合否に影響する?調査書の依頼時期と方法

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・ 私立中高一貫校の調査書の扱い
・国公立の一貫校は「重み」が違う
ベストは「11月中旬~下旬」
希望受取日をはっきりさせる理由

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私立中高一貫校の調査書の扱い

最近は成績表のコピーで済む学校も多くなりましたが、国公立の中高一貫校や大学付属系、女子校を中心とした私立の一部では「調査書」の提出が必須の学校があります。

通学している小学校の成績や出席・欠席の記録、小学校での生活や活動の記録、表彰などを記入した調査書(報告書、内申書)は合格、不合格にどの程度影響するのでしょうか。

まずは私立中高一貫校。「正直、合否には関係ありません。入学後、どのような生徒かを知るための参考資料」「欠席が多いとか学校生活での注意すべき特記事項は見ますが、それ以外は特に」という声が学校側からは聞かれます。

扱いが「参考程度」なのは、小学校によって「レベル」も違えば、先生の評価の仕方もさまざま、ということが分かっているからです。

それよりも自校で用意した入試問題に込められたメッセージにどう答えてくれるかで、垣間見えるものがあると自負している私立は結構多いです。

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私立中高一貫校の合否は、あくまでも学力試験で決まるというスタンスと考えて良いでしょう。

国公立の一貫校は「重み」が違う

一方で公立中高一貫校は趣が違います

東京都立の一貫校では「報告書」とよばれる、小学校での活動記録を合否の要素として組み込んでいます。学校によってウェイトは違いますが、20~30%の割合です。国立の筑波大附属は成績を42点満点の点数化(主要4科目各3点満点、実技系と英語は各3点×2)して合否に加点します。

都立の合否の鍵を握るのは「適性検査」の得点ですが、「報告書」の特記事項は「加点要素」になり、合否のボーダーライン上にする場合は命運を分ける可能性があります。

成績もさることながら、夏休みの自由研究での表彰、学校を代表しての文化活動や委員会活動、日ごろの授業・生活態度が合否にかかわってくるので、入試勝負の私立中高一貫校とは「重み」が違います

ベストは「11月中旬~下旬」

私立用にせよ、国公立用にせよ、小学校の担任の先生にお願いする際には「時期」を考える必要があります。

ベストは11月中旬から下旬。遅くても12月上旬までにお願いしたいところです。志望校が早くに固定されてしまえば11月中に、塾の面接を経ての志望校決定なら12月に入ってからになります。

12月になるのが濃厚な場合は、あらかじめ「少し時期は遅くなりますが、お願いすると思いますので」と一筆書くなり、連絡するなりして「予告」しておきます。

いきなりイレギュラーな仕事を頼まれては、先生もいい気はしません。特に中学受験が盛んな地域では、12月には調査書依頼が「殺到」します。冬休みに入っていきなり「調査書必要なんです。書いてください!」と押しかけたら、大迷惑です。それでも毎年こういうケースは「あるある」です。

小学校の先生の中には中学受験そのものを快く思っていない先生も相当数います。調査書の内容に「影響」しないよう、最低限の礼儀は必要です。

希望受取日をはっきりさせる理由

お願いする際には必ず、記入してもらう各学校の指定のシート(予備あるいは下書き用があるとなお良し)と要項、「手書きの作成依頼の手紙」を同封します。複数校依頼する場合は「調査書依頼一覧」を作成し、何が必要かを明示して渡します。もし記入のサンプルやひな型があれば忘れずに添付します。

親御さん自身が先生にお願いに上がるのが最良です。先生と連絡をとり、短くて構わないので時間を作ってもらい、中学受験をする旨と調査書の依頼を伝えます。

加えて希望受取日があれば、これをはっきり伝えます。その方が先生も作業の「めど」がつけやすくなります

受け取りはさまざまで、子どもに持たせる場合もあれば、再度先生と連絡を取り合って親御さんが小学校へ出向いて手渡してもらうケースもあります。中には学期末の個人面談の際にということもあるようです。

親御さんも1つずつ段階を踏まなければならないので大変ですが、頑張っている子どもをアシストするためにも丁寧に事を進めることが一番大切です。

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