中学受験 6年秋「基礎」を再構築する通常授業

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「別ルート」で道が開けるのか
通常授業での「基礎」再構築が有効
6年秋の個別指導、家庭教師
・終盤の親塾は「険しい山登り」

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「別ルート」で道が開けるのか

6年生の9月以降の日曜日、学校名の付いた「冠講座」のコースに入れなかった場合、思い切って「日特」に参加せず、「別ルート」で志望校対策に徹するという方向へ舵を切る家庭もあります。

考えられるのは、個別指導塾、家庭教師、あるいは「親塾」という手段です。

ただ、どれも「道が開ける」コースと自信を持って言えないのがつらいところです。

そこで、代替案の1つと言えるのが「通常授業のフル活用」です。

通常授業での「基礎」再構築が有効

直前期に軽く見られがちな平日のレギュラー授業は、使い方によってかなり有効な入試対策になります。

入試本番まで5カ月を切った中でも、肝心の「基礎」がグラグラ、という子は実はかなりいます。

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かといって基礎を自分で勉強するのは、大人が思っている以上にかなりハードルが高いです。

分からないことが1つや2つではないからです。

そこで通常クラスの授業をフル活用します。

通常クラスの授業もこの時期になると問題演習中心になります。

親御さんは先生と相談して、子どもオリジナルのメニューをこの時間に組んでもらいます

例えば、できる問題を確実に、もう少しでできそうな問題を自力で解答できるようにするなど、独自の「スモールステップ」を設定し、これを1つずつクリアすることを目標にする、などのプログラムです。

ただ教室の椅子に座っているだけで「できない」「分からない」の洪水で溺れるより、「自力でできる」のコレクションを増やす方が、志望校合格へ圧倒的に近づきます。

日特に不参加という選択をしたなら、日曜日は通常授業の復習に時間を割いて、やったことを無駄にしないことが肝になります

基礎が積み重なると、「基礎と基礎の組み合わせ」である「応用」にも手が出るようになります。

基礎をしっかり再構築することで、つまずきが減り「流れ」が良くなります。

これだけで驚くほど受験終盤の成績が上がる子も出てきます

6年秋の個別指導、家庭教師

個別指導塾、家庭教師という選択はどうでしょう。

個別指導塾は中学受験をきちんと指導できる先生が「希少」というのが現実です。

個別のボリュームゾーンは高校受験、公立中学校の補習で、中学受験を専門に、という先生はなかなかいません。

サピックス系の「プリバート」、日能研系の「ユリウス」など、大手塾に属している個別指導の方が、テキストに沿っての指導が前提なのでまだ「有効」です。

ただ、この時期になると「デキる」先生は既に「満席」状態であることが珍しくありません。

一番大切な6年終盤の「詰め」を任せられる先生に巡り合う確率は「奇跡に近い」というのが実際のところではないでしょうか。

家庭教師も同様、売れっ子や実力のある先生と、直前期にご縁があるケースは「奇跡的」です。

秋を迎える前に「手を打っている」親御さんは結構いて、中学受験専門の先生を囲い込んでいます。

何かつてでもない限り、新規の家庭教師に受験の追い込みを任せるのは「ギャンブル」に近いものがあります。

終盤の親塾は「険しい山登り」

指導できるのなら「親塾」も有効です。

問題は親御さんがわが子相手に「冷静に、短気を起こさず」接することができるかどうか。子ども自身が「合格のために」と割り切って、指導を素直に聞き入れるかどうか、にあります。

口で言うほど簡単なことではありません。

親塾は「大成功」となる家庭がある一方で、かなり険しい山登りになる可能性も高いです。

中学受験は終盤でさまざまな「別ルート」が目の前にちらつきます

しかし「場当たり的」だと多くは失敗します。

中学受験は「その時」になって考えても、遅いことは多々あります。

子どもの学習状況を常に気にしつつ、「6年秋」はどのような状態になっているか――。

思い巡らせることが5年生以下の親御さんの1つのミッションです。

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