中学受験 過去問は何周「まわす」のがベスト?
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・「多くて2周」でOKだが…
・「2周目」までに何をするかが鍵
・ 「過去の過去問」研究
・数年前出題問題の「再登板」
「多くて2周」でOKだが…
夏から秋にかけて志望校、併願校の過去問に取り組むとして、本番までに「何周回すのか」が受験の世界ではしばしば話題になります。
同じ過去問に何度トライするかということですが、個人的見解を言えば「多くて2周」です。
9~11月に初トライ、12月、1月に2回目です。
1回目にやった直後にできなかったもの、正解はしたものの解答へのプロセスが不安なものは解き直しをしますが、2回目までは時間を開けます。
次にもう一度トライする前に、引っかかった問題の類題や発展問題を、塾の先生と相談しながら解いておくと力は確実につきます。
過去問は「やりっ放し」だと効果がありません。塾と連携を図るなど、親御さんが伴走して過去問を「有効活用」します。
「2周目」までに何をするかが鍵
過去問演習は「その学校の出題傾向を肌で感じる」というのが最大の目的です。
中には「志望校の傾向を熟知しなければ」とばかり、5周とか7周とかやる受験生がいます。
やるたびに得点が上がって合格点突破となるかもしれませんが、あまり意味はありません。
何周もしているうちに解答を暗記してしまいます。解答へのプロセスをマスターしたのではなく、暗記なので意味がありません。
期間を開けて、つまり忘れたころにやって正解できるかどうかがミソです。
解き直しの時にしっかり解答へのプロセスをたどりながら勉強し、その後次にトライするまでに様々な類題を解き、自力でアウトプットできるようになり、再挑戦で正解を目指します。
「2周目」まで間を開ける意味は「実力養成期間」の時間を確保し、合格に近づくところにあります。。
「過去の過去問」研究
書店に並ぶ過去問は3年から5年が主流で、1回しか入試が行われない学校は10年分収録されていることが多いです。
すべてやり切れるかどうかは、家庭で親御さんがうまくスケジュールを組むか、どう監督するかで決まります。
さらに志望校の問題研究を進めたい場合は「過去の過去問」を入手します。
秋ごろから問題研究を進める親御さんが増えるのは毎年よく見る光景です。
市販されているより前の過去問、掲載されている年度より古い問題が載っている本をアマゾンなどで探してみます。すべてではありませんが見つかるときがあります。
過去問集を出版している声の教育社でも今年から古い過去問をネットで販売しています。該当するものがあれば入手するのも「あり」です。
数年前出題問題の「再登板」
「過去の過去問」の研究は出題のヒントになることがあります。
中学校の入試問題は「原点回帰」をすることもあって、数年前に出題された算数問題にそっくりの問題が出題された、なんてこともよくあります。
私立は先生の異動も少なく、前に入試問題を作成した先生が「再登板」することがあるからです。
絶対、というわけではありませんが、デキる親御さんは「過去の過去問研究」をやっています。
過去問研究だけでは入試に勝てませんが、過去問研究を入念にしておくと入試で「やってよかった!」となる場面が必ずと言っていいほどあります。
合格点に届いた、届かなかったで一喜一憂するだけでなく、過去問研究は合格に近づく手段の一つになります。
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