25年度栄東中 志願者動向と偏差値、併願校
にほんブログ村 筆者プロフィール
◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・栄東中学の志願者動向
・栄東中学の実質倍率と合格者数
・偏差値で栄東中学の合格を占う
・栄東中学合格への併願作戦
栄東中学の志願者動向
24年度入試で計6回の入試機会でのべ1万3995人(帰国生入試を除く)の出願者数となった栄東中学(さいたま市大宮区)。
全国の中学入試でトップの出願者数は25年度も変わりなさそうです。
中でも同中学を象徴するA日程入試は25年度、コロナ禍で4年続いた1月10日か11日のどちらかを選択する入試を発展解消し、10日を「東大クラス」に、11日を「難関大クラス」にとして新しい入試パターンで実施します。
10日の東大クラスはサピックスOP合格可能性80%偏差値「52」、四谷大塚合不合判定Aライン偏差値男子「61」女子「64」、11日の難関大は同サピ「51」、四谷男子「57」女子「60」と設定されてい971
10日は募集80人で東大クラスの1年特待が若干名選ばれたり、東大クラスには及ばなかったものの、難関大クラスに「スライド合格」というパターンもあります。
12月2日から出願が始まっており、10日時点で東大クラスは男子2742人超、女子で1259人が出願。難関大クラスも男子1619人、女子971人を集めています。
東大、難関大と分けたことで志願者の流れが今後どうなるのかは未知数ですが、順調に志願者数は伸びています。
大雑把ながらレベル分けをすることで、偏差値による合格の目安が分かりやすくなり、受験者数は前年の2回のA日程より増える可能性があります。
栄東のもう1つの「看板」が東大特待(サピ男子57、女子59 四谷男子66、女子69)入試です。
21年に始まり、23年まで志願者増でしたが、24年は男子1041人(前年比6%減、67人減)、女子294人(同14%減、47人減)止まりでした。
25年は10日現在、男子636人、女子182人となっています。。
栄東中学の実質倍率と合格者数
栄東のA日程入試のここ4年の実質倍率は平均で男子1.6倍、女子1.7倍でした。
24,23年の11日の回の女子が2.0倍になった以外はすべて1倍台で、受験生の真ん中より少し下でも合格する入試です。
合格者数は24年の場合、前半の10日が男子2439人(実受験者数3660人、1.5倍)、女子が1152人(同1862人、1.6倍)でした。
11日の後半は男子825人合格(1525人受験、1.8倍)、女子は396人合格(800人受験、2.0倍)でした。
25年度は同じA日程でも10日が「東大クラス」、11日が「難関大クラス」に分かれるため、受験する6年生の偏差値の層も違ってきます。
「前受け」という性質上、学校側も相当数の合格者を出しとみられますが、1年目とあってなかなか読みずらい入試です。
合格者数は受験生の増減に関わらず、ここ数年の倍率とほぼ同じ数字に応じた人数なるとみられます。
出題される問題の難易度の違いがあるかどうかなど、栄東のA日程入試は例年以上に注目を浴びる入試になりそうです。
偏差値で栄東中学の合格を占う
かつては「ほとんど不合格にならない入試」といわれた栄東ですが、最近は「前受けだから」などと軽く見ていると足をすくわれます。
A日程の場合、四谷大塚での持ち偏差値が55前後でも合格している受験生は半数以上いるとみられます。
逆に過去問に一度も当たらず、準備を怠ると模試で80%でも落ちます。
また、難関校狙いの子がA日程で東大クラス入りの合格を狙っていたところ、難関クラスしか受からなかったという例は毎年数多く見られます。
東大特待はA日程に比べて「ガチンコ」勝負。合格は当たり前として、開示される得点がどれくらいだったかを気にする受験生、親御さんが目立ちます。
前受けというより、第1志望校の試金石としての栄東受験なのです。。
問題がA日程より難易度が高く、四谷Aラインに到達していても不合格者は続出します。
男子なら68、女子は70前後の持ち偏差値がないと合格は五分五分といったところです。
栄東中学合格への併願作戦
前受けとして栄東を受験するケースが大半のように思われますが、第1志望にしている受験生もいます。
首都圏入試の開幕日に当たるA日程の場合、「前受け」は地方校の首都圏会場入試を利用する手があります。
この場合、通学するというよりは本番への雰囲気慣れが目的です。6日の長崎日大(四谷37)、女子なら盛岡白百合学園(44)などで「空気」を味わいます。
12日の東大特待は開成や渋谷幕張、桜蔭などを本命とする子が前受けしてくる中で合格を勝ち取らなければなりません。
度胸試しで6日の西大和学園(サピ63、四谷66)の受験もありです。
ありですが、雰囲気を体験したいという目的がメインなら、男子は8日の函館ラ・サール(四谷55)、女子は7日の盛岡白百合学園、連戦になりますが9日の愛光(愛媛、四谷59)という選択肢が挙げられます。
栄東が第1志望の場合、前受け勢が多いA日程や東大特待を避け、16日のB日程(四谷男子56、女子59)、18日の東大Ⅱ(男子61、女子64)で勝負をかけてくる子が最近では増えています。
そうなるとB日程なら大宮開成や開智系などを、東大Ⅱの女子なら淑徳与野や浦和明の星を先に受験し、栄東で勝負というプランも組むことが可能になります。
にほんブログ村 筆者プロフィール