中学受験 6年生夏「あれもこれも」は自爆を招く

+14
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村 筆者プロフィール

◆中学受験の窓口 今日のメニュー
「追い込み」がきかない6年夏
理想の6年夏にするには…
睡眠不足、休息なしが招く結果
・「アウトプット」と「継続」

スポンサーリンク

「追い込み」がきかない6年夏

中学受験に挑む6年生にとって、小学校最後の夏休みは貴重な時間です。

親御さんのモードも真剣で弱点克服、得点力アップにと「独自メニュー」を用意しているかもしれません。

しかし、「独自メニュー」に多くの時間を割ける余裕は進学塾に通っている以上、ほとんどありません

既に夏期講習のカリキュラムを渡された時点で、塾の保護者会でそれに気が付いた親御さんも一定数います。

6年夏は独自プログラムの「追い込み」は実行に移すことが難しいと言えます。

スポンサーリンク

理想の6年夏にするには…

4,5年生の親御さんに知っておいてもらいたいのは「6年生の夏休みはあれもこれもできない」ということです。

言い換えれば、6年夏までに苦手はある程度潰しておいて、「どうしてもあとひと押し詰めておきたいもの」を1つか2つ攻略する、というスケジュールになるように進んでいくのが理想形です。 

夏期講習は入試に向けての基礎確認演習が繰り返されます。生徒によっては過去問に着手し始める時期にも差し掛かります。

理社の時事問題も夏休みに一度「整理」して、秋以降に負担にならないようにしておきたいところです。

 このようにスケジュールが立て込むと「あれが苦手だから、これが心配だから」と弱点補強をやっている時間はほとんどありません。

かといって流れに乗らず、独自路線で苦手克服に重きを置くのは結構勇気が必要です。

しっかりとした、勉強とメンタルの「伴走者」がいれば別ですが、付きっ切りで面倒を見てくれる人がいない限り、子どもだけでは弱点克服は無理です。

中学受験の必勝法があるとすれば「先行逃げ切り」が一番勝率が高いです。

低学年から先取り学習をするというのではなく、「分からない」の芽をできるだけ小さいうちに、早いうちに摘み取り、苦手という「荷物」を放置しないことです。 

小学校最後の夏休みは「どうしても」という課題を少数に絞り、秋以降の志望校に狙いを定めた学習の準備、助走とするのが理想です。

巷の塾の宣伝文句にあるような、「一発逆転を狙う夏」としないように。中学受験、そんなに甘くはありません。 

睡眠不足、休息なしが招く結果

それでも独自の弱点補強学習を家庭でやらざるを得ない場合もあるでしょう。

その時は「できる範囲と工夫」がキーワードになります。

計画が思うように進まないからといって、睡眠時間や休息を削って帳尻合わせをするのは「最悪」です。

決めた就寝時間にきたら「打ち切り」、起床も決めた時間から基本的には動かさないようにします。

睡眠を保ってコンディションを整えるのが、通塾、家庭学習の「質」をキープします。

睡眠不足、疲れが残った状態では子どものパフォーマンスは限りなくゼロに近づきます。多少の無理がきく大人とはそこが大きく違います

勉強と勉強の間のインターバル(休憩)も必ず取ります。

時間がないから、と休みを飛ばして勉強をノンストップで続けると、いずれ「息切れ」します。

結果的に勉強の質量とも落とすことにつながります。

「アウトプット」と「継続」

計画の遅れを取り戻すには、時間内で工夫が鍵です。

「問題を考えるのは3分まで」「分からない問題は潔く解答解説を見て理解に努める」など有効な作戦を立てます。

「簡単に諦める」「答えを見てノルマを―終わらせる」という発想とは違います。

あくまでも限られた時間を有効に使うやり方で、そこには必ず「インプット→最終的に自力でアウトプットできる」という流れを意識しながら取り組みます

取り組んだものは最終的に自力でアウトプットしなければ意味がありません。

夏の努力が形になるのは、多くは11月ごろです。もしかしたら入試当日まで実らないかもしれません。

それでも地道に積み重ねれば、何らかの結果は出ます。

この夏の計画の根底にあるものは「継続」です。

この夏に取り組んだ苦手克服の独自プロジェクトは夏休みが終わってからも続けます。月並みですが「継続は力なり」です。

受験は結果を焦った順から「没落」していきます。

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村 筆者プロフィール

Print Friendly, PDF & Email
スポンサーリンク