中学受験 第1志望~第3志望決定の考え方

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第1志望の「旗」は降ろさない
第1志望断念の後遺症は怖い
第2,3志望の考え方
・だから大切 早くからの学校訪問

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第1志望の「旗」は降ろさない

志望校、受験校を絞る時期にさしかかりました。まずは軸となる第1志望を決めます。

第1志望の考え方はさまざまですが、ここでは「持ち偏差値に関係なく、本人が一番進学したい中学校」とします。

現状、合格が難しいとしても、この第1志望の試験日程を「いの一番」にプランに組み込みます。

第1志望校は受験勉強の象徴、個々の受験生が掲げてきた「旗」です。

受験直前になって旗を降ろすことは、子どものモチベーションを下げます。

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本人の気持ちが折れていない限り、親御さんは黙って「第1志望受験」の背中を押します

第1志望は1校に絞らず複数あってもOK。第1志望「群」という考え方も「あり」です。

第1志望断念の後遺症は怖い

考えた末に、受験生自ら降りたのなら仕方がありませんが、親御さんの一方的な判断だけで、第1志望校「断念」の後遺症は結構恐ろしいです。

「坂道を転げ落ちるように」子どもは楽な方に進んでしまい、受験が「他人事」のようになる傾向にあります。

モチベーションだだ下がりで、合格するはずの学校ですら受からなかった、という例は数多くあります

張りつめていた気持ちが緩み、もう「戦闘モード」ではなくなるのです。

子どもに無理させず、傷つくくらいなら「確実にうかる学校で」と考える親御さんも最近は多いのですが、転ぶ前に子どもに手を差しのべると子どもは自分で考えなくなります

「うかる学校」へ進学したとしても、そこは「親が行けって言った学校」とばかり、自分から何かを探し求めようとはしません。

次の大学進学でまた「行きたい大学」ではなく「行ける大学」という選択をします。

その方が「楽」だからです。

第2,3志望の考え方

ただ「現実」を見なければいけない時期でもあるのは確かです。

「憧れ」はあるものの、正直第1志望校に「箸にも棒にも掛からぬ」という状態なら「撤退」を真剣に考えます

具体的には模試を受けてその学校の判定順位が下位2割の成績が3回以上続く、過去問をやっていて合計点が合格最低点の半分以下、などのケースです。

中学受験は第1志望への「熱い想い」が絶対必要ですが、第2、第3志望校は「熱い思い」にプラスして「冷静さ」が不可欠です。

第2、第3志望校は校風が子どもに合いそう、通学時間も問題ない「第1志望に引けを取らない、ここなら喜んで」という学校が理想的です。

一方で第2、第3志望は「理想」だけでは語れず「合格できるかどうか」という現実的な話になります

模試の成績の合格判定、過去問の出題傾向の向き不向きなど冷静に分析して、受験校候補校を10校くらいリストアップします。

リストアップの目安としては3つの判断基準があります。

➀持ち偏差値(公開模試数回分の平均偏差値)よりプラス3以内で、合格可能性50%程度の学校を1、2校程度。
②持ち偏差値相応(±0~マイナス3程度)の学校。
③安全校(模試で常に合格可能性80%、持ち偏差値マイナス5以上)。

これに日程と校風などの「学校の色」を加味して、補欠(まさかの不合格の際に受ける学校)を含めて5校程度に絞ります

通学については「転居も視野に」と親御さんが考えているのなら、候補校の範囲はさらに広がります。

だから大切 早くからの学校訪問

「通わせたい学校はそんなにない」と話す親御さんもいます。

無理やり5校選ぶ、6校と選ぶ必要はありませんが、受験校決定では長い時間をかけて「学校研究」をしてきた親御さんの「目利き」がものを言います

5年生以下の子どもがいる親御さんに覚えてもらいたいのですが、学校研究の際、偏差値だけで判断して「ここは関係ない」と、調べもせず、足も運ばずに切ってしまうのは残念です。

先入観なく、できるだけ早い段階から多くの学校の説明会、見学会に参加するのがおすすめです。

親御さんの目から見て「1次試験合格」となれば、6年生になる前に一度子どもを文化祭なり、オープンキャンパスに連れて行きます。

その際の子どもの感想などを考慮に入れ、気に入った学校は2度3度足を運び、さまざまな角度から検討して志望校を決める際の「持ち駒」にしておきます

春先から夏休みに開催される数十校から100校以上集まる「合同説明会」では、本命の志望校の行列で時間を浪費するのではなく、待ち時間なく話の聞ける学校のブースを積極的に訪問し「私立中高一貫校を知る(勉強する)」旅をするのも手です。

それがきっかけで学校訪問し、入学に至ったケースも珍しくありません。

くどいようでようですが「百聞は一見にしかず」なので、学校ホームページや周囲の評判だけで決めず、一度は足を運んで決めます。

どんな展開で「ご縁がある」か分からないのが中学受験です。

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