中学受験 前受けで分かった「午後入試」の難しさ
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・結構大変!Wヘッダーでヘトヘト
・「気持ちをつくり直す」のは至難
・ワンオペ付き添いはツライい
・どうしてもWヘッダーの組み方
結構大変!Wヘッダーでヘトヘト
埼玉、千葉あるいは地方の首都圏会場入試の「前受け」で受験生はさまざまな経験をしました。
同時に付き添いをした親御さんもさまざまな経験をして「修正」が必要、と感じた点もあったはずです。その1つが「午後受験」かもしれません。
「思っていたより移動の時間がタイト。待ち時間は精神的にジリジリするし…終わったらヘトヘトになった」「子どもの気持ちがもたなかった。午後受験の国語の読解がボーッとして半分もできなかった」「午前中の入試ができず、すっかり意気消沈。(午後受験に)“行きたくない”と泣き出した」――。
一筋縄ではいかない中学入試ですが、午前午後の「ダブルヘッダー」は、その最たるものです。
2月受験を前に、入試日程に無理はないか、午後受験は本当に必要なのかなど再確認は必須です。
「気持ちをつくり直す」のは至難
親御さんとしては、できるだけ入試機会を増やすことで「合格のチャンスが広がる」と考えての午後受験です。
ただ、12歳の子どもが、午前から昼にかけての短時間で4科目の「真剣勝負」をした後の疲労はかなりのものです。
特に心配なのはメンタル面です。緊張感の中で午前中の入試を終え、場所を移動してまた試験。子どもは意識していないかもしれませんが、もう一度「気持ちをつくり直す」必要があります。
これは12歳の子にとって「至難」です。「力技」で乗り切ってしまうタフな子もいますが、大半の子は午後入試が終わった時点で心身ともにクタクタです。
1日で終了、ならばなんとかなるかもしれません。しかし、翌日も朝から…となると、なかなかベストコンデイションで、とはいきません。
集中力が続かず、ミスや記述問題での「粗い解答」が目立つようになり、合格すると踏んでいたいた学校がまさかの…と、午後受験が裏目に出ることもあります。
埼玉入試で午後受験を経験した親御さんは「たとえ2科目受験でも子どもの体力と気力の消耗は激しい。翌日も午前から試験があると思うと、2月の午後入試は再検討した方がいいと思った」と話しています。
ワンオペ付き添いはツライい
「午前校から午後校への移動、昼食…。頭の中でのシミュレーションだけでは不十分。必ず自分で前もって動いて確認しておくことが大切。一人ではキツい。誰かアシストしてくれる人がいるとかなり違う」。そう話す親御さんもいます。
これまで「頭の中で」「紙の上で」「ネットを使って」受験戦略を立ててきた親御さんも多いと思いますが、「リアルに動く」と思い通りにいかないことが至るところで起きます。
午前受験校から午後受験校への移動、昼食、午前校に引き続き付き添いをするのか…。頭の中の「構想」を具体的にし、可能なら事前に同じ時間帯で「予行演習」できればベストです。
一番考えておくべきなのは「子どもの昼食をどうするか」です。
午前、午後受験校とも「場所」を提供してくれる学校ばかりではありません。学校周辺の飲食店はどこもいっぱいで時間がかかります。
中には事前に店を予約している親御さんや家族が座席をキープしている、ということもあります。方法は別として、何らかの方策は必要です。
付き添いも午前校はお母さん、午後はお父さんというように「リレー」すると、心身ともにいくらかは休まります。
短期間とはいえ、2~3日程度の「連戦」です。受験が終わった後、親御さんが寝込むというのも毎年よくあります。状況が許すのなら「家族ぐるみ」で中学受験を「完走」します。
どうしてもWヘッダーの組み方
タプルヘッダーも「どうしても」というのなら、日程を工夫します。
子どもの身になってスケジュールを組むのが前提。物理的、時間的には可能でも、午後入試を受ける場合は、翌日「予定なし」とか「午後から入試」というようにインターバルが必要です。
受験前に親子で「日程確認」をしておくことも重要。「ここに合格しても、2日の午後は受けるよ」「不合格だったら、次の日の2回目にトライするから」など、事前にプランを子供にも開示します。
特に2月4日以降の「延長戦」になる場合も想定して、1度は過去問に触れておきます。
想定外が起こる確率は低いかもしれません。それでも中学受験で親御さんはあらゆる「まさか」を想定してサポートします。
追い込まれても、急きょ「全く予定にもなければ、説明会も行ったことがない」中学を受験する、ということもないようにします。子どものモチベーションが全く上がらず、受験自体が「無駄」になる可能性が高いからです。
受験プランは順調に合格が続けば拍子抜けするくらいあっけないものですが、1つでも想定外の不合格があったりすると、急に乱れが生じます。
親御さんは難しい「ゲーム」を課されているようで、メンタルがやられます。それでも子どもが一番頑張っています。親御さんができる「準備」は入念に。それが子どもへの何よりの支援です。
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