中学受験 「最悪」を想定する入試会場までの備え
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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・無駄でも「最悪」を想定する
・もし電車が遅れたら…
・座席確保前提の移動を
・トイレの把握はピンチを救う
無駄でも「最悪」を想定する
連日の酷暑、猛暑もようやく落ち着きを見せ始めています。もう少し涼しくなたら、親御さんにとって大事な「お仕事」が待っています。
入試当日に試験会場へ付き添う親御さんは「万が一の場合」に機敏に動けることが最大のミッションです。
「その時」になってオロオロしないように「最悪」を想定して、さまざまな「シナリオ」を事前に用意、実際に試験会場までの「下見」をしておきます。
何もないのが一番ですが、「備えあれば患いなし」です。
「シナリオは考えたし、下見もした、けれど当日は必要なかった」というケースの方が多いでしょう。
でも、それは「喜ぶべきこと」です。何事もなく、試験会場に到着し無事に入試が受けられたということになりますから。
子どもにとっては「二度とない中学受験」です。悔いが残らぬよう親御さんも「まさか」に備えるのが「してあげられる準備」の中で一番大切なことかもしれません。
もし電車が遅れたら…
最初に想定しておかなければならないのは「交通網の遅延」です。
電車で試験会場へ行く場合、通常のルートはもちろん「必ず第2、第3のルート」を頭に入れて、どれくらいの時間で到着するかを知っておくことが大事です。
会場へ到着するまでに通る駅のうち、他の路線も停車する駅は、ここで乗り換えた場合、どういうルートを通ったら目的地へたどり着けるかをシミュレーションしておきます。
その場でスマホのアプリでも調べられますが、慌てて調べるのとあらかじめ想定していたのとでは「動き」が違います。
できれば実際にサブルートを使って、親御さんが試験会場まで行ってみると「完璧」です。
頭の中で描いたことと実際は違うことが多いです。「現場」を歩いて気が付くこともあります。
乗り換えまでに通る駅構内のルート、だいたいどれくらい時間がかかるのかなど「体感」しておくと、困ったとき冷静な判断ができます。
もし、電車がストップし、試験開始時間ギリギリになるか、どう見ても間に合わない時は入試要項に沿って必要な行動をとります。
受験校に連絡しなければならない時は、たとえ電車の中でも電話をしなければなりません。連絡方法は入試要項に記載されているので、事前に確認しておくことは必須です。
学校によって対応はさまざまで要確認ですが、電車の遅れの場合は、学校側が試験時間を繰り下げたり必ずと言っていいほど配慮してくれます。
ただ、連絡しなければならないルールなのに「していない」と何も配慮されず、最悪受験できないかもしれません。入試要項は必ず目を通しておきます。
座席確保前提の移動を
ポイントの2つ目は、受験生だけでも確実に座れる電車を使って試験会場へ向かえるようにします。
ラッシュ時の通勤電車に慣れている受験生はほとんどいません。試験前から「忍耐」が必要となる状況は避けたいところです。
体調を崩す受験生も珍しくなく、そうなると普通にやれば合格できる子でさえ「想定外の結果」になってしまいます。
多少自宅を出る時間が早くなったとしても、各駅停車の方が急行より座ることができる可能性が高いのなら、その電車に乗るのが得策です。
これも親御さんが乗車するであろう時間帯に実際乗ってみて、車内の様子を頭に入れておくと、当日慌てません。
座ってノートやテキストを開いて最後の確認をするのもよし、少しでも眠るのもよし、好きな音楽を聴くもよしです。
要は緊張で張りつめている状態から少しでもリラックスできる時間を確保するのが目的です。
グリーン車などがある場合は、その日に限っては用意してあげるのも「あり」です。
混雑必至、座席確保無理なら、入試会場近くのホテルでの前泊も選択肢の1つです。
トイレの把握はピンチを救う
最後のポイントとして「トイレ」も確認しておきます。
主要駅や乗換駅、到着駅だけでも構いません。どこにあるか、規模は、など頭に入れておきます。
子どもが途中で気分が悪くなったりした場合、右往左往しなくて済みます。余裕のあるうちに用をたしておくのも「あり」です。
入試会場の最寄り駅のトイレは間違いなく混みます。
特に男性の「大」の方は「争奪戦」になりがちです。女性も「回転率」が良いとは言えません。
毎年、ここで時間をロスして、試験会場へギリギリになって駆け込んだというケースはかなりの数に上ります。「追い込まれる」前に行っておくのが肝要です。
あらかじめ駅員さんに「取材」して穴場を教えてもらうとか、開いていれば駅ビルの比較的清掃が行き届いたトイレを使うなど、いざというときに「使えるトイレ」は把握しておくことは身を助けます。
言うまでもありませんが、もし有料トイレがあれば迷わず使ってください。背に腹は代えられません。
大人なら大丈夫、我慢できると思っても、入試の主役は12歳の子どもです。
想像を超えたことが起きても何ら不思議ではありません。
子どもが「入試」のみに集中できるかどうかは、親御さんのエスコートにかかっています。
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