約99%が慶大進学 それ以外の生徒はどこへ

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「もれなく慶應」の魅力
慶應附属校の学部別進学数
人気は経済、法 理工は14%程度
・残り約1%はどこへ行ったのか

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「もれなく慶應」の魅力

大学附属・系属の中学の中で、慶應義塾系の3校(普通部、中等部、 湘南藤沢)は、「憧れ」も含めて人気校の一角を占めています。

魅力は何といっても「慶應大学がもれなく付いてくる」というこの上ない特典です。

慶應系の中学は1次試験で4教科の学力を、別日に2次試験として簡単な運動をする「体育実技」と面接を経て合否を決めます。

24年度入試では2月1日午前の普通部1次試験に526人が受験。最終的に195人が合格、実質倍率は2.7倍でした。

特別倍率が高いわけではなく、1日校としては平均レベルですが、各塾で「普通部対策」を入念に取り組んできた子たちが臨む試験です。

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入試は基本的な問題が並びますが、それゆえに高得点勝負になります。

慶大までの「エスカレータ」に、中学生から乗るには、それなりの試練が避けて通れません。

慶應附属校の学部別進学数

慶應系の各中学に進み、高校へ行く段階になると、国内では神奈川の慶應義塾高、同 湘南藤沢、東京にある慶應女子、埼玉の慶應志木に分かれます。

大学へ進む段階になると、4校の卒業生計約1400人のうち99%以上が、それぞれの志望に応じて学部を決めます

成績順で志望が通るかどうか決まりますが、枠が広いため、多くの生徒が希望の学部に進めます。

24年3月卒業の4校の生徒の進学学部は次のようになっています。

慶應附属高 学部別の進学人数(24年3月卒業生)

学 部塾高女子志木藤沢
経 済210608056
224548064
9121022
理 工86244039
 商 70161812
医 学2276
総合政策111412
環境情報2217315
看護医療50
薬 学207
他大学など1414

人気は経済、法 理工は14%程度

慶應義塾高の卒業生が他の3校に比べてずば抜けて卒業者数が多いので、単純に数字比較はできませんが、やはり人気は看板の経済、法の両学部で全体の6割を占めています。

一方で最近のトレンド通り、文学部へ進む生徒は女子でも少なく、3%程度にとどまっています。

理系では理工学部への進学の割合が13.6%と、このレベルの高校にしては少ない気がします。

08年に共立薬科大と合併して誕生した薬学部も少数で、看護医療志望の生徒もわずかです。

 湘南藤沢キャンパスで学ぶ2つの学部も環境情報学部は時代のニーズに合わせて興味を持って進む生徒もいますが、「主流」という雰囲気ではないようです。

残り約1%はどこへ行ったのか

1%程度ですが、「他大学」へ進む生徒もいます。

すべての「行き先」がわかっているわけではないのですが、24年度は東大に進学した生徒はなく、早稲田などの他は、医学部へ進学しています。

慶應の医学部に進むには「トップ5に入らなければ難しい」といわれ、上限は全体で3%に満たない40人。20人以上推薦で入る塾高にしても「平均評定9.0以上は必須」というハイレベルです。

推薦が取れなかった生徒や国公立医学部を目指す生徒は自らの初志貫徹を目指し、慶應を飛び出して他大学の医学部受験となります。慶應女子の場合は、北里大医学部の推薦枠もあります。

難易度に関わらず、慶應人気は不動のものです。

2次試験を気にする親御さんもいますが、慶應は1次の4科目の出来が鍵を握ります。

結果非公表で何点取ればという目安がわかりにくいのですが、高得点勝負なのは間違いありません。

筆記で8割確保は合格への絶対条件です。

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