入試直前…結果を出す家庭教師と効果的な受験生
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◆中学受験の窓口 今日の窓口
・秋に家庭教師依頼急増の背景
・「急がば回れ」で「雪解け」を
・家庭教師で逆転合格が可能な子
・「自分ごと」にならないと…
秋に家庭教師依頼急増の背景
秋になると家庭教師の依頼が急増します。
需要の多くが6年生。入試まで約100日となり、最後の追い込み、というより「かなり厳しい状態」での依頼が目立ちます。
夏休み明けも成績が思ったほど伸びず、このまま行くと「志望校合格は難しい」と親御さんが判断、「最後の手段」として家庭教師投入となります。
気になる料金設定はさまざまで一概にはまとめられませんが、がっつり対策しようとすると月10万円程度は必要です。
通塾している場合は月謝もあり、最後の冬期講習、年末年始特訓とお金が飛ぶように消えて行く中での出費は「恐ろしい」額になります。
それでも投入する親御さんの気持ちは、まさに「わらにもすがる」思いです。
「急がば回れ」で「雪解け」を
大金を投入する以上、「はずれ」の家庭教師はゴメンです。
では「あたり」の先生は、というと、受験終盤が近づいた時期に「取り組む内容を的確に絞りこむことができる」先生という一点に尽きます。
「あたり」の家庭教師は、子どもの性格や学習習慣、家庭や学校での様子をきちんと聞き、その上で取り組む内容として「一番何とかしたいこと」「取りかかれば割と短期で何とかなること」に絞り、無理のない計画を立ててくれます。
山積する弱点や課題を一気に解決しようとはせず、まずは1つずつ障害を取り除きながら、前へ進みもうとします。
加えて、必ずインプットしたことを復習、自力で導き出せるようになる(アウトプット)時間を多く割くことに心を砕きます。
定着していない、生煮えの「わかった!」を大量生産して、先に進むことを優先するより「確実に自力で解答を再現できる」ことを着実に増やすことに主眼を置きます。
このやり方、とても悠長に見えますが、ある1つの「障害物」を取り除くと、それに連鎖して別の問題もクリアになることは勉強でもよくあります。
それがある一定の域に達すると「雪崩現象」のように一気に「わからないの雪解け」につながる可能性を秘めています。
受験勉強終盤で時間がないからこそ、慌てず、焦らず「急がば回れ」なのです。
家庭教師で逆転合格が可能な子
家庭教師の「ひと押し」で水の流れをせき止めていた石が取り除かれたように、成績、偏差値とも上がる生徒がいます。
その手のタイプに共通して言えることは「今まで自分なりにもがいて頑張ってきた子」です。
先生が与えた「ちょっとしたヒント」「ちょっとしたひと言」が自分がやってきたことにつながり、回路に電流が流れるようにすべてがつながります。
「ちょっとした」で気が付くのは「何とか自分でできるようになりたい」と受験を「自分ごと」として取り組んできたからこそです。家庭教師はそれをアシストしたにすぎません。
さらに、取り組む内容を絞り込める力量のある先生に当たれば、志望校逆転合格、受験校全勝も十分あり得ます。
「自分ごと」にならないと…
どんなに「アタリの家庭教師」に見てもらっても、成績が上がらない子も残念ながらいます。
最後まで受験が「自分ごと」にならない子です。
助っ人の家庭教師の先生が来たからと言って、魔法をかけられたように点数も偏差値もアップはしません。
自分から「何とかしよう」ともがくことで、成績は徐々に上がります。
しかし、「家庭教師の先生が何とかしてくれる」と勘違いしている受験生、親御さんも多く、成績が伸びないと「先生が良くなかった。ハイじゃあ次は個別塾」などとなり、最後までさまよい続けます。
ベクトルが自分に向かないと、どんな塾に行こうと、どんな家庭教師に依頼しようと、大金を積もうと、状況は一向に変わりません。
6年生に限らず、4,5年生でも同じです。家庭教師に依頼する前に、我が子の受験、勉強に対する姿勢を親御さんはよく「観察」することが先決です。
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