「前受けなし」なら…過去問を使う必勝法
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・違う空間で「真剣勝負」 の意味
・問題、解答用紙で実物を使う意味
・「採点」を第三者がする意味
・短期決戦は「つかみ」が肝心
違う空間で「真剣勝負」 の意味
前受けをせずに、2月に「いきなり勝負」という中学受験を選択する受験生、親御さんが今年も一定数います。
本来なら「前受け」で実戦経験を積み、「合格」を手にし、自信を持って次のステップへという「道順」を描きたいところですが、「前受け」しないという選択をした以上、別のアプローチで「2月必勝」を目指します。
よりどころは「過去問」です。本番を想定して、試験時間はもとより、「場所」にもこだわって解きます。塾の空き教室や自習室、マンションに住んでいるのなら共有の会議室など、自宅や自室など「いつもと違う空間」で入試問題にトライします。
狙いは「別空間で実力を十分に発揮する」ことにあります。入試は通常とは違う場所で問題を解き、得点を重ねて合格を目指します。いつもの場所、とは違うところで問題を解くということは、なかなか「いつも通り」にならないからです。
模試で経験済みかもしれませんが、入試本番とでは「日ごろの練習」と「負けられない公式戦」くらいの差があります。少しでも違う空間で「真剣勝負」が合格への道です。
問題、解答用紙で実物を使う意味
問題用紙、解答用紙もできれば「実物」を用意します。双方とも学校によってサイズ、問題用紙の綴じ方、問題用紙の余白、解答欄の大きさ、神の質感など「千差万別」だからです。
過去問集をコピーして取り組んでも悪くはありませんが、あらかじめどういう体裁のものが出てくるを知っていれば、本番で初見となるより、落ち着いて受験できます。
実物は手に入る中学とそうでない場合があります。手には気いる場合、用意のいい親御さんは学校説明会の際やネットオークションなどですでに入手済みです。
四谷大塚の「過去問データベース」も便利ですが、実際の大きさは分かりません。解答用紙は過去問集に掲載されている倍率に合わせてコピーすれば何とかなるものの、問題用紙のサイズまでは一緒ではありません。
些細なことかもしれませんが「問題用紙が綴じていなくて嫌だった」「縦長の問題用紙で慣れずに苦労した」と本番でむ初めて接した問題用紙に苦労して、ペースがつかめずに入試が終わったという声を毎年聞きます。
「前受け」でそういう経験をしていない場合は、「やりずらい場合がある」と頭に入れながら、過去問を解きます。
「採点」を第三者がする意味
最後に「採点」です。過去問に取り組む場合、自己採点が「主流」です。あるいは親御さんが丸付けをしますが、この直前期はできれば塾の先生など、客観的に丸付けをしてくれる第三者にお願いすることを強くお勧めします。
国語の記述問題などの採点お願いしている場合は多いのですが、その他はあまり依頼していないことが多いです。しかし、同じ国語なら漢字の「とめ、はね、はらい」や字のバランス、他教科の場合も「字の消し忘れ」や「重ね字」など、「身内」では甘くなりがちなところをしっかり見てもらうのは、過去問演習の「肝」です。
字の濃さ薄さ、数字がきちんと読めるかどうかまで気にしてもらいます。各中学校では「採点基準」を設けています。最近はやや緩くなっているようですが、しっかりと見るところもあります。「正解した」つもりでも、学校側の基準から見れば…ということは多々あります。
前受けをしていれば、開示された点数で想定より低い場合「どこに原因が…」と考えるきっかけとなりますが、受験しないのならば過去問演習で厳しめ採点で気を引き締めます。
短期決戦は「つかみ」が肝心
2月上旬の1日か2日の「短期決戦」志向の入試は、最近のトレンドの1つです。前受けをすれば約1カ月「緊張状態」が続き、「軍資金」も必要。心身がもたないというのも短期決戦の背景にあります。
それだけに短期決戦は「つかみ(最初)」が肝心です。入り方が悪いと立て直す時間がかなり限られるからです。
「試験開始直後は急に緊張してすぐには問題を解く態勢にならなかった」「机から響く、みんなの鉛筆の音に焦りを感じた」 「みんなリラックスしているように見えた」――。
2月が一発目の試験の子は、こんな雰囲気にメンタルがやられる場合があります。ここをどう切り抜けるか、子どものタイプ、気の持ちようにもよりますが、親御さんがどういう状態で試験会場に送り出すか、「調整力」がものを言います。
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