中学受験は「深く静かに」が肝
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・ママ友に中学受験話は「ご法度」
・親経由子どもに伝わるのが厄介
・偏差値45?大したことないじゃん
・よく知らない人からおめでとう…
ママ友に中学受験話は「ご法度」
中学受験が「熱い」といわれています。東京と隣接する神奈川、千葉、埼玉の3県での受験率は塾によっても数字が違いますが、20%前後と推測できます。
しかし、全国的に「熱い」わけではなく、3大都市圏と福岡あたりがメインで、他県は圧倒的に地元中学から公立高校受験が今でも「王道」です。昭和の構図が平成を経て令和でも続いています。
受験率が5割前後の東京都文京区や世田谷区などは別として、実は中学受験は「マイノリティ(少数派)」です。受験率2割というのは、小学校の30人学級で単純に考えると、6人が中学受験、24人が地元公立中学へという図式。多いとは言えません。
こんな「アウェー」の展開で、子どもが受験をしないママ友を相手に中学受験の話を自分からするのは「ご法度」です。小学校のママ友、特に受験をしない人には受験の「じ」の字も言ってはなりません。ママ友たちの格好の「ネタ」になるからです。
受験をする子どものママとの話でも、自ら受験ネタは口にしません。相手が話してきても聞き役に徹します。中学受験は「深く静かに」の「潜水艦行動」が肝です。
親経由子どもに伝わるのが厄介
「あの子は中学受験をする」と分かっただけで外野は「にぎやか」になります。
本人がいないところで「●●さん、中学受験するそうよ」「えっ、旦那さんの仕事なんだっけ?」とかに始まり、子どもがどこの塾へ行っているだとか、奥さんが塾代稼ぎにパートで働くようになっただとか、尾ひれがついて、「妬み半分」でいろいろ言われます。
ママ友は学生時代の友達とは違って、子どもつながりで表面的には友好関係を保っていますが、どこかでライバル心が少なからずあるものです。
中学受験は子どもの学力とともに、その家庭に「経済力」がなければ成立しません。こっちにその気が全くなくても「気にする」人は「気にする」のです。「中学受験をする」というだけで、心中穏やかでなくなる人が一定数います。
気にしなければ、気が付かなければ「別にいいじゃん」。大人ならそれで済みます。問題は「受験する」という話が母親経由で子どもに伝わり、その子が小学校で「いじり」の対象になる可能性がかなり高くなるのが厄介なのです。
「あいつ受験するんだってよ」「えっ、マジ。バカなのに」などと、小学校に行って子どもが「標的」になります。成績が良い子でも「あいつは塾に行っているからできる。ずるい」「頭いいからって調子に乗ってんじゃねえよ」――わけのわからない言いがかりですが、子どもの世界はそんなものです。
何も言われない子もいますし、相手のペースに乗らないひょうひょうとした子もいますが、小学校で何かを言われることを気にする子も少なくありません。それだけで受験勉強が軌道に乗らない子もいます。親御さんの「外での言動」が子どもに影響を与える、という点にも留意します。
偏差値45?大したことないじゃん
受験が終わったら終わったで「どうだった?」なんて聞いてくるのも非受験組の親御さんです。
「●●のところのガキがどこの学校へ行くかが気になる」ので、学校名を知りたがり、あの手この手で聞き出そうとします。学校名を教えると、心のこもっていない「おめでとー。スゴいねぇ!!」と甲高い声を上げ、別れた後にスマホでその学校の偏差値調べをします。
「偏差値45?大したことないじゃん」と鼻で笑い、これまた他の親御さんとの話のネタにします。
中学受験の偏差値45は高校受験なら60以上です。大したものです。高校から入ろうと思ったら、並では入れません。それを知らずに、スピーカーのごとく会う人合う人このネタを披露します。
不合格ならその騒ぎようは尋常ではありません。人の不幸は蜜の味ですから。
よく知らない人におめでとうって…
「よく知らない人におめでとうって言われた」「●●くんのママに受験のこと。いろいろ聞かれた」――。母親は話をした覚えがないのに、町内が我が子の受験結果を知っているかのように広まるのが「中学受験あるある」です。怖い話です。
中学受験をすること自体知られてしまうのは仕方ありません。受験するのに「しない」と言うのは、後々もっと面倒なことになります。
ただ「自ら口にしない」「受験ママともつるまない」「受験話は聞き役に回り、タイミングを見て抜ける」などが「被害」を最小限にします。
勉強だけでなく、子どもにストレスを与えぬよう環境面を整え維持するのも親御さんの役目です。
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