安定の中央大系2中学 志願者増のウラにあるもの
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・中大系 堅調な3つの要因
・中大附属は出願増で合格者も増
・女子に安定した人気の中大横浜
・看板学部への推薦が多い強み
中大系 堅調な3つの要因
「MARCH」の附属・系属校の中学で、堅調な人気ぶりだったのが中央大学系の2校でした。明大系にしても青学系にしても22年度は出願者数がやや失速し、ここ数年の勢いではありませんでしたが、中大系は「隔年現象」も手伝って軒並み出願者増となりました。
要因は主に3つ挙げられます。➀頭髪や校則など、割と自由な校風②看板学部の法学部に推薦の3割程度が進める③男女共学——といったところです。
中大附属は出願増で合格者も増
2010年に中大が初めて創設した附属中学である中大附属の22年度入試は、1日の1回目入試で男子が前年比18%増(36人増)の237人が出願しました。女子も同7%増(18人増)でした。合格者数は男子69人、女子67人の136人。受験者数が68人増えたものの、合格者数は6人増にとどまり、実質倍率は前年度の3.2倍から3.5倍(男子3.1倍、女子3.9倍)に上昇しました。
4日の2回目入試は前年より1人多い男女合わせて609人が出願、実際には出願の77%に当たる462人が受験し、102人が合格しました。前年より23人多く、実質倍率は4.5倍(男子3.5倍、女子5.8倍)。前年の5.8倍より緩和しました。女子の5.8倍は高倍率ですが、前年の7.8倍と比べるとかなり緩くなったといえます。
1回目の合格者がほぼ前年並みなのに対し、2回目が前年より23人も多かったのは、1回目入試で入学手続きをした人数が「読み」より少なく、補充が必要だったのかもしれません。「歩留まり」の読みは各校独自のノウハウがありますが、「ちょうどいい塩梅」に収めるのは至難です。
女子に安定した人気の中大横浜
横浜市都筑区にある中大横浜は中大附属と同様、女子の志願者が男子より多い中学校です。安定した人気で、21年度比で2回の入試機会とも志願者1%増。受験当日も1回目入試では欠席10人で、熱望組が多いことがうかがえます。
入試自体は厳しいものになりました。1回目では合格者を絞ったようで、前年の108人から82人と26人減。倍率は2.7→3.6倍と跳ね上がりました。ただ、絞り過ぎた感はあり、手続きも想定通りではなかったのか、2日の午後入試は合格者160人で前年より46人も多く出しました。倍率は3.7→2.8倍と1回目とは真逆になりました。逆に男子の合格者は21人減っています。
22年度の2回の入試機会で男子は出願者数で9%増(62人増)となり、23年度は隔年現象の影響を受ける可能性がありますが、女子は安定した数字が見込まれます。むしろ2日午後の倍率が緩和されたことで、大幅増になるかもしれません。
看板学部への推薦が多い強み
理系女子がが増える中で、理工学部があるものの文系大学のイメージが強い中央で女子がの志願者が多いのは、自由な校風もありますが、看板の法学部への推薦数が多いというのも一因でしょう。
法曹界に進むというよりは、資格が必要な「士業」、公務員狙いの選択肢です。12歳のうちから考えているというより、親御さんの意向が反映している可能性が高いです。進路選択で明確な道筋が見える大学附属校は安心感があり、人気は安定したものになります。
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