中学受験に強い子と弱い子の差は「勉強姿勢」

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「一歩踏み込む」子は入試でも強い
踏み込まない「結果オーライ」の
2つの「言い訳」の大きな違い
「踏み込んだ勉強」の第一歩

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「一歩踏み込む」子は入試でも強い

十分ではないものの自分で思考し、「自力」で答えを出す。あるいは考えられるところまで「自力」で考える。

別の言い方をすると、取り組む問題に対して正解か不正解かは別にして「自ら一歩踏み込む」

中学受験でこういう「勉強姿勢」の子は「強い」です。

受験に「強い」子は「〇が付いたからおしまい」ではありません。

常に自分なりの「仮説」を立て(こうじゃないかな、こう思うんだけど)、「本当にそうかな」「どうしてそうなるのか」「そうなるまでの道筋はどうなっているんだろう」を意識します。

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国語の読解の選択肢、たまたま「当たった」場合は、解説と素材文とを照らし合わせて解答の根拠を明らかにします。

社会の正誤問題。あやふやな中で“エイ、ヤー”と選んだ答えで正解になっても、必ず解説をチェックするか、塾の先生に解説をお願いします。 

なぜなら、次に同様の問題や考え方の方向性が同じ問題にぶつかったときに「たまたま」ではなく「確実に」仕留めるためです。

この勉強姿勢、手間も時間もかかりますが、4,5年生から「習慣」にしておくと「勉強体力」はもとより「勉強筋肉」まで増強され、受験本番で傾向を変えられたり、初見の問題にぶつかっても、しぶとく正解にたどりつき得点を重ね、合格に至ります

踏み込まない「結果オーライ」の子

逆に受験に「弱い」子は、総じて「結果オーライ」の「勉強姿勢」の子です。

模試や塾内テストで「ヤマカンでやったら当たった!ラッキー!」「おお、国語の記述テキトーに書いたら△で5点も入ったわ。おいしいわ」――。

これで終わりの子です。

社会や理科を「暗記もの」と位置づけし、ひたすら一問一答をやって「勉強した」と豪語します。

自分の現状で理解できないものは「出ない」「わかんない」「そんなの無理」でスルー「一歩踏み込む」はしません。 

その一歩が踏み込めれば、偏差値40台が50以上に、50前後の子が60台へと「見える景色」が変わるのに、踏み込むより先に「面倒」「そんなに勉強するのは嫌」など、人それぞれの理由で一番楽な「現状維持」のまま時間が過ぎます。

塾の勉強はそれで何とかなっても、入試は厳しいです。

塾でやった「典型題」や「一問一答」はある程度できても、典型題に「ひとひねり」が入ったり、出題形式が変えられると「こんなのやったことない」とたちまちお手上げ。

入試で「まさかの不合格」とか言いますが、多くは「当然の不合格」です。

それまでたまたまの正解=「結果オーライ」で切り抜けただけで、「本当は自力解答に不安あり」「実はよく分かっていなかった」ことが入試本番でごまかしがきかなかったのが、俗に言う「まさかの不合格」です。

入試までの勉強姿勢で、ある程度結果は占えるものです。

2つの「言い訳」の大きな違い

かつてTBSテレビで放映された「ドラゴン桜」でこんなシーンがありました。

英語のmustとhave toについて、東大専科の男子生徒が前に出て説明すると間違いを指摘されます。

その後、桜木先生(阿部寛)は、なぜ間違ったのかの理由をくどいほどその生徒に質問します。

生徒は面倒になって「そんな言い訳みたいなことして何の意味があるんだよ」と苛立ちます。

そこで桜木先生はすかさず言います。 

「その言い訳が大事なんだ。逆にミスしたときに言い訳しない受験生は伸びない。言い訳には2種類ある。勝者の言い訳と敗者の言い訳だ。敗者はよく考えもせず、たまたま間違っただけだと言って片づけたり、人のせいにする。自分は悪くなかったと思うようにする。それに対して、勝者はミスした状況を深く自己分析し、改善できる方法を徹底的に考え、次にいかす

中学受験も大学受験もこの点においては一緒です。

中学受験で入試本番で志望校合格を果たす子とそうでない子の差は踏み込むか、踏み込まないかの差。これがかなりのウエートを占めます

「踏み込んだ勉強」の第一歩

自己分析し、改善方法を徹底的に考える=「一歩踏み込む」勉強を継続してきたかどうか、その差が偏差値の差として表れます。

入試での合不合格の差になります。 

子どもだけでは自己分析も改善方法を見つけることも難しすぎます。

親御さんが伴走するのは、こういう時のためです。

客観的に子どもを分析し、必要ならば塾の先生に相談、子どもとの橋渡しをします。

自力で考えたことを先生にぶつけることから「踏み込んだ勉強」の第一歩が始まります

勉強を教えて「どうだ、分かったか?」は有効な伴走ではありません。

「勉強姿勢」を整えるために、親御さんも一歩踏み込みます

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