中学受験「暗記が苦手」の理由はこれ
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・知識の洪水と消化不良
・暗記を阻む理由
・「素直」で「積極的な」子
・「好奇心」が暗記力を育む
知識の洪水と消化不良
多くの受験生が「暗記は苦手」と感じています。
理科や社会を中心に、国語の漢字や慣用句、算数の基本的な公式まで、覚えていれば試験で役立つ「武器」となる知識は数えきれません。
しかし、この「知識の洪水」に溺れている、おぼれかけている、消化不良のままになっている受験生は現状、大人が思っている以上に存在します。
塾での授業内容がいくら充実していても、それがしっかりと身につかないのは、この「消化不良」が原因です。
暗記を阻む理由
頭に入れるべき知識は膨大で、同情すべき点もありますが、中にはきっちり知識を吸収し、直接的に間接的に利用して、得点を重ねている子もいるので、消化不良解消は不可能ではありません。
なぜ、彼ら彼女らは消化不良になるのでしょうか。
「暗記が苦手な子」に共通する特徴の1つとして、今やっていることへの「興味のなさ」が挙げられます。
中学受験の内容は、小学校で学んだこととは比較にならないほど難易度が高く、興味のない子たちにとっては、先生の話はまるでお経のように聞こえます。
テキストは字は読めるけど、頭には入っていない状態。授業内容についていくことは彼らにとって、とても難しいのです。
こうした子どもたちは、何となく覚えている単語やフレーズがあっても、それが理解に結びついていないため、いざ試験となっても高い得点につながりにくいのです。
家庭で「勉強しなさい」と言われても、消化できていない内容をどうすればいいのかがわからず、足踏み状態に陥ります。
「素直」で「積極的な」子
一方で、「暗記が得意な子」はどうでしょうか。
その特徴は、授業への「積極的」な参加と、何より「素直な姿勢」にあります。
授業中に先生の話を真剣に聞き、理解しようとする姿勢を持っているため、必要な知識を次々に吸収していきます。
また、理解した内容をすぐに復習し、定着させることができるため、知識が確実に身につくのです。
このように、積極的に授業に参加し、復習をしっかり行うことで、暗記の成果が実力となり、テストで高得点を取ることができます。
このような子どもは、毎回の授業で自分の理解を深めるために「どうして、どうして?」と学び続けます。
その結果、知識が引き出しとして蓄積され、問題を解くヒントに変わり、最終的に実力として表れます。

「好奇心」が暗記力を育む
「暗記が得意な子」の特徴の一つはもう1つは、何より「好奇心」です。
新しいことを学ぶことに対して、楽しみやワクワク感を持って取り組んでいます。
この姿勢が、知識をしっかりと記憶し、理解に結びつける力を生みます。
逆に、学ぶことに興味が持てない子どもは、授業に対する参加が消極的で、その結果、暗記も身につきにくくなります。
塾で、家庭で、なんでも「どうしてなのか」「どうなっているのか」と、問いを発し続ける「好奇心」旺盛な子は、実力にプラスアルファのものを毎回吸収していきます。
この差は入試本番までなかなか埋まりません。
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