中学受験「合格校キープ」が第1志望逆転を呼ぶ

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・本命の第1回入試を敢えて避ける
必須!入学金の額と納入期限確認
2日以降に本命第1回入試なら…
・塾に相談も…気を付けたいこと

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本命の第1回入試を敢えて避ける

持ち偏差値(秋以降の総合模試の偏差値の平均値)、成績的に見て第1志望校が「厳しい受験」になることが予想される場合、その中学が第2回、第3回など、複数回の入試機会を設けているのなら、2月1日午前の1回目入試を敢えて避ける、という受験スケジュールも考えられます。

代わりとして2月1日午前は、子どもの持ち偏差値より、マイナス2~5程度で、過去問演習でも比較的出来の良かった学校を受験します。

体力的、精神的に余裕があれば、午後受験も可です。その日のうちに合格発表があり、首尾よく「合格」となれば、2日以降いよいよ「本丸」第1志望校に全力でトライをします。

複数回受験の場合、2回目、3回目と回を追うごとに合格ラインの偏差値、実質倍率とも高くなる傾向は事実です。しかし、合格して「入学できる学校がある」という心理的な余裕は、第1志望入試での「チカラ」になります

厳しいとは覚悟していたものの、1回目の入試で落ちて、気を取り直して2回目へという「切り替え」は12歳の子どもには難しいです。逆に別の学校でも受け取った「合格証」の威力は絶大。その1枚が「いい流れ」をつくります

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2回目入試は別の中学の「すべり止め」として受験する子がいる半面、1回目残念組も相当数います。別の中学でも合格している子の方が、1日不合格組より精神的コンディションは「良好」です。

偏差値だけでなく、「気持ち」も大きく合否を左右する――。それが中学受験です。

必須!入学金の額と納入期限確認

問題は「入学金」など、合格校に最初に入れる納入金です。

2月に入試が行われる学校は、合格発表後に短期間で入学金を納めるよう指定している学校が多いです。中には午前中に発表をし、午後5時までに入学金を入金しないと入学の権利を失効するというタイトな日程の学校もあります。

合格して入学先は確保したとしても、第1志望校の合格発表前に幾ばくかの金銭を納入しなければならないのは悩ましいです。

それが数万円なら「入学権利キープの手数料」とでも思えば納得できますが、一気に20万円、30万円となると「ああそうですか」といかない家庭も少なくないです。

入学金を支払った学校にお世話になることになればお金が生きるというものですが、子どもが頑張って第1志望に合格したら、嬉しいけれど…です。

中学受験の世界では短期間に「実弾」がバンバン飛び交います。「納入金」の支払い期限、金額をチェックするのは、受験プランの編成同様、親御さんの重大な役目です。

2日以降に本命第1回入試なら…

第1志望校の第1回入試が2月2日以降の場合は、1日の受験校の選択はかなり重要です。

貴重な1日にチャレンジ校受験は避け、ここでも「勝てる学校」を受験、「先勝」して第1志望に臨みます

2日午前に第1志望の入試がある場合、1日の受験校によっては生徒本人は合否の結果は分からない状態の時もあります。

しかし、2日の「決戦」を前に、1日の試験が「できた!」となって気持ちのコンディションが良好な状態と、「できなかった」となって、気持ちが上向きになれないのとでは雲泥の差です。

2日入試が挑戦であればあるほど、1日の受験校に「勝てる学校」を選ぶのは必須です。

塾に相談も…気を付けたいこと

親御さんが「これでベスト」と思った受験プランでも、必ず塾の先生と最終検討をします。

専門家から見れば無理のある計画かもしれませんし「こういうのもある」と別の提案があるかもしれません。

ただ、塾によっては合格実績を少しでも良くしたいために、偏差値の高いところをギャンブルで受験させるところもあります。

考えてもみなかったところを勧めてきたり、あるいは何らかの「チカラ」が働いていて「ある中学校」を推してくるなんてことも時々あります。

大切な我が子の6年間がかかっています。親御さんも十分「勉強」したうえで志望校決です。

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