25年豊島岡女子学園 志願動向と偏差値、併願校

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・豊島岡女子の志願者動向
豊島岡女子の実質倍率と合格者数
・偏差値で豊島岡女子合格を占う
・豊島岡女子合格への併願作戦

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豊島岡女子の志願者動向

女子難関校の一角として、毎年レベルの高い入試となる豊島岡女子学園中学(東京都豊島区東池袋)は、25年度入試で新タイプの選抜方法が導入されます。

3回の入試機会のいずれの回でも、4科入試と同じ内容の算数(100点満点)の得点を2倍(200点満点)に換算し、加えて英検の取得級に応じて得点を加える(3級50点から準1級以上100点満点)計300点満点の入試を同時進行で行います。

4科入試との「W出願」もOK。募集は「若干名(帰国生含む)」としています。

どれくらいの志願者が集まるのか、受験生の英検レベルのボリュームゾーンは?、合格者数、倍率など全く読めません。

難関校の豊島岡が将来的に大学進学に圧倒的有利な「英語のデキる子」「算数(数学)が得意な子」を事実上「青田買い」するという方向に舵を切ったのは、今後の中学入試に少なからず影響があるとみられます。

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通常の4科入試ですが、2月2日の第1回 (募集定員160人 サピックスOP合格可能性80%偏差値62、四谷大塚合不合判定Aライン偏差値69) と4日の第3回 (募集40人 サピOP62、四谷70) は3年連続志願者減、3日の第2回 (募集40人 サピOP63、四谷70) は実際の受験者数が5年連続で減っています。

英検の入試導入がどう影響するのか、現状何とも言えませんが、入試の難易度、受験生のレベルが年々アップしていることを考えると、敬遠して他校をという流れは継続しそうで、横ばいから微減の入試を迎えそうな気配です。

25年豊島岡女子 過去問分析と合否分かれ目

豊島岡女子の実質倍率と合格者数

2日の第1回入試は豊島岡を第1志望にしている女子が集まるとともに、1日に桜蔭(四谷Aライン71)、女子学院(69)を受けた子も参戦するハイレベルな入試になります。

23年までは1000人規模の出願数がありましたが、24年は993人。受験者数も前年比60人減の904人で合格者は389人。ずっと続いていた400人台の合格者数から少し減りました。

実質倍率も20~22年の2.5倍から23年は2.4倍、24年2.3倍と推移。25年入試も合格者数は400人前後とみられます。

第2、第3回と比べて実力のある子も多い入試ですが、倍率が2倍台のうちに合格をとらないとプレッシャーのかかる受験をこの後にしなければなりません

豊島岡熱望なら1回目で仕留めます

実は一番「キツい」入試が第2回かもしれません。

募集定員約40人に対し、合格者数は70人前後。1日、2日に予想に反した入試結果になった子が「正念場」とばかり、是が非でも合格という強い気持ちで挑戦します。

ここ5年の平均倍率は7.8倍。22年の9.9倍、25年の6.7倍など年度によって倍率は上下しますが、1点でも多くとって上位に食い込まないと厳しい結果になります。

最後の5日の3回目は5年間の平均倍率が7.9倍と第2回あまり変わりません。

ここまでくると体力、気力とも限界にきている子も多く、実際には「箸にも棒にも…」という子も一定数います。

1回目、2回目に力が出し切れなかった子でも、本来実力がある子なら受かりやすいかもしれません。

25年豊島岡女子 過去問分析と合否分かれ目

偏差値で豊島岡女子合格を占う

豊島岡の入試の特徴として1つ言えるのは「番狂わせ」があまりない、いうことです。

桜蔭や女子学院と併願の子も多数いますが、W合格の確率も高く、逆にどちらも残念ということも珍しくありません。

サピックスならコンスタントに偏差値60台を出している子なら順当に行きます。四谷系の模試なら65以上のアベレージがあればOKです。

逆に合格可能性60~40%のボーダーラインの子は本当に「五分五分」の結果になります。

ただ、第2、第3回は概ね受かるべくして受かった子も多い半面、可能性40%やCラインからの合格も一定数おり、3日以降の入試は学力プラスアルファがものを言います

25年豊島岡女子 過去問分析と合否分かれ目

豊島岡女子合格への併願作戦

2日が第1回入試の豊島岡。1日の受験校ですべり止めではなく「進学しても良い学校」の合格をとることが本命挑戦に勇気と力を与えます。

桜蔭、女子学院に挑戦する女子も多いのですが、あくまでも豊島岡を第1志望と考えた場合、吉祥女子(四谷Aライン64)、東洋英和女学院(61)、頌栄女子学院(61)などが候補になります。

通学可能かどううかを考慮しつつ「即日発表である程度勝算のある学校」が最適です。

2日の大一番を控えているので、できれば午後受験を避けたいところです。

午前校が五分五分かやや厳しい場合は山脇学園の国語Or算数1科(58)の受験も考えることになります。

1月埼玉、千葉受験は栄東や開智系列より、淑徳与野(13日、58)浦和明の星女子(14日、65)から入る女子が多い傾向です。

淑徳与野なら9割方、明の星なら7割方合格しています。

千葉受験は渋谷教育学園幕張(22日、72)に挑む子もおり、40%程度が合格。20日の市川(68)も5~6割がうかっています。

第1回不合格の場合、翌日の第2回、最終回の第3回に再トライする子も多いのですが、見事リベンジ合格できるのはそのうち15%程度にとどまっています。

中学受験の大前提「志望校は1回目で仕留めろ」は豊島岡でも言えることです。

25年豊島岡女子 過去問分析と合否分かれ目

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