「学校教育費」こんなに違う私立と公立の内訳

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私立と公立で違う「学校教育費」
92万9001円差、約8倍の違い
私立中学は「教育環境を買う」
・金銭的に「覚悟」がいる中学受験

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私立と公立で違う「学校教育費」

昨年中止になった文部科学省が2年に一度実施している「子どもの学習費調査」を3年ぶりに実施、21年度の結果が12月21日に発表されました。

概要としては、学校の授業料や学習塾代などを合わせた子ども1人当たりの年間「学習費」が、公立小中と私立小中高でそれぞれ過去最高額になりました。いずれも新型コロナウイルス感染拡大によって通学が難しい時期に、オンライン授業を展開した学習塾への支出が増加したことが大きな要因となっています。

学習費の中で私立では約75%、公立で約30%を占めるのが授業料、修学旅行・遠足代などの「学校教育費」です。この内訳を見ていくと、私立中学と公立中学の「違い」が如実に表れてきます

92万9001円差、約8倍の違い

「学校教育費」とは、主に6つの要素で構成されています。➀「授業料」「修学旅行・遠足・見学費」、③入学金や施設などの「学校納付金等」、④授業で使う教材や体操着などの「図書・学用品・実習材料費等」、⑤部活動などで必要な「教科外活動費」、⑥通学に必要な自転車購入や電車、バスなどの交通費である「通学関係費」からなります。

1年間の学校教育費は、トータルで公立中学校が13万2349円だったのに対し、私立中学は106万1350円。金額にして92万9001円差、実に約8倍の違いがあります。私立で学校教育費の約45%、平均47万6159円の「授業料」は、公立では無償ですから、差が大きいのは当然として、それを差し引いたとしても私立の方が圧倒的に「金がかかる」のです。

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公立中学で一番の出費となるのは、約30%を占める「通学関係費」で3万9516円でした。私立は割合としては14.4%と低い方なのですが、それでも15万2489円かかり、公立の約4倍の支出となっています。

私立中学は公共交通機関を使って1時間程度の通学時間が「当たり前」です。定期代に、駅から学校が離れていればスクールバス代もかかります。このあたりも「計算」に入れておかないと、中学受験後に青ざめることになります。

私立中学は「教育環境を買う」

「学校納付金等」にも大きな差かあります。学校納付金は受験料や学校の設備や教材の整備、購入に充てられる「施設設備費」「教育充実費」などの名目で集められるお金です。

公立中学が1万4538円で済むのに対し、私立は16万3233円で11倍強の差。冷暖房完備の体育館にアリーナ、人工芝のグラウンドに温水室内プール、IT環境も整い、カフェテリアに充実の理科室…私立の「売り」は、教育環境です。

決して安いわけではありませんが、設備費について文句を言う保護者は少なく「教育環境を買う」という考えは、私立進学志望の親御さんの間では「共通認識」のようです。

教科書以外の教材や実技教科で必要なものなどの「図書・学用品・実習教材費等」は公立中では3万2368円と出費の中では24.5%を占めます。一方の私立は割合としては6.5%なのですが、金額は6万8576円と公立の2倍強です。

私立は英語と数学を中心に無償で配布される教科書を使わず、英語ならZ会から出版している「NEW TREASURE(ニュートレジャー)」、数学は数研出版の「体系数学」で授業を進めるため、別途費用が必要です。その他、頻繁に行う理科の実験費用も公立よりもかかります。

「学用品」にはノートパソコンやタブレットなども含まれます。多くの私立ではコロナ禍前からそのあたりの環境は比較的整っていましたが、18年度の調査より約1万8000円も学用品の支出がアップしたのは、コロナの影響があったと言えそうです。

金銭的に「覚悟」がいる中学受験

部活動を中心とした「教科外活動費」は、公立で2万4172円、私立で3万7172円でした。運動部はさほど開きはないのですが、私立は文化系の部活が公立より充実している傾向にあり、しかも活動が活発です。

「教科外活動費」 は夏の臨海・林間学校の費用、冬のスキー合宿、海外研修費なども含まれます。いずれも任意なのですが、参加する生徒が一定数いれば額はかさみます。

積立式の場合が多い「修学旅行・遠足・見学費」 は公立1万5824円に対し、私立は3万988円。沖縄や北海道、海外に行く学校も多いことから私立の方が高いのもうなづけます。

中学受験をして合格、進学すれば、かなりの額を子どもに使うことになります。受験もお金がかかりますが、さらに6年間、定期的にまとまったお金が出て行きます。しかも多くは「想定以上」です。中学受験は金銭的にも「覚悟」が必要です。

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