その失点が命取り…夏に克服「社会の漢字ミス」

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「間違えやすい」を今から意識
漢字を間違えやすい人物6人
12歳の「珍解答」も笑った後は…
・書くだけでなく「変化球」もあり

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「間違えやすい」を今から意識

中学入試の社会の解答は「漢字必須」が「常識」です。

用語や人物名を「漢字で答えなさい」と指定する設問で、誤字や平仮名で書くと、答えそのものは正しかったとしても「誤答」扱いとなって、得点になりません。

偏差値の高い子でも社会を得意科目にしている子でも、12歳の受験生はどこかで必ずと言っていいほど「書き間違え」をします。あるいは「間違えて覚えている」ケースも目立ちます。

間違えのパターンは子どもによって十人十色、千差万別なのですが「代表格」的なものはあります。前もって知っておくこと、注意するポイントを把握しておくことで、失点を防ぐことができます。

入試は1点差、2点差で「命取り」になります。ある大学附属校の入試では、合格最低点にあと1点、あと2点足りずに不合格となった子が合わせて40人いたといいます。

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夏休みを使って、模試や塾内テストはもとより、入試によく出題される「間違えやすい社会の漢字」を意識しておきます。この手の「ミス」は早くからケアしないと、入試直前ではなかなか直らないからです。

漢字を間違えやすい人物6人

地理・歴史・公民の3分野で一番漢字で苦しむのが歴史です。

人物名、歴史用語とも間違えやすいものが目白押しです。人物名では6人が「要注意」です。

遣唐使で中国に渡り、帰国せずに生涯を終えた「阿倍仲麻呂」の「あべ」を「阿部」「安倍」と書きがちです。「安倍」は亡くなった安倍晋三元首相です。

遣唐使絡みでは廃止を天皇に進言した原道真」も注意。原道真」というミスは模試でもよくみられます。

「道」の字をめぐっても、間違えがちな人物が2人います。

平安時代に摂関政治を行い、宇治平等院鳳凰堂を建てた「藤原頼と、明治維新で活躍した薩摩藩出身の「大久保利です。2人とも名前の最後は「みち」と読みますが、漢字は「道」ではなく「通」です。

「すがわらみちざね」の「みち」は「道」、藤原、大久保は「通」。これも入試頻出なので気を付けます。

2024年にお札の人物が一新するのに絡み、1万円札の人物関連もよく問われます。

現1万円札の肖像「福沢吉」の「ゆ」は「論」「輸」の間違いが、ほぼ3分の1ずつというくらいミスが目立ちます。新1万円札の「北里三郎」の「しば」も「紫」となりがちです。

入試では「狙って」書き間違いが起こりやすいものが出題されます。そういう注意深さ、落ち着きも中学校側は「入学してほしい生徒」として試験を通して見ているのです。

歴史用語では、×「区分田」→〇「口分田」、 ×「大閣検地」→〇「太閤検地」、 ×「倉屋敷」→〇「蔵屋敷」、 ×「堅穴住居」→〇「竪穴住居」、 ×「一挑」→〇「一揆」、などが要注意です。

入試によく出る「岩倉使節団」の写真。右端が大久保利通。中央の岩倉具視も「視」を「見」と間違えやすい漢字

12歳の「珍解答」も笑った後は…

公民分野も間違えやすい用語ばかりです。国語の漢字の書き取りにも「使える」ので、実際に書いて練習します。

一番多いのが×「判所」→〇「判所」です。

裁判という言葉が入るものでもう1つ間違えやすいのが、裁判官を辞めさせるかどうか判断する〇「弾裁判所」。これは✖「弾裁判所」と書いてしまう受験生がとても多いです。

政治系の用語で間違いが目立つのが、×「議内閣制」〇「議内閣制」が正解です。

経済系では、国の借金の〇「国」を×「国、税金の1つ〇間接税」を×「関節税」とやりがちです。

×「参勤降参」→〇「参勤交代」、 ×「交際紛争」→〇「国際紛争」、 ×「西郷大盛」→〇「西郷隆盛」、 ×「バリカン半島」→〇「バルカン半島」… 分野を問わず「珍解答」があるのも社会特有のものです。

どうしてその答えが…と大人には理解不能ですが、それが12歳です。

笑って済ませられるのは模試まで。本番で「やらかす」と笑えません。家族で大笑いした後は、きっちり「詰める」ことを忘れずに、です。

書くだけでなく「変化球」もあり

正しいものを書けるようにするのと同時に「正しいものを見極める」力も大切です。

「ア 福沢論吉 イ 福沢諭吉 ウ 福沢輸吉」などのように選択肢問題を親御さんが作ってあげて、正しいものを選ぶ、という勉強の仕方も「変化球」としてありです(正解はイ)。

「ア 卑弥呼 イ 菅原道真 ウ 藤原頼通 エ 大久保利道」などのように「間違え探し」にしてもも良いでしょう(正解はエ)。

普段は書けていても、本番で「あれっ、どっちだっけ??」となることはよくあります。入試本番や模試の会場に持ち込むのは、分厚いテキストやノートではなく、間違いやすい漢字を記した紙一枚がおすすめです。

「これ1枚でミスが防げる」というお守り代わりのようなものです。今から用意して、入試本番では「共に戦ってきた戦友」のような存在になれば、心強いです。

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