中学受験 流れを左右する夏休み前の約100日
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・少しずつ、でも確実に「つぶす」
・夏休みは思ったほど進まない
・先生に頼れるのは夏前だけ
・余裕のある時期に動く意味
少しずつ、でも確実に「つぶす」
4月に入ったばかりのこの時期に、夏休みのことを考えるのは少し気が早いと感じるかもしれません。
ただ、実際にはこの「夏休み前の約100日」が、秋以降の流れを大きく左右します。
この期間に意識しておきたいのは、苦手を少しずつ「つぶしていく」ことです。
小さなつまずきを一つひとつ丁寧に克服していくことが、実は夏休みの学習を意味のあるものにし、秋以降の飛躍につながります。
特に6年生にとっては、「まだ時間がある」と感じられる時期。それだからこそ、苦手にじっくり向き合える貴重な時間になります。
一気に片付けなくても大丈夫。その代わり、少しずつ、でも確実につぶしていく姿勢で臨みます。
夏休みは思ったほど進まない
「夏は受験の天王山」と言われるように、夏休みに大きく伸びることを期待する家庭は多いです。
ただ、実際は思っているより、自由に使える時間は多くはありません。
夏期講習に時間がとられ、さらに宿題もあり、それを短期でやらなければならない…の連続。
自分で苦手克服に使える時間は、強く意識しないと確保できないのが実状です。
夏は、思ったほど進まないのです。
苦手克服を夏にまとめて行おうとすると、計画倒れになることが多いのはこのためです。
その中でも苦手を何とかしようとするなら、効果のある勉強法は「一点絞り」です。
「国語の説明文読解」「算数の立体図形」など、一番課題となっているテーマを1つに絞ることで「夏はこれに集中」と目標を明確にします。
夏前にいくつかの苦手を少しずつつぶして数を減らすのは、まさにこの一番苦手なモンスターを「集中砲火」で倒すためです。
先生に頼れるのは夏前だけ
夏前に取り組む苦手は、できるだけ小さいものから順に手をつけていくと、リズムがつかみやすくなります。
自力で難しい場合は、塾の先生に相談するという選択肢もあります。親御さんが橋渡しをして、やり取りをマメにすることも大切です。
この時期に先生へ相談することには、大きな意味があります。
夏以降は入試対策や過去問指導が本格化し、個別対応の時間は限られてきます。
余裕のある時期に先生との関係性をつくっておくことで、秋になって忙しくなっても継続してフォローしてもらえるはずです。
逆に秋からお願いしても、十分に見てもらえない可能性があります。
気持ちとしてはアシストしたいのですが、時間的にも物理的にも新規で見るのは厳しいからです。
家庭教師や個別指導を検討する場合も、比較的「チャンス」が多い時期です。
秋以降は良い講師ほど埋まっていくため、早めに動くことで納得のいく先生に出会える可能性も高まります。

余裕のある時期に動く意味
各学年とも、夏までの過ごし方が秋以降の学習に影響します。
苦手が積み重なったまま進むと、4年生は暗記頼みの勉強になり、本質の理解がないまま5年生へ。
5年になると夏以降は解法暗記が効かなくなり、今度は本当に「分からない」まま時間だけが過ぎていきます。
6年生の場合は、さらに現実的な影響が出ます。
実力を基に志望校を見直さなければならない現実に直面し、当初の目標から方向転換を余儀なくされることもあります。
多くの場合、親御さんは夏休み前の模試の結果などを見て「どうしよう」と不安になり、慌てて動き出します。
そうではなく、まだ余裕のある時期に現状を見つめ、必要なら手を打つ。その一歩が、秋以降の流れを変えていきます。
夏をきっかけに変わるのではなく、春から少しずつ整えていく。
気づいたら大きな差になっている――その分岐点が、夏休みまでの約100日です。
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