中学受験 お試し、すべり止めこそ「真剣勝負」
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・「上から目線」は撃退される
・「東京会場入試」も全力で
・第3志望校の対策は「生命線」
・「入れ替え」にも備える
「上から目線」は撃退される
中学受験で埼玉や千葉の学校を「前受け校」あるいは「お試し」と呼ぶのは、東京、神奈川を中心とした受験生です。
両都県の受験生、親御さんからみれば埼玉、千葉受験の位置づけはそうなのかもしれませんが、1月校が第1志望の家庭からすると「上から目線」の言葉です。
埼玉、千葉の中学校が第1志望の子がいるわけで、その子たちにとってみれば「お試し」ではなく「真剣勝負」です。
入試当日は持ち偏差値からみて「厳しい」「ボーダーライン」とされる生徒が合格を目指して死に物狂いで向かってきます。
その気迫の前に、模試気分で臨んだ「上から目線」の子など撃退されてしまいます。「まさかの不合格」という悲しい結果です。
位置づけは別として、「前受け」でも「お試し」でも気持ちは第1志望校の入試に挑むのと同じ気持ちで確実に合格を引き寄せることが、本命の入試につながります。
「東京会場入試」も全力で
埼玉入試より若干早く行われる関西や九州、関東近県の学校が都内の大学や会議室を借りて行う「東京会場入試」でも模試気分ではなく、全力投球で挑みます。
そのためにも偏差値的には「まず落ちることはない」ような学校でも、必ず過去問には当たっておくのが必須です。
書籍になった過去問集がない学校もありますが、ホームページ上に前年の問題と解答が掲載してあったり、希望すれば東京での説明会などで現物を入手することも可能です。
入試問題の「現物」が入手できるのなら、それに越したことはありません。
冊子がホチキスで閉じていなかったり、ページ縦にめくる体裁のものがあったり、いつもと違うだけで受験生は動揺します。
知っておくだけで、精神的にも、時間的にもかなり有利になります。
何度も取り組む必要はありませんが、1回や2回、実際に問題に取り組むことで、安心して本番に臨めます。
中学受験は1つ1つ、やるべきことを確実に潰していけば、納得のいく結果につながります。
第3志望校の対策は「生命線」
中学受験において「第3志望校」は重要な位置付けになります。
第3志望校は「入学してもいい学校」の1つに数えられると思いますが、特に第1、2志望の合格がボーダーラインだったり、やや厳しい入試になるという場合、第3志望校の入念な分析は、中学受験全体を左右する「生命線」になります。
そのためにも万全を期して、第3志望の過去問はどんなに点数がとれて、合格最低点を超えていても3年分は手を付けます。
年によって、試験日、午前と午後の違いによっても難易度、傾向が違うこともあるからです。
1回の過去問で「大丈夫」と判断を下すのは危険です。
第3志望対策を万全にしておくことで、 第1、2志望校に落ち着いてトライできます。
「入れ替え」にも備える
受験するかどうかまだ決めかねている「候補校」の過去問も1、2回分、演習をやるつもりで過去問に取り組みます。
受験日までの成績の伸び具合、入試の結果次第では今後激しい受験校の「入れ替え」があるかもしれないからです。
合否の状況によっては、急きょ出願、という学校も出てきます。その時、過去問に1度でも触れておけば、何もしていなかった場合と比べ雲泥の差です。
過去問に手を付けたことがない、という学校の受験はリスクが高いのと同時に、合格したとしてもその中学がどんな学校かも把握していないでしょうか、6年間通うのはとても不安です。
受験でもスポーツの試合でも「負けられない」勝負は「準備」で8割が決まると言っても過言ではありません。
中学受験は「お試し」だからこそ、「すべり止め」だからこそ、準備から抜かりなく、万全を期して本番に臨みます。
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