中学受験 家庭教師の「アタリ、ハズレ」見分け方

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救世主か悪徳か…
「要注意」の業者の特徴
「アタリ」は取り組む内容を絞る
・つまずいたら「急がば回れ」

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救世主か悪徳か…

家庭教師派遣業者の場合、最初は教えてくれる先生自身ではなく「教務スタッフ」などと呼ばれる営業担当の人が訪問、応対し、各家庭への要望を聞くのが通常のパターンです。

その時にいわゆる「良心的な業者」で子どもの受験の救世主になるか、重課金するだけの「悪徳業者」かを見定めるのは、なかなか難しいのです。

「今から頑張れば大丈夫。お任せください」などと、結構口当たりのいいことを言う担当者は多いです。

親御さんもついつい「その気」になってしまいます。大金を投入するわけですから、そこは慎重に吟味してほしいところです。

「要注意」の業者の特徴

1つ言えるのは、子どもの弱点(苦手科目、単元)を次々指摘し、親御さんの不安をあおってできるだけ多くの時間(コマ数)を契約するよう持ち掛ける業者は「要注意」です。

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確かに弱点やこの先障害になるところがあるから家庭教師に依頼するのですが、短期間でそう多くの「課題克服」はできるものではありません(時間がたっぷりあれば順に攻略できるかもしれませんが)。

ひどい業者になると、通塾以外の空き時間をすべて埋めてしまおうとする場合もあります

これでは受験勉強で一番大切な「復習」「自力で解答をアウトプットする」時間が確保できません。

栄養のある食べ物を口にしても「消化できない」という、最悪の勉強サイクルに陥ります。

子どもが消化しているかどうかを1つずつ確認せず、詰め込むだけ詰め込んで「教えましたけど」とドヤ顔している家庭教師は、いくらキャリアがあっても有名大学を卒業してようと「ハズレ」です。

「アタリ」は取り組む内容を絞る

では、良心的な家庭教師はどうかというと「取り組む学習内容をできるだけ絞る」という指導をまず最初に考えてくれます。

子どもの性格や学習習慣、家や学校での様子をきちんと聞き、その上で「一番何とかしたいこと」「取りかかれば短期で何とかなること」に絞ってまずは無理のない計画を立ててくれます。

加えて、必ずインプットしたことを復習する、自力でアウトプットできる時間を多く割くことに重点を置きます

結局、何を教わろうとも、入試本番で問題を自力で解き、解答を出さなければ合格しないのですから、この力を身に付けることが受験勉強の最大の目的です。

家庭教師の先生がどういう方向性、具体的なプランを持っているのかを親御さんは必ず確認する必要があります。

大金を払っている以上「先生にお任せ」はNG。こちらの要求ばかり突き付けるのは得策とは言えませんが、先生の「考えていること」を熟知し、納得していないと、親御さんが子どもを「ミスリード」する(誤った判断をする)可能性が高くなります。

親御さんと先生、向いている方向が一緒でないと、一番困惑するのは主役の子ども自身。中学受験の失敗を招きます。

つまずいたら「急がば回れ」

「デキる家庭教師」は山積する弱点や課題を一気に解決しようとはせず、まずは1つずつ障害を取り除きながら、前へ進みます

同時に学んだことの復習を重視し、やったことが着実に定着するようにスケジュールを組みます。

悠長なことをやっているように見えますが、1つの問題を解決すると、それに連鎖する問題もクリアになったりと、時が来れば一気に「雪解け」につながる可能性が大きいからです。

成績が上がらない、偏差値が伸びないのは、その問題「単体」で分からないのではなく、「分からないの連鎖」がいくつもあるので、先に進めずに停滞するからなのです。

勉強はつまずいたら「急がば回れ」。回り道=できないところへもう一度戻る、ことが、成績アップの「最短距離」です。

その手間を惜しまない家庭教師は「アタリ」です。

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