埼玉、千葉入試 25年度はここが変わる
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・開智&淑徳与野 試験日に注意
・新タイプ入試を行う西武学園文理
・市川 女子合格者増になるが…
・昭和学院秀英の国語「軽量化」
開智&淑徳与野 試験日に注意
25年度の埼玉入試解禁日まで50日を切りました。
いきなり「本命勝負」の受験生、「前受け」の受験生とそれぞれですが、千葉入試も含め、若干変更点のある学校が数校あります。
情報として主なものをいくつか紹介します。
栄東と並んで埼玉受験の代表格・開智(さいたま市岩槻区)は、試験の名所変更やグループ校の合否同時判定など、細かな変更があります。
以前「先端」と呼ばれていた入試回は特に名称を付けず昨年同様「第1回」「第2回」とし、「特待A」を「創発クラス」に変えています。
釈迦に説法かもしれませんが、受験を考えている親御さんは必ず入試要項を熟読します。
受験日や入試タイプ、毎回4、5カ所用意されている入試会場、開智所沢、開智日本橋学園の同時合否判定する入試退部など、開智系はパズルのような形態です。
24年度入試から「医進コース」を設置した女子校の淑徳与野(さいたま市)は同コースの入試を昨年の11日から10日に変更します。
埼玉入試解禁日は栄東Aや開智の第1回、大宮開成の第1回などの入試が行われますが、淑徳与野が1日早めたことで志願者動向に変化があるのかどうか注目です。
新タイプ入試を行う西武学園文理
ブラジル出身のマルケス・ペドロ校長のもと、さまざまな学校改革に突き進む西武学園文理(埼玉県狭山市)は、2回にわたって「ポテンシャル入試」というひと味違う入試を新設します。
「スポーツ&アート」クラスの新設に伴い行われる入試形態で、事前に「諸活動記録」を提出し、試験当日はそれぞれ10分程度の自己PRと質疑応答が「入試」となります。
「α(アルファ)」と「β(ベータ)」の2つに分類され、前者は入学後、サッカー、バスケットボール、陸上競技(以上男女)、野球(男子のみ)に入部する者が対象。後者はスポーツ活動だけてせなく、芸術・文化・研究・ボランティア活動や各種検定、資格取得や表彰などの活動成果がある者がエントリーできます。
いわばスポーツ、文化活動の自己推薦中学版のようなものです。
学力選抜が前提の中学入試でこのようなタイプの入試が根付くかどうかは未知数ですが、アイディアマンのマルケス校長らしい「トライ」といえます。
試験日は1月12日午前と2月5日午前の2回で募集定員はそれぞれ15人ずつです。
成績優秀者は特待生となりA特待なら入学金、授業料、施設設備費など1年分86万円が、C特待なら入学金25万円が去れぞれ免除になります。
市川 女子合格者増になるが…
20日解禁の千葉では、同県入試の象徴、同日幕張メッセを会場に行われる市川の第1回入試で大きな変更点があります。
これまで募集定員が「男子180名、女子100名」だったものが、「男女計280人」となります。
注目は男女枠撤廃で女子の合格者が増える可能性が高くなったことです。
24年度入試は男子が1675人受験、合格745人で倍率2.2倍。女子は862人受験、288人合格で3.0倍でした。
多少の凸凹はありますが、毎年同じような結果で推移し、そのため女子の方がAライン偏差値が高く(男子65、女子68)なっていました。
これがならされると、受験者数が男子減女子増になる可能性があり、合格者数も同様の現象は見られると予想できます。
ただ、入試での合格者平均は24年男子220.8点、女子211.7点、23年同242.2点、女子235.1点と男子が高いのが毎年恒例です。
男子が減る分は合格が難しい層、女子の増加分はボーダー付近の子が中心とみられます。
女子の合格者は増加すると考えられますが「思ったほど」かもしれません。
昭和学院秀英の国語「軽量化」
市川①の入試が幕張メッセで行われた後、徒歩約15~20分のところにある昭和学院秀英が「午後特別入試」を行います。
18年から始まったこの入試は25年で8年目ですが、国語の満点を80点から60点に変更します。
同入試の象徴だった要約、意見の記述問題を出題しないことで点数、分量を軽くしました。
試験時間は40分で変わらず、算数も60分120点満点のままです。
その他光英VERITAS(松戸市)、西武台千葉(野田市)は入試日程を大幅に変更します。
成田高付属は入試日を25日から20日に変更。そのうえで「SS(スカラシップ)入試」を新設し、一般入試と共通問題の国語と算数2科で10人の特待生を選抜します。
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