中学受験 志望校合格に「Wスクール」は特効薬?

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意外と多い「Wスクール」受験生
Wスクール=特効薬ではない
「アウトプット」の時間確保が肝
・「やることはやった」の自信

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意外と多い「Wスクール」受験生

御三家や難関校狙いの6年生は「志望校別特訓」の授業が気になります。

本格的には9月からですが、すでに春からスタートしている塾もあり、積極的に宣伝、広報して「外部生」を広く募集しています。

9月からは主に日曜日を使って、それこそ朝から晩まで特訓授業を展開します。

ウイークデーの通常授業より「こちらがメイン」とはっきり言う大手塾もあります。

普段通っている塾だけでなく、他塾の特訓講座や個別指導、短期間の家庭教師などいわゆる「タプル(W)スクール」状態になる、既になっている受験生は意外と多いです。

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実数までは把握できませんが、通塾日数が週5日かとか6日という「満タン」「パンク寸前」状態とも言えますが、実際「Wスクール」の効果のほどはどうなのでしょうか。

Wスクール=特効薬ではない

多くの進学塾や個別塾、家庭教師派遣会社が志望校対策を掲げた入塾、入会プランを提示、親御さんを誘います。

「逆転合格」「偏差値が届いていなくても受かります」など「ここに来れば」合格が手に入るかのような魅力的な文言が並びます。

毎年「逆転合格」もあれば「偏差値が届いていなくても」合格したケースは出現します。

中学受験は入試当日、試験の最中でさえ実力が伸びるもので、持ち偏差値では計り知れない結果になることはそれほど珍しくありません。

しかし、多くはほぼ「予想通り」の結果になります。

Wスクールで合格するのは「もうひと押しすれば」「この点を克服すれば」と、ある程度「射程距離」に位置にいる子です。

クラスも複数に分かれますが、上から3クラス目くらいだと正直「微妙」です。

「Wスクール」=「合格への特効薬」ではないのです。

「アウトプット」 の時間確保が肝

「Wスクール」を有効活用できるかどうかの生命線は「やったことのアウトプット」の時間を確保できるかどうかにあります。

いくら有効な解法や新しい知識をおなかに入れても、消化吸収しないと「栄養」にはなりません。大量に食べても消化不良を起こしてしまえば何の意味もありません。

秋になって、通塾や個別、家庭教師でスケジュールが埋まっている状態の6年生はかなりいます。

「インプット」に目を奪われ、アウトプットや復習がおろそかになりがちになります。

特に合否線上の「ボーダーライン」の子ほど、確実に復習し、それを自力で再現(アウトプット)できるようにする時間を十二分に確保する必要があります。

比率にしてインプットの倍の時間と量が理想です。

新しいことやできないことに注目するより、できることを確実に、もう少しでできることを正確にできるようにすることに重点を置くと、新しい気付きもあり、得点力は大きくアップします。

「やることはやった」の自信

Wスクールにせよ、通っている塾一本に絞るにせよ、結局最後に合格をもぎ取ってくるのは、生徒本人の「この中学に合格したい」という「意志の強さ」です。

偏差値が同程度、やや低いくらいなら、気持ちの強い子の方が合格します。

精神論だけで受験を語ることはナンセンスですが、気持ちの強さは入試本番で「最後のひと押し」になります。

入試本番でその気持ちの強さが空回りせず、発揮できるのは「やることはやった」という自信です。

自信は繰り返し復習してきた量、何度も問題を解き解答をアウトプットしてきた経験によって培われます。

無闇に対策講座に申し込んだり、「これをやれば」的なものにすがるよりも、自力でできるレパートリーを1つでも多くしていくことが「合格への近道」になります。

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