25年度明大明治中 志願者動向と偏差値、併願校
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・明大明治の志願者動向
・明大明治の実質倍率と合格者数
・偏差値で明大明治合格を占う
・明大明治合格への併願作戦
明大明治の志願者動向
卒業後は明治大学に9割近くが進学する明治大学附属明治中学・高校(東京都調布市)の25年度志願者数は横ばいから微減の流れになる可能性が高いです。
24年度は2月2日の第1回入試(サピックスOP合格可能性80%偏差値56、四谷大塚合不合判定Aライン偏差値男子61、女子64)、3日の第2回( サピOP57、四谷Aライン男子60、女子63 )とも前年比で10%以上の志願者増(1回目68人増、2回目61人増)でした。
1回目は実に4年ぶりの増加。3年ぶりに男女ともそれぞれ300人以上が出願しました。
久しぶりの増加傾向に「何があっても明明(メイメイ)」の熱望組は別として、25年度は出願の段階で敬遠する受験生も相当数出るとみられます。
女子と比べて男子は前年の志願者数、倍率に左右されることが多く、男子の志願者減の可能性は十分考えられます。
3日の2回目は他校の合否の関係もあって読みずらいのですが、1回目にエントリーした受験生が結果を見て再チャレンジする可能性があり、1日前に志願者が跳ね上がるかもしれません。
明大明治の実質倍率と合格者数
24年度の第1回の実質倍率は男子2.5倍(受験者数280人で合格114人)、女子3.7倍(278人受験で76人合格)。過去5年で男子は2番目、女子は1番高い実質倍率となりました。
男子は1回目入試としては標準的な倍率ですが、女子は厳しめ。募集定員45人でここ3年の合格者数は、22年から76→77→76に固定状態です。
募集定員が変わらないのに男子より合格者数が少ないのは、かなりの歩留まりの良さが背景にあります。入学者数から考えると、歩留まり率は70%程度と推測できます。
第2回は男女各30男の募集で男女とも合格は40人台が21年から続いています。倍率はここ3年3倍台後半に落ち着く雰囲気です。
第1回、第2回とも合格者数がある程度一定している流れは25年度も継続されるとみられます。
入試の難易度によって合格最低点は前後します。なので、明大明治合格へは点数以上に合格の枠内に入れるかどうかが気になります。
「1点でも多く点を積み重ね、取りこぼしをしない」が合格への合言葉になります。
偏差値で明大明治合格を占う
明大明治の入試結果は80%偏差値やAラインと同じ偏差値態をキープしていれば、かなりの確率で合格します。
「番狂わせ」はそうないのが特長です。
しかし、可能性50%、Cラインだと50%より悪い結果になることも多々あり、サピックスで50割れ、四谷で55を下回ると、急激に合格者が減ります。
もちろん過去問との相性もありますが、明大明治を狙う子たちの偏差値帯相応の良問が並ぶことが多く、3年間どういう受験勉強をしてきたかを見るには最適です。
「その日の調子」に左右されない、実力を積み重ねてきた子が合格できる入試なので、過去問を通して合格するためには何が必要なのかを見極める必要があります。
過去問の点数や正解不正解よりも、自分の出した解答分析をきっちりやることでボーダーラインから抜け出し、合格圏に確実に突入します。
明大明治合格への併願作戦
2日に第1回入試があることから、1日に合格校を1つ持って「いい流れ」で入試本番を迎えたいところです。
将来、明治大学進学をメインに考えるなら、迷わず明大八王子➀A(四谷Aライン男子52、女子54)受験です。
明大明治ボーダーラインの受験生にも偏差値的には余裕があります。明八と明明の組み合わせで明八合格は8割を超えます。
明大にこだわらず、大学附属系狙いなら中央大附属(男子57、女子60)も考えられます。
ただ、中大熱望組も多く、「偏差値的ちょうどいいから」だと足をすくわれます。明明並の対策、過去問研究はマストです。
午後入試は避けたいところですが、どうしてもの場合は男女とも国学院久我山ST(58)あたりが妥当。実際に合格者も多いです。
2日の第1回は即日発表なので、合格なら終了。残念の場合は第2回に進みます。
同時に1日に合格を獲っていれば、明明が2回目もNGだった場合、親御さんは子どもの意志も踏まえつつ、進学するかどうかを検討します。
男子の場合、「明八はちょっと…」という場合、4日に明大中野②(58)、来年度から明大世田谷となる日本学園②(53)という選択肢もありますが、実質倍率が高くなり、こちらも期待通りにいかないリスクはあります。
20年度の5倍を超えた頃と比べれば緩和傾向ですが、1回目不合格で2回目合格のリベンジ成功率は男女とも2割程度とみられ、厳しい入試であることは変わりありません。
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