校にカスタマイズされたものではありません。
土特のテキストは時間内に比較的多くの問題を解く「処理能力」を中心とした内容が多くを占め、「思考力」を問う問題は、扱うにしても割く時間は長いとはいえません。
クラス構成も日特と違い、志望校別ではなく、持ち偏差値による男女混合の場合が多いため、個人にカスタマイズした内容にはなりにくいのです。
「処理能力」型の問題を多く出題する中学を受けるなら、志望校の問題でなくても格好の演習の場になりますが、「思考力」型の学校をメインターゲットにしているのなら、土特を休んで過去問演習に割くのも「あり」かもしれません。
国算だけでも土特に出席する意味
ただ「思考力」型は記述問題も多く、子どもだけで採点、弱点補強はかなり難しいです。親御さんが見るにしても採点基準や表現の違い、別解なとで迷うことが多いです。どうしても塾の先生に指導を…というケースが増えます。
通常授業、日特で多忙な先生が「割と」時間が取れるのが土特の前後。ここで採点をしてもらい、さらに質問なり、苦手克服の足場をつくることで、合格に近づくことができます。
その意味でも「土特」に全く出席しないというのは得策ではありません。国語と算数は処理能力型でも思考型でもベースは同じで、演習の場数を踏むことには大きな意味があります。
このメーン2科目はできるだけ出席して、授業中とその前後の時間を有効に使ってください。
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