25年度吉祥女子中 志願者動向と偏差値、併願校
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・吉祥女子中の志願者動向
・吉祥女子中の実質倍率と合格者数
・偏差値から吉祥女子合格を占う
・吉祥女子中合格への併願作戦
吉祥女子中の志願者動向
数ある女子校の中でも「熱望組」がとても多い吉祥女子中学(東京都武蔵野市吉祥寺東町)。
2月1日の1回目入試(サピックスOP合格可能性80%偏差値55、四谷大塚Aライン64)で志願者の増減がここ5年だと5%以内で収まっており、600人程度が出願しています。
25年度入試も微増あるいは微減程度の動きとみられます。
入試難易度、受験生の学力層も例年通り、ハイレベルな競争になりそうです。
翌日2日の2回目入試(サピOP57、四谷65)はここ2年1000人を超える出願者があり人気は継続中です。
ただ、青山学院中等部が宗教上の理由で24年は入試日を2日から3日に移したことで、同偏差値帯の吉祥女子に影響があるかどうか、1月の出願状況に注目が集まります。
吉祥女子中の実質倍率と合格者数
人気校だけに合格者の歩留まりも良く、合格者数は年々絞り込んでいる傾向がうかがえます。
1回目入試の合格者数は22年まで200人超で推移していましたが、23年度190人、24年度187人と微減。実質倍率も2倍台後半から、23,24年度と3.1倍となりました。
募集定員134人に対し60人超える程度の合格者数ですが、熱望組が多いことで分かるように合格即入学手続きという背景が合格者厳選の事情と言えます。
繰り上げ合格の対象が「2回受験優遇」ということもあって、2回目入試とのダブル出願は、8割近いとみられます。
1日の1回目入試の当日に合格発表があるため、2日の約250人近い欠席者の多くは1回目合格組となります。
その2回目は募集100人に対し、合格者は220~230人程度と増えますが、実受験者も1回目よりは多く実質倍率は1回目より若干上がって3倍台中盤になります。
1回目不合格者の中にも「あと数点」だった受験生も多く、加えて1日に女子学院や雙葉、早稲田実業などを受験した女子も参戦するので、合格者最低点も1回目の直近5年平均229点より同2回目は239点と10点も高くなっています。
1回目不合格で2回目合格は20~25%程度。厳しい入試を考えると、やはり1回目で合格したいところです。
なお2回目入試終了後の繰り上げ合格者数は「ゼロ」の年もありますが、24年は21人、23度は9人と年によって違います。
模試判定から吉祥女子合格を占う
吉祥女子の1回目入試は比較的波乱の要素が少なく、サピックスOPや四谷大塚の合不合判定で80%をコンスタントにとっていれば「まさか」の可能性はほとんどないです。
80%偏差値やAラインに届いていなくても、サピOPなら偏差値50あたりまでならこの10年で平均60%程度、四谷大塚でも偏差値60で5割くらい合格しています。
模試の点数、偏差値も合格を占え材料になりますが、吉祥女子に合格する子の特長としては「基本、標準問題を確実に得点にする」「偏差値の振れ幅が小さい」という点が挙げられます。
合格者は「うかるべくしてうかった」という子が多く、努力が報われる女子校です。
ただ、2回目入試は最近様相が変わってきています。
1回目よりAライン偏差値は高いのですが、ここで80%をマークしても、ここ3年くらいは10人いれば3人くらいは「残念」になっています。
Aラインでその状態ですから、チャレンジ組や1回目不合格組にはつらい戦いになる可能性が否定できません。
自分の持ち偏差値以上に、できる問題を確実に得点に結びつけられるかが合否の分岐点です。
気持ちの強さと冷静さが問われる12歳には難しい入試です。
吉祥女子中合格への併願作戦
できれば2月1日午後9時の発表(予定)の1回目入試で合格を勝ち取り、2日の入試はなしにしたいところですが、念のために2日の2回目も出願しておきます。
ポイントは「午後受験」です。2日午前の2回目受験があると想定して、気力と体力の消耗をできるだけ少なくするために1日午後は「1科目入試」に絞ります。
候補としては山脇学園、品川女学院、普連土学園の「算数1科」です(Aライン山脇、品川が58、普連土が57)。算数より国語でというのなら山脇の「国語1科」(58)もあります。
地域的に都心に近い学校は難しい場合は、調布市の晃華学園i②(午後2科入試、53)も選択肢です。
仮に1回目残念でも同日夜発表の3校のうち1つ合格していれば、2日の2回目へ「希望」がもてます。
「前受け」は埼玉で1~2校、千葉でも「緊張感」キープに1、2校受けておきます。
進学も可なら吉祥女子と偏差値で同レベルの浦和明の星女子①(14日、65)受験も考えられます。
その場合は、10日に大宮開成①か開智①(ともに55)、あるいは13日に淑徳与野①(57)を経験して、明の星に備えます。
千葉受験はより1日に近い日程で合格が取れて、弾みがつく学校がベター。候補としては専大松戸②(26日、56)、芝浦工大柏②(27日、58)が挙げられます。
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