中学受験 合格力を高める親の過去問「環境整備」

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なぜ親が過去問に伴走するのか
子どもに過去問「お任せ」は危険
時間と場所の管理は工夫を
・得点力を上げる「答案保管」

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なぜ親が過去問に伴走するのか

9月から本格的に過去問に取り組む受験生も相当数います。

入試本番まで限られた時間を有効に過ごすには、親子二人三脚の重要性を再確認する時期です。

特に子どもが自宅で過去問に取り組む際には、できれば親御さんが「伴走」するということを再度強調したと思います。

過去問に取り組むと、親子とも「合格最低点を超えたか、どうか」に最大の関心事になりがちです。志望校に合格するためにやっているのですから当然です。

しかし、最終的に入試本番で合格点を取るには過去問で何点とったか以上に「親子で過去問にどうかかわってきたか」が大きなポイントになります。

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特に現状では合格が少し厳しい、あるいはボーダーラインの生徒は、取り組み方をしっかり行えば、確実に入試問題でプラス何点かにつながる「合格力」が身に付きます

そのアシストをするのが親御さんです。

親御さんの大切な役目として過去問に取り組む「環境整備」が挙げられます

子どもに過去問「お任せ」は危険

「環境整備」として必要なことは主に3つあります。

1つめが「過去問の用意」です。

「過去問の用意」とは、子どもが決まった日時に過去問に取り掛かれるよう、問題冊子、解答用紙を用意することです。

入試で実際に使用した「実物」を購入・入手して、そのまま使うのがベストです。

学校説明会の折に販売している学校もあります。できるだ実物を入手し、取り組むと入試当日、違和感なく、落ち着いて臨むことができます。

実物がなければ、最低限過去問集をコピーし、科目別に編集します。

解答用紙は、実際のサイズにする方が良いので、過去問集に記載されている拡大倍率に合わせてコピーします。

避けたいのは、過去問集の書籍に「そのままやる(書き込む)」ことです。

本を広げて問題を見ながらやると、たいていのの子どもは集中力が欠けてしまいます。

中には分からない問題があると、パラパラっとページをめくり「解答」を写してしまって、点数を「盛る」子も少なからず出てきます

解答や答えに至る筋道を書きもせず、頭の中で解いて、解答を見て「○だった、×だった」とやる子も目立ちます。

問題を「つまみ食い」して時間も計らず「過去問をやった」としてしまう取り組み方は最悪です。

子どもに「お任せ」していると、「危険」な取り組み方圧倒的に多くなります

解くべき過去問の問題冊子と解答用紙は、親御さんがきちんと用意します。

時間と場所の管理は工夫を

次に「スケジュール管理」です。

メインは子どもが家庭で過去問を解く場合の日時と場所の決定です。

増える通塾日数、復習に小学校との兼ね合い…固定された数々の予定の合間を縫って、過去問演習の時間を「見つける」のは、親御さんの調整能力にかかわってきます

1回に4科目を通しでできる時間確保は難しいです。科目ごとに「小分け」しても構いません

子どもの勉強部屋、リビングで取り組むケースが多いと思いますが、肝は「集中してできるかどうか」です。

場合によっては「自宅以外」も選択肢で、時間帯が合えば塾の空き教室(先生かスタッフが監督役をしてくれる場合)、マンションにお住まいなら「ミーティングルーム」や「集会場」などを利用するのも「あり」です。

塾によっては、細かくスケジュールを組んでくれるところもあるので、その場合は合わせるのがベストです。

家庭教師に任せている場合は、親御さんと必ずスケジュールを共有します。

塾、家庭教師に「丸投げ」だけはNG。親御さんが子どもの「現状」を把握するのは中学受験では必須です。

得点力を上げる「答案保管」

「答案の保管」も親御さんがします。

過去問は「1度やったらおしまい」「何点だった」では、もったいない使い方です。

できなかったものや正解したものの「勘だった、まぐれ当たり」といった問題は、過去問を解いた直後に分析、解き直しをし、さらに後日取り出して、自力で解答できるようになっているかの確認が入試での明暗を分けます。

直後の復習も後日の再トライでも「前回はここが間違った」「ここが理解不十分だった」と分析する材料として自身の答案は有効です。

こういう「分析」の積み重ねで「得点力」は向上します。

この管理を子ども任せにすると、十中八九「どっかにいっちゃった」となります。

親御さんが「何年度の●●中学の何回目」と明記して、ファイルなり、袋に入れるなりして管理します。

簡単な作業のように見えて、量が増えるとかなり厄介な仕事です。

勉強の面倒を見る以上に中学受験の「環境整備」は骨が折れます

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