25年度早稲田中 過去問分析と合否の分かれ目
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・早稲田合格の総得点目安
・早稲田の理社 傾向と対策
・早稲田の算数 傾向と対策
・早稲田の国語 傾向と対策
早稲田合格の総得点目安
早稲田の4科目の配点は国語と算数が各60点、理社が各40点です。
1回目入試(サピックスOP合格可能性80%偏差値59、四谷大塚合不合格判定Aライン偏差値66、以下同)の合格最低点は直近5年平均で123.6点、2回目(サピOP63)は、四谷68)は同124.2点でした。
22年の1回目109点、20年の同137点のように年度によって高低はありますが、6割5分にあたる130点が合格への1つの目標と言えそうです。
1,2回目入試とも合格最低点はそれほど差がないのですが、合格者平均と受験者平均の差が1回目は21.1点に対し、2回目は26.4点と5点以上開いています。
早稲田の理社 傾向と対策
1回目入試を中心に分析すると、4科目で一番高得点勝負になるのが理科です。
合格者平均の得点率はここ2年8割を超え、得点にして40点満点で32~33点と、7,8点分しか落としていません。
4分野から大問1つずつの出題で、選択肢問題中心は今後も変化なしとみられますが、計算あり、作図ありで30分の中で解くことを考えると、処理能力の差がそのまま点数の差になる傾向と言えます。
合格者と不合格者の差は物理系、化学系の計算問題の出来不出来です。これを手際よく、ミスをしないで正解できるかどうかが明暗を分けます。
過去問演習の時から、計算ミス、書き間違え、解答用紙への写し間違えがないよう、余白に計算をする際にはスペースを広く取り、丁寧な字で取り組みます。
まさか、と思うかもしれませんが、簡単な計算ミス、解答用紙に出した答えと別の数字を書き込むことはよくあります。早稲田では「やらかす」子から不合格の可能性が高くなります。
社会は過去5年1回目入試での合格者平均(27.0点)と受験者平均(24.2)の差が2.8点と一番小さい科目ですが、得意な子は合格平均より10点近く上積みできる可能性があるのでより磨きをかけて合格を引き寄せます。
時事問題に絡めた出題が毎年多いのも早稲田の特徴です。
24年度は少子高齢化社会、ロシアのウクライナ進行による日本経済への影響、万博、広島サミット、ジェンダー・ギャップなどが出ました。
25年度は24年10月に行われた衆院選が狙われる可能性があります。結果だけでなく、「選択的夫婦別姓」「103万円の壁」各政党がどのような政策を主張したかをたどっていくと、出題される問題が見えてきます。
早稲田の算数 傾向と対策
算数は例年大問5、小問16の構成。1回目入試の直近5年の合格者平均は38.9点(100点満点換算で64.8点)、受験者平均は29.6点(同49.3点)と4科で一番開きがあります。
一般的には標準問題よりややレベルの高い問題が並びますが、毎年難度が高めなのが切断や回転体の問題が出される立体図形です。
答えを出すのに「必要な条件」に気が付けるかどうかがポイントで、これを短時間で見つけられずにいると大問丸ごと「全滅」の可能性があり、合否に影響します。
早稲田の2回目入試を含めた過去問とともに他校の入試問題の中から立体図形の問題を選んで数多く経験を積むことが入試当日の「気づき」につながります。
加えて早稲田を本気で狙うなら、前半の1問4点の各小問を2つ以上落とすと、最後の立体図形で勝負以前となり、合格は遠くなります。
早稲田の国語 傾向と対策
国語は物語文と論説あるいは随筆の読解2題構成で、設問数は漢字を含め17問程度が毎年の定番です。
読解問題の素材文はそれぞれ4000字に満たない難関校の中学入試問題にしてはやや短めなのが特徴で「時間が足りない」ということはないのでじっくり攻めたいところです。
直近5年の1回目入試合格者平均は39.3点(100点満点換算で65.5点) 、受験者平均は33.0点(同55点)と100点満点換算なら10点の開きがあります。
記述問題もありますが、早稲田の国語は選択肢問題の出来が合否を決めます。
どれも正解に思える「巧妙さ」なので、解答は本文中に根拠を探して答える、言葉を言い換えている表現が適切かどうかを吟味する習慣を徹底します。
過去問演習で「たまたま正解」した場合はラッキーで済ませず、解説をしっかり確認して、なぜその記号が正解なのかを考察します。
漢字は読解の素材文の中の3カ所のカタカナを漢字で答える形式。年によって小学生レベルを超えたものも出題されるので、読解に集中するためにも1問程度なら「あきらめる」割り切り方も必要です。
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