中学受験も「親ガチャ」!?アシストの違いが差に
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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・ 中受「親ガチャ」2つのアタリ
・「湯水の如く」で立て直せるのか
・ 子の「傾向や癖」を知る必要性
・「丸投げ」と「デキる」親の違い
中受「親ガチャ」2つのアタリ
「どういう親のもとに生まれてくるかによって、子どもの人生が決まる」の意味でつかわれる「親ガチャ」。経済格差に端を発し、教育格差にその現象が如実に出るとされます。
中学受験をする家庭の世帯平均年収は1000万円がボリュームゾーンとされ、全体の平均550万円程度のほぼ倍。楽ではありませんが、中学受験にトライする選択肢もあるというだけで、子どもにとって「親ガチャ」で「アタリ」のカプセルが出てきたといえます。
しかし、中学受験は「受験に臨む親の姿勢」という「親ガチャ」が肝です。基本的な「姿勢」を間違えると、一部の「打てば響く」ような子を除いて、6年生の2月に「こんなはずでは…」という結果になるリスクが高くなります。
中学受験での「アタリ」の親御さんは、➀「多少の期待値込みはありつつ、我が子を客観的に分析ができる」②「中学受験に対し情報の取捨選択と我が子へのサポートができる」親御さんです。
いくら資金が潤沢で塾に、家庭教師に、個別にとふんだんに使えたとしても、この2つの基本姿勢がないと「厳しい受験」になる確率は高いです。
「湯水の如く」で立て直せるのか
中学受験での親ガチャ「ハズレ」の典型例は2つ挙げられます。1つは「塾や教材に湯水の如くお金を使う」親御さんです。
子どものこのタイプの親御さんは子どもの成績が、偏差値が上がらないとなれば、塾だけでなく、そのフォローのために個別塾や家庭教師に頼り「戦勢挽回」を図ります。
個別塾によっては「これでは間に合いません」とばかり、時間の空いている限りコマ数を入れようとします。家庭教師の先生は一生懸命やってくれますが、中学受験を専門としている優秀な先生はそう多くなく、「アタリ」を見つけるのはそれこそ「ガチャ」のようなものです。
どうして子どもがつまずいているのか、子どもの受験に対する向き合い方はどうなのかを客観的に観察しないで、お金を投入すれば何とかなるのではという姿勢で次々「勉強時間を埋めていく」だけでは、何も解決しません。言葉は悪いですが「お金をドブに捨てている」という状態です。
子の「傾向や癖」を知る必要性
我が子に期待するのは大いに結構です。期待してあげないと子どもは伸びません。その一方で親御さんは、よく子どもの勉強姿勢、ノート、テストの問題用紙の余白、解答用紙などの観察、分析をマメに行います。
子どもの「勉強の傾向、考え方のくせ、思考の方向性」を知らないと対策が立てられないからです。適した勉強法、アプローチの仕方は千差万別。できる子の勉強法を真似ても、できるようにならないのはタイプが人それぞれだからです。
成績が振るわないのは「勉強に興味がないから」なのか、「やることが現状ではスペックオーバーで大幅な削減が必要」なのか、「基礎から分かっていないので2学年前まで戻ることが必要」なのか…。理由をさぐり、親御さんなりの「仮説」を立てたうえで、通塾先の先生などに相談、次の手を打ちます。
親御さんで解決できることもたくさんあります。塾の先生で面倒を見てもらえることもあるでしょう。それを吟味したうえで、必要ならば個別、家庭教師へと進むケースも出てくるかもしれません。
ただ、親御さん自らも中学受験を「勉強」して臨まないと、先方の「言いなり」になって…というパターンに陥ります。過度に身構える必要はありませんが、こちらのリクエストはきちんと伝えます。
「丸投げ」と「デキる」親の違い
2つ目はハズレは、「丸投げ」の親御さんです。「お金は出すので、塾の方で合格させてください。私たちは勉強のことは分かりませんから」というスタンスです。
中学受験の勉強内容は難しく、大卒の親御さんでも算数などは解けない問題も多いのが実際です。確かに勉強面は「塾にお任せ」ではあるのですが、親御さんの伴走はやはり必須です。
学習面に関しては、家庭学習(復習)の進捗状況を把握、テキストや教材の管理、塾内テストや模試、授業、講習などのスケジュール調整などは、親御さんの「仕事」です。
子どもだけでは行きにくい塾の先生への質問の「橋渡し」もできればなお良しです。塾に連絡を入れ、質問内容を簡単に伝え先生の都合の良い時間をおさえます。子どもを送り出しておしまい、ではなく、お礼を兼ねて再度先生に連絡、子どもの「状況」を尋ねます。
我が子について先生と「情報共有」ができているのが「デキる」親御さんです。塾側とコミュニケーションを密にすることで、苦手、理解が及んでいない単元や内容の「早期発見、早期治療」が可能になります。中学受験で一番強い子は「算数ができる子」ではなく「各教科で穴の少ない子」。かなりの確率で第1志望に合格します。
塾は成績の振るわない子でも、親御さんが一歩踏み込まない限り、何もしてくれません。「何も言わない」ということは「リクエストがない、満足している」と捉える(捉えるようにしている)からです。踏み込むか、塾任せか、長い年月でこの差はとてつもなく大きいものになります。
「丸投げ」の親御さんは、塾が合格に導いてくれなかったことに不満を抱き「合格させてくれないあの塾へ行かせたのは無駄だった」となり、受験が終わっても矢印が自分に向かないままのことが多く、大学受験でも「二の舞」を演じる可能性が高くなります。
塾は合格に必要な教材とノウハウは提供してくれますが、それをどう料理するかは子どもであり、親御さんです。子どもに「ウチの親、ハズレだわ」と嘆かれないように、子どもを過酷な中学受験に参戦させるのなら、親御さんも前向きに戦わないと、です。
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