塾の宿題を「絞る」ことで成績は上がる

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大量の宿題に優先順位を付ける
3つの基準で宿題をカスタマイズ
親の日頃の「交流」が直前期に威力
・なぜ絞ると成績が上がるのか?

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大量の宿題に優先順位を付ける

塾からの「大量の宿題」に「溺れている」受験生、親御さんはかなりの数に上ります。

その量は尋常ではなく、出している塾の先生でさえ「全部できるとは思っていない」というのが本音です。

消化不良になるほど宿題を課すのは、2月に受験が終了した際、塾としては「これだけ手を尽くしました」という「証拠」としての役割があるとも言えます。

「全部は無理」と先生も分かっているのなら、こちらも真面目に付き合う必要はありません。

出された宿題の中から「優先順位を付けて取り組む」というのが大量の宿題の渦にのみこまれない最善の方法です。

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優先順位を付ける際には、宿題を課している「張本人」の塾の先生を巻き込みます

家庭教師の先生がついている場合は、取捨選択をお願いするのも「あり」です。

3つの基準で宿題をカスタマイズ

優先順位の付け方は2つのルートが考えられます。

1つは塾の先生に絞り込んでもらうこと。先生は中学受験をするうえで「必須」あるいは「落とせない基本問題」を中心にセレクトしてくれます。

「これだけは是非とも」という問題ばかりなので、宿題量は半減くらいにはなるでしょう。

もう1つは、さらに一歩踏み込んで子どもの「出来具合」に応じて、取り組む問題を個々にカスタマイズしていくやり方です。

具体的には「糸口さえ見つかれば自力で解ける問題」「授業中はできなかったけど、先生の解説を聞いたら納得した問題」「授業中にやったらできたけれど、実はどうして正解なのかきちんと説明できない問題」の3つを基準に選びます。

子どもの解答欄が真っ白の、現状で難しく感じる、手も足も出ない問題は「後回し」にします。

3つの基準で選んだ問題をやっていくうちに、敬遠した問題を解く糸口が見つかったり、「こうすればいけるかも」という気付きが徐々に増えていきます。

「解答欄真っ白」問題はその後、手が付けられれば…という流れで十分です。

親の日頃の「交流」が直前期に威力

3つの基準による宿題の絞り込みも、塾の先生にセレクトをお願いするのがベストです。

ただ、個人によりカスタマイズされたものなので、その子のくせや特徴、得意苦手の傾向を知っていないと、適切な絞り方を求めるのは唐突過ぎて難しいかもしれません。

この絞り方の肝は、親御さんも含めた塾の先生と子どもの普段からの「やり取り」「交流」です。

親御さんは日ごろから子どもの質問の橋渡し役として、先生とコミュニケーションをとります。子どもは授業が終わったらさっさと帰るのではなく、1つくらい質問をして先生と「交流」をします。

こういう積み重ねが6年生後半、受験直前の「困った」というときに威力を発揮します

6年生の秋はさまざまな「方面」からお願い事が殺到する時期です。

「特別扱い」はしてくれなくても、普段からの交流があれば「なんとかしてくれる」と思います。

「塾に丸投げ」か「塾とコミュニケーションをとる」かの親御さんの「姿勢」の差は、中学受験において成績、偏差値、果ては志望校の合否にまで大きく影響します

なぜ絞ると成績が上がるのか?

個人にカスタマイズして宿題の選別をするやり方は、各科目で「穴」が劇的に少なくなり、テストで手を付けた問題の「得点率」が飛躍的にアップします。

ミスによる「取りこぼし」が減少し、「あやふや」を解決することで、解答の精度がアップするからです。

難問ができないから偏差値が上がらないのではなく、上げる「コツ」は「できるを確実にする」ことにあるのです。

家庭学習で「できない」ことばかりが続き、勉強が滞ってしまう状態が受験では最悪の展開になります。

「できない」「手も足も出ない」中で、小学生に「頑張れ」と発破をかけても自力で前に進むことはできません

そのためにも宿題の優先順位はカギを握ります。

家庭学習である程度自力で進むことができ、少し背伸びくらいの宿題に取り組むことで「自信とチャレンジする姿勢」を育てます。徐々にでも「勉強習慣」の確立、「勉強体力」の増強につながります。

「自力でできる」が増えると「穴」が少なくなります。次に同じ単元の発展・応用編の授業の際、関連事項での「つまづき」がなく、スムーズにマスターできる可能性が高くなります。

この流れが継続すると、今度は一転して大量の宿題が出されても今度は次々「やっつける」ことができます。「分からないこと」が激減しているからです。

結果的には質量とも他の受験生を圧倒することができ、成績、偏差値は高止まりして「いける」という手応えを実感しながら入試本番を迎えます。

時々「入試本番が一番ワクワクした」という子がいますが、「いける」という境地に達するからです。

塾の宿題は「絞ったものをきっちりやる」。勉強量は減らしてみると「見えること」もたくさんあります

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