都市伝説はホント!?「繰り上げ合格」の舞台裏

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見えにくい繰り上げ合格
繰り上げ合格=読めない
得点順とは限らない
・「都市伝説」はウソ

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見えにくい繰り上げ合格

26年度の中学入試もおおよそ終了した今、「繰り上げ合格」に一縷の望みを託している親御さんも相当数いるかもしれません。

ただ、繰り上げ合格は、各校とも明確な数字を公表しない傾向が強く、実態はなかなか把握できないのが実際のところです。

繰り上げ合格は学校側が入学定員を満たすために行う内部調整であり、いわば「舞台裏」のはなし。

新学期後に発表される公式の入試結果にも、繰り上げ分が反映されない学校も多く、一斉発表時の正規合格者数のみが公表されるのが一般的です。

そのため、合格発表が終わった後、保護者が望みをかける「朗報」も、いつ、どれくらいの人数で来るのか、それとも来ないのかが全く分からず、「ある日突然」、その瞬間がやってきます

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繰り上げ合格=読めない

繰り上げ合格には大きく分けて2つのパターンがあります。

1つは、合格発表と同時に「補欠合格候補者」などとして受験番号を公表するケース。

もう1つは補欠の存在を明かさず、正規合格者の手続き状況を見ながら、学校独自の基準で保護者へ直接連絡するケースです。

後者を採用している学校が圧倒的多数で、補欠人数や繰り上げ人数を一切公表しない学校も珍しくありません。

補欠制度を明示している学校としては、桜蔭、慶應義塾中等部・普通部、日大二、立教新座などが挙げられますが、それでも繰り上げ合格の人数まで公表する学校はごく少数です。

桜蔭の例を見ても、補欠候補者は毎年30人前後出るものの、繰り上げ人数は年度によって大きく異なり、ゼロの年もあれば20人以上繰り上がる年もあります。

立教新座は25年度の第1回入試で124人の補欠を出し、繰り上げ合格はなんと102人。しかし、その前年の24年度は145人の補欠に対し、2割程度の28人にとどまるなど、本当に年によって違います、

繰り上げ合格=読めない、のが実際のところです。

得点順とは限らない

繰り上げ合格は単純な得点順で決まるとは限りません

学校によっては「第1志望」「複数回受験」「受験科目」などが考慮されます。

豊島岡女子学園は、補欠合格者数を公表しており、繰り上げの際には「第1志望で複数回受験した生徒を優先する」と明言しています。

25年度は計3回の入試で補欠51人を出し、繰り上げ合格は20人。特に最終回の3回目入試から6割に当たる12人が合格となりました。

また神奈川のサレジオ学院では、22年度に1回目入試からの繰り上げは1人のみだったのに対し、2回目入試からは38人が繰り上がっています。

複数回受験による「熱意」が反映されたと考えられます。

このほか、4科受験者を優先する学校、算数の得点を重視する学校、男女比を調整したうえで繰り上げを出す共学校など、基準は実にさまざま。

中には「それ以外」のさまざまな事情も絡めあっている学校もあって、繰り上げ合格の現場はブラックボックスです。

「都市伝説」はウソ

繰り上げ合格のチャンスは大きく2回あります。

1回目は入学手続き締切直後、2回目が「2月11日以降」です。

2月11日は多くの中高一貫校で入学者オリエンテーションが行われ、制服採寸や学用品購入が実施されます。

原則欠席不可で、この日を境に「入学辞退者」が一定数出ます。

ここで2度目の繰り上げ合格が発生し、若干名どころか2桁人数に達することもあります。

繰り上げの連絡はほとんどが電話です。

「出られなければ次の人へ回る」という「都市伝説」は事実ではなく、学校側は連絡がつくまで何度も電話をかけます

知らない番号だからと出ない、ということがないように。しばらくは、固定電話の番号には敏感に反応しましょう。

ただし繰り上げ合格は、すべての家庭にとって無条件に喜ばしいものではありません。

すでに別の学校への進学を決め、入学金や制服代を支払った後での連絡に複雑な思いを抱く家庭も少なくありません。

一度決めた学校へ進むか、それとも長年熱望していた学校に目を向けるか、各家庭の判断ですが、大切なのは「子どもの意志」です。

主役は子ども。親御さんにはそれなりの考えはあると思いますが、最後は子供が行きたいという方に喜んで行かせてあげましょう

中学受験には、「ある日、突然」の逆転が起きる余地が残されています。

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