中学受験 残り100日「あとひと押し」をつぶす

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・苦手克服より「イケる問題」
・「できる」経験が気づきを生む
・お宝は手元にあり
・奇跡の合格があるとすれば…
苦手克服より「イケる問題」
入試まで残り100日を切ると、親御さんは「苦手を何とかしたい」と心中穏やかではいられなくなります。
しかし、この時期に必要なのは「焦り」ではなく「思い切り」です。
理解するのに時間がかなりかかりそうな単元を、今から克服しようとするのは、ほぼ「時間切れ」です。
それよりも、「あとひと押しで得点につながる」単元や問題に集中することが合格への近道です。
手も足も出ない問題を前に呆然とするより、「もう少しで攻略できる」問題を1つずつ増やしていく。
最短で成果を出す現実的な戦略です。
「できる」経験が気づきを生む
ハードルの低い単元から確実に「つぶしていく」作戦によって、入試までに「できる」のレパートリーを1つでも多く増やしていきます。
できない問題を目の前にして茫然とするより、自力でできるもの(解答としてアウトプットできるもの)をコツコツ増やしていくことは、単に得点できる問題の数が増えた、だけにとどまりません。
「できる」のレパートリーが増えると、さまざまなことに「気が回る」ようになります。
受験で「気が回る」ようになるということは、「気づき」「解決への糸口」を自分で発見できるようになるということです。
これが自然にできるようになると、すぐに諦めたり、適当な答えを書いて終わりにしてしまう「デキない子」の反応が消えます。
俗にいう「頭がいい」とは「気が回る」かどうかに言い換えられるかもしれません 。
お宝は手元にあり
では教材はというと、頼りになるものは実は手元にあります。
市販の新しい問題集や参考書でもなく、子どもが塾で使ってきたテキストであり、解いてきたテスト・模試であり、ノートです。
どれももきちんと保存(スキャンしてデータとしてでもよい)しておくと、最後の最後で威力を発揮します。
テキストや(問題用紙も含めた)テストの解答用紙、ノートには子どもが格闘してきた「こん跡」があります。
それをたどることによって、どこまでが分かっていて、どこから迷ってしまっているのかや「思考の道筋」が浮き上がってきます。
まさに「気づき」と「解決への糸口」のヒントがそこにあります。

奇跡の合格があるとすれば…
苦手克服は「できないところ」からではなく、「どこまでができて、どこからが分からないのか」をはっきりさせることが大切です。
そうすれば「ここを理解を深めれば大丈夫」とか「小4のここまで戻って復習」とかの具体的手段がはっきりしてきます。
そこを重点的にやって「流れを良くする」と他の問題にも効果が出ることも多々あります、
塾の先生に質問する際にも「ここまで分かるんだけど、ここからが分からない」と自分で説明できるようにして行くと、「克服」のチャンスは広がり、早くできるようになる可能性は高くなります。
なぜなら自分できちんと考えて「解決の糸口」がかすかに見えているところまで来ているため、先生の説明によって「腑に落ちる」からです。
「せんせー、分かりませーん」と何も考えずに質問に行っても、何も得るものはありません。
残り約100日で伸びる子は、最後まで粘り、考え抜く子です。
奇跡の合格があるとすれば、それはラッキーなのではなく「粘った結果」に由来するものなのです。
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