25年浦和明の星 過去問分析と合否の分かれ目

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浦和明の星女子合格の総得点目安
浦和明の星女子の算数 傾向と対策
浦和明の星女子の国語 傾向と対策
浦和明の星女子の理社 傾向と対策

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浦和明の星女子合格の総得点目安

毎年、競争率が安定している浦和明の星女子の第1回入試(1月14日、募集定員120人 サピックスOP合格可能性80%偏差値57、四谷大塚合不合判定Aライン偏差値65 )は、合格者最低点も乱高下がなく安定しています。

直近5年の合格者最低点平均は198.4点(300点満点。)。22年の186点が少し低いのですが、20,21年が202点23年が203点、24年199点と4点差以内で落ち着いています。

絶対とは言い切れませんが、これを目安にすると、5年間の合格者平均220.1点よりも10点少ない210点あたりでも十分合格できると思われます。

一方、倍率がこの5年で4.0倍から8.5倍と年によって全く違う第2回入試(2月4日、募集定員40人 サピ55、四谷63)はですが、こちらも割と合格最低点の幅は小さく5年平均で203点。24年の210点が高い方で、低いときは21年の197点でした。

倍率の幅を考えると、第2回は「1点でも多く」という試験になります。

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この5年間の合格者平均は212.9点。もう一歩踏み込んで215点を目標にします。

浦和明の星女子の算数 傾向と対策

東京女子御三家や豊島岡女子学園、吉祥女子の前受け、併願として受ける子が多く、基礎・標準問題が多い浦和明の星の算数では「打撃戦」(高得点勝負)になります。

直近5年の合格者平均は第1回が73.9点、第2回が71.7点(いずれも100点満点)。1回目で合格するなら65~70点は必要です。

受験生のレベルを考えると75点以上は夢ではありません。算数でできるだけ得点を積み増して逃げ切ります。

24年の第1回は大問5問構成で小問数19。例年通りです。

大問1は計算問題1つを含む8題の小問集合。割合が3問と多く、そのほかは食塩水の濃度や角度の問題などです。大問2の旅人算、大問3の立体図形のくり抜きもそれほど難しくありません。

大問3までの小問13問、全て正解を目指します。算数の合格への最初の関門はここです

合格者平均と不合格者を含む受験者平均の差は第1回入試で直近5年平均11.4点差あります。

難しい問題が出来たかどうかの差ではなく、基本問題を「ミス」という名の「実力のなさ」で落としてしまったか、落とさず正解したかの差が「点差」になって出ます

算数が高得点勝負になる場合、「基本問題完璧」でないと、後半の問題は勝負になりません。

浦和明の星女子の国語 傾向と対策

算数以上に高得点の争いになるのが国語です。

第1回の合格者平均は75.5点(直近5年)、同第2回は74.4点と「4分の3」も得点しています。

受験者平均も第1回が69.9点で得点率7割というのはかなりのものです。

倍率2倍なら70点は確保しないと、合格ラインに乗り遅れます

得点だけで判断すると「易しい」のかと思いがちですが、受験する女子のレベルが高いゆえになせるわざです。

実際50分の試験時間で2題の読解の素材文計1万3000字(文庫本約21ページ分)を読み、漢字を含め35の解答欄(小問として数えると19)を埋めていくのは至難です。

24年第1回の論説文、物語文に共通のテーマは「孤独、孤立」。精神年齢の高い子でないと向き合えません。

記述がほとんどなく、あっても15字程度の短文や本文抜き出しなのと、選択肢がそれほど手の込んだものでなく、割と答えが明快に出るのが救いです。

物語文はともかく、女子が苦手傾向にある論説文を男子校などの問題も使って「読み込む」(設問は目を通す程度で構いません)練習をして「長さ」と「硬さ」に慣れておくと、本番で得点できます。

浦和明の星女子の理社 傾向と対策

理科と社会はそれぞれ50点ずつ、合わせて50分で解きます。

24年第1回の小問数は理科が21、社会34の計55問。決して余裕はありませんが、長い記述問題がない分、リズムに乗って解ければ計80点前後は獲れます。

「作戦」はそれぞれ違うと思いますが、オール選択肢問題の社会から手を付ける方が効率よく得点を積み重ねられそうです。

直近5年の合格者平均は39.2点で受験者平均37.0点と差はわずか2.2点。みんなが「できる」基礎問題が並びます。

得意なら45点以上を目指します。

明の星は「時事」に絡めた問題が毎年10問前後出るのが特徴の1つです。

24年度は「新札発行」「インボイス」などについて問われましたが、後は公民をきちんとやっていれば慌てることがない問題ばかりなので、時事問題をしつこくやる必要はありません。

大問1は地理と歴史の融合問題。歴史は基本レベル、地理は明の星で定番化しつつある緯度経度に関する問題なども出ますが、そう時間はかかりません。

社会を正確にテンポ良く解き、計算問題もある理科に時間を多く残すことが高得点のポイントです。

理科の第1回直近5年合格者平均は31.4点。基礎・標準問題が多いのですが、24年の場合典型題ではない問題が多かったことで、合格者平均も28.4点にとどまったようです。

24年度の大問1は「LEDの性質」、大問2は「化学変化を原子・分子の視点から考える」問題でした。

一見難しそうなのですが、問題の「誘導」に気が付き、それに乗れれば一気に得点できます。気が付いた子とそうでない子の差が点差に出たのではないかと思われます。

大問3は「生物の呼吸」に関する問題で、数値を正確に読み取って答える処理能力が問われました。

大問4は「地質柱状図」の問題で。実は大問4つの中でこれが一番易しく、ここまで十分な時間が残っておらず点数に結びつかなかった受験生も多かったのかもしれません

入試本番は大問1から飛びつくのではなく、最初の1分で「どの順番で解くか」を決め、分からない問題はひとまず飛ばすという方針で進めた方が得点は積み重ねられます。

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