中学受験 受験料と入学金で注意したいこと
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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・受験料同額の中学が増加傾向
・夜遅くの合格発表に注意
・千差万別な「入学金」のルール
・毎年ある「うっかり」の悲劇
受験料同額の中学が増加傾向
中学受験はどこまでいっても「お金」の話がつきまといます。
それも当初想定していたものより出費がかさみます。
ざっくりですが、想定の1.5倍くらいになると読んで「軍資金」を用意しておくことが肝要です。
2万円から3万円が相場の「受験料」ですが、併願プランを組んでいるうちに「ここも受ける準備をしておこうか」「前受けをもう1つ」などとやっているうちに、どんどん金額がかさみます。
最近は同じ中学校を複数回受けると、割引になったり、1回の受験料で複数回受けられるなどの「特典」がある中学校も増加傾向にあります。
何回試験を受けても金額が同じなら、可能性のある試験日はあらかじめエントリーしておく方が何かと好都合です。
エントリーしておけば、合否による翌日以降の受験プランの組み換えも慌てずに済みます。
夜遅くの合格発表に注意
受験料の「特典」のない中学はギリギリまで出願せず、合否の結果を見て出願すれば…となります。
最近はネット出願が主流となり、試験前日の23時59分59秒まで、中には試験当日の朝まで受け付ける学校も珍しくありません。
ただ、注意しなければならないのが、夜遅くの合格発表です。
試験当日に合格発表をする学校、特に午後入試の場合は発表が22時を過ぎることが普通です。
多くの学校が余裕をもっての時間設定をしていますが、時々何らかのトラブルか合格判定が長引いて、予定時刻になっても合格者が発表されないことがあります。
23時半を回っても発表されないことがあり、ギリギリまで待って不合格。慌てて翌日の試験に出願しようとしたら、同じような受験生が相次ぎ、なかなかアクセスできず、結局出願に間に合わなかったという「悲劇」も過去には何度もあります。
千差万別な「入学金」のルール
「入学金」についても各校それぞれの「ルール」があります。
合格をもらっても、短期間で入学金を支払わなければ「入学辞退」とみなされる学校が大半です。
中には合格発表当日の午後で締め切りという「タイト」なスケジュールの中学校もあります。
併願校に合格して、次は第1志望校の試験へとなっても、合格の保証があるわけではないので、少しでも入学する可能性がある学校の場合は「つなぎ」として入学予納金(延納金)を払う必要が出てきます。
この入学予納金の額は、学校によって千差万別です。
1度に全額を、という学校もあれば、一部を先に払い、入学することが決まった際に残額を、というところもあります。
届け出さえすれば、2月の東京・神奈川入試終了時期まで1円も払わずに待ってくれる学校もあります。
学校によって「出費」を抑えられるか、まとまった額を払わなければならないか、この判断も受験校決定の際に考えなければならない問題です。
毎年ある「うっかり」の悲劇
具体例で見てみましょう。
東京の中学校の受験前に、埼玉、千葉受験をするケースが多いと思いますが、1月20日が入試の千葉・市川なら入額手続金は33万円(24年度)ですが、期限までに予納金として15万円を入れれば、2月3日午後5時まで入学の権利を持ったままの状態になります。
御三家との併願が多い1月22日入試の渋谷教育学園幕張は入学手続金28万円のところ、5万円を払えば、こちらは2月3日18時まで待ってくれます。
埼玉の浦和明の星は25万円の入学金が必要ですが、届を出せば2月3日午後4時まで予納金0円で入学の権利を持ったままでいられます。
金額もさることながら支払期限は必ず確認して親御さんの「受験ノート」なり、スマホなどにメモとして残しておき、手続きの際は学校から配布される(最近はホームページ上のこともしばしば)手続きの手引きで確認します。
一生に一度の中学受験で子どもが勝ち取った合格です。「うつかり」は許されません。
「そんないくら何でも大人なんだから、あり得ないでしょ」とあきれるかもしれませんが、毎年必ずどこかで「うっかり」があります。お気を付けください。
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