中学受験 成績低迷、脱出の第一歩は「8割正解」

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「●●勉強法」が無意味な理由
「子別」に必要な「8割正解」
親の「いいね」は絶大なる安心感
・「その先」が想像できるかが差に

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「●●勉強法」が無意味な理由

「成績が良く、勉強に前向きな子」と「成績が振るわず、勉強に対して興味のない子」ではアプローチの仕方を変えなければなりません。

できる子の勉強法を参考にして「我が子にもこの方法で」という親御さんは相当数いると思われます。

その手の勉強法が書かれた書籍が「出せば売れる」のも迷っている人が多い一つの証拠です。

「東大生が教える」「●●式勉強法」などに書かれている内容は「参考」にはなります。

受験でうまくいった、有効な勉強法を知ることは、自分のやり方を検証する良い材料になるからです。

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ただ、そのメソッドをそのままわが子に当てはめても「特効薬」にはほぼなりません

その勉強法を提唱している人と「ウチの子」は、全くの別人だからです

「子別」に必要な「8割正解」

成績の振るわない子、勉強に関心の薄い子、偏差値でいうなら30,40台の子ほど「子別のアプローチが必要です。 

成績の振るわない子の「子別」アプローチの1つとして、1回の勉強で10個の問題を解くとしたら「8割できるもの(正解できるもの)」を並べます

正解して当たり前の、簡単な問題でも構いません。今の子どもの力量を観察、分析してラインナップを組みます。

当然ですが、○のつく数が多くなることでしょう。

「〇の数が多い」というのは「やる気」の種火になります

「まだまだイケるよ」というメッセージを視覚に訴える力があります。

「そんな簡単な問題、誰だってできるよ」と最初は子どもも斜に構えているかもしれません。

それでも親御さんは言葉をかけ続けます。

「いいねその調子。続けていけば難しい問題もできるようになるよ。大丈夫」。何の変哲もない励ましの言葉ですが、結構深い意味があります。

親の「いいね」は絶大なる安心感

大切なのは「続けていけば」という言葉を忘れないことです。

この言葉には2つの意味があります。

1つは「モチベーション維持」です。

小学生は生意気なことを言って反抗しても、親御さんの言動にはとても敏感です。

「いいね」を発信し続けることで「認められている」という感覚が頭の中にインプットされます

その気持ちがありさえすれば受験へのモチベーションは維持できます

親に認められているのは、子どもにとって絶大なる「安心感」をもたらすからです。

たとえ出来が芳しくなくても「大丈夫」のひと言は忘れずに。

出来によって親御さんの態度がコロコロ変わると、子どもは親の顔色ばかりをうかがうようになり、「安心感」を抱けません。

追い込まれるとズルでもカンニングでもするようになります。

こうなると「復元」は本当に難しくなります。

「その先」が想像できるかが差に

「続けていけば」の言葉が効力を発揮する2つ目の理由は、続けていけば「本当に成績が上がる」からです。

できない子は、1回正解したことでホッとしてしまい「歩み」を止めてしまいがちです。

「その先」を想像する力が弱く「続ける」ことの大切さ、効果が具体的に頭の中に描けません

この場合の効果とはわかりやすく言えば「良い成績をとったときの達成感、快感」です。

ここが「デキる子」との大きな差です。

「デキる子」は復習や反復して問題演習に取り組むことが「その先」に通じていることを「成功体験」を積み重ねることで知っています。

「続ける」ことによって得られる「達成感、快感」を想像できるのです。

ところが成績が低迷している子は、いつものできない状態から一瞬解放されて「ホッとした」気持ちが先に立ち、「続ければいつもできるようになるかもしれない」という「その先」まで想像を巡らすことができないのです。

「できる問題」だけやっていても、レベルの高い問題はできるようにならないのでは――という疑問も湧くかもしれません。

それも基本を継続して積み重ねてこなかったゆえに「想像ができない」ことから発する疑問です。

基本を徹底的にやると、それが組み合わさった「応用」もできるようになります

基本問題の反復をしていると、正解へ至る道筋にだんだん気づくようになるからです。

まさに「継続は力なり」です。

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