25年度麻布中 志願者動向と偏差値、併願校
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・麻布中学の志願者動向
・麻布中学の倍率と合格者数
・偏差値で麻布中学合格を占う
・麻布中学合格への併願作戦
麻布中学の志願者動向
東京男子御三家の一角、麻布中学(サピックスOP合格可能性80%偏差値61、四谷大塚合不合判定Aライン偏差値66)は高校入試のない完全中高一貫校です。
俗に「麻布ファン」とよばれる入学熱望組の憧れ度は他の御三家、開成と武蔵より強く、1回しかない入学機会では実力伯仲の入試になります。
ただ、最近は成績が伴わない憧れ組は受験断念傾向にあり、志願者数は20年を最後に4桁を切り、ここ2年は連続して志願者減となっています。
24年の志願者数は825人。前年比10%減(93人減)、5年前と比べると19%減(193人減)です。
入試の倍率が2.2~2.5倍内で推移しており、合格者数はむしろ減少傾向であることから、25年入試も志願者は横ばいとみられます。
増減があったとしても5%以内の範囲で、前年と同じような入試になります。
麻布中学の倍率と合格者数
前述の通り、麻布の実質倍率は2倍台前半で推移しています。
合格者数は直近5年で平均369.6人(募集定員300人)。20年の383人から5年連続して合格者は減少しており、24年は352人でした。
減少しても歩留まりの良さから募集定員を満たせる、という学校の計算がそこにはあります。
ただ、学校側の計算がズバリ、という年ばかりでなく「繰り上げ合格」を出している年もあります。
学校側が発表している数字がないため、正確ではありませんが24,23年はともに5人前後、22年は15~20人程度繰り上げ合格が出ているもようです。
25年入試も合格者は360人前後、倍率にして2.3倍程度が予想されます。
偏差値で麻布中学合格を占う
麻布の合格可能性80%偏差値がサピックスなら61、四谷大塚系なら66と出ていますが、模試でははかりにくい独自色の強い出題となるため、偏差値は「参考程度」となります。
さらに言うなら、80%を立て続けにマークしていたとしても合格が保証されるかと言えばそうでもありません。
逆に20%ばかりでも見事合格敏うケースも他校よりはあり得る入試になります。
それでもやはり「奇跡」の合格ばかりではなく、7割方は偏差値通りの結果になります。
合格者の偏差値態の幅が広いという意味での奇跡の合格です。
模試で合格圏から遠くても合格する子は塾の学校別特訓の演習授業での出来も悪くなく、できなかった問題の復習を「考え方」「アプローチの仕方」を中心に学んだ子が多いとみられます。
対策別の講座に参加していない子も過去問を使い、麻布で合格点を獲るための答案の書き方を十分検討して本番に臨んだ子だと思われます。
麻布の入試問題はその場での判断、気づきがポイントになります。
出たとこ勝負ではなく、入試までに演習量でかいた汗で出来が決まってきます。
麻布中学合格への併願作戦
2月1日午前入試の麻布。その日の午後に同校から徒歩10分程度の広尾学園②(サピ59、四谷65)などを受験する男子もいますが、それほどの数ではないようです。
合格発表が3日午後なので、2,3日は受験継続の子が大多数を占めます。
2日は都内在住なら本郷②(58、63)や桐朋(53、61)を、神奈川なら栄光学園(59、66)に向かう場合が多いです。
3日は海城(63、66)、早稲田(63、68)、浅野(57、64)のパターンが典型的です。
1月の前受けはここ数年変化しており、埼玉は栄東の東大特待(61、66)から栄東Aの東大クラス(53、61)が増えています。
千葉もかつては渋谷教育学園幕張(65、70)が多かったのですが、最近は市川(57、66)が急増しています。
いずれも麻布と同等かそれ以上に合格者のレベルが上がったため、麻布志願者が敬遠傾向にあるためとみられます。
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